【第4回】経験記述の品質管理、設問1〜評価まで書く手順

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経験記述をテーマ別に見ていく連載も、今回で4回目になります。これまで落ちる答案の型、独学で伸びない理由、予想テーマを使った練習方法を扱ってきました。今回は出題頻度の高い「品質管理」に絞り、設問1の技術的課題から設問2の検討・対応処置、そして評価までを、実際にどの順番で何を書くかという手順で示します。「品質管理に留意した」から先が続かない、設問1と設問2で同じような内容になってしまう、という詰まりを解消するのが目的です。

技術的課題は「現場条件」「原因」「課題」の3点で組み立てる

設問1で最初に書くのは、現場状況と技術的課題です。ここで止まりやすいのは、いきなり「品質管理に留意した」と書き始めてしまうことです。実際には、まず現場条件(地盤の性質、気象条件、施工ヤードの制約など)を具体的に示し、その条件が原因でどのような課題が生じたかを続けます。たとえば軟弱な粘性土地盤という現場条件があり、それが原因で締固め度を確保しにくいという課題が生じた、という流れです。この段階では対応処置や検討内容にはまだ触れません。現場条件と課題を先に切り分けて書いておくと、設問2の検討内容が書きやすくなります。

検討項目は「検討理由」と「検討内容」をセットで書く

設問2では、課題を解決するために何を検討したかを記述します。ここでのポイントは、検討した項目を1つだけに絞らず、材料・施工方法・管理方法・検査体制のいずれかの観点から2〜3項目を挙げ、それぞれに検討理由と検討内容をセットで書くことです。「〇〇工法とした」だけで終わる記述は評価が伸びにくくなります。「〇〇という理由から〇〇を検討し、〇〇という内容で管理することとした」という形で、なぜその検討に至ったかまで書きます。検討理由が抜けると、読み手には結論だけが並んでいるように見えてしまいます。

対応処置と評価は数値で具体性を出す

検討の結果、現場で実際に何をしたかが対応処置です。ここで大切なのは、工法名や管理方法を挙げるだけでなく、管理基準値や測定頻度、数量といった数値を添えることです。品質管理であれば、締固め度の管理基準や供試体の採取頻度など、具体的な数字が入るだけで説得力が大きく変わります。評価は最後の2〜3行にとどめ、「所定の品質を確保し、工期内に工事を完了できた」のように、課題が解決できたことを端的にまとめます。発注者側で工事書類を審査してきた経験からも、この最後の数行が具体的かどうかで答案全体の印象は変わってきます。

品質管理でありがちな減点パターン

品質管理の記述で目立つ失敗は3つあります。1つ目は、工程管理や安全管理の内容と混ざってしまい、何の管理について書いているのか判別しにくくなるパターンです。2つ目は、検討項目を書かずに対応処置だけを並べてしまい、なぜその対応に至ったかが読み手に伝わらないパターンです。3つ目は、評価が対応処置の言い換えに終始し、結果として何が達成できたのかが書かれていないパターンです。この3つを避けるだけで、答案の印象は大きく変わります。

まとめ

品質管理の答案は3つの手順で組み立てます。1つ目は、設問1を現場条件と原因と課題の3点に切り分けて書き、対応処置をここに混ぜないこと。2つ目は、設問2で検討項目を2〜3挙げ、それぞれに検討理由と検討内容をセットで書くこと。3つ目は、対応処置に管理基準値や測定頻度といった数値を添え、評価は最後の2〜3行で課題が解決できたことを端的に示すことです。
ここまでの手順は、どの現場・どの工種にも当てはめられる骨格です。あとは自分の工事の現場条件と数値を当てはめれば、設問1から評価まで一通り書ける状態になります。この先、品質管理をはじめとした5管理すべてのテーマで完成した答案を手元に置いて練習したい場合は、1級土木の第2次検定に向けてテーマ別・年度別の模範答案と学科記述の対策までまとめた教材を用意しています。
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次回は、5管理のうち安全管理を題材に、同じ手順で組み立て直す例を扱います。

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