総合技術監理 記述式の出題テーマに共通する型

記事
学び
総合技術監理部門の記述式は、社会課題を前文で示し、5つの管理の視点で答案を組み立てる形式が続いています。「来年は何のテーマが出るか」だけを追いかけていると、当日テーマが外れた瞬間に手が止まります。過去の出題を並べ直すと、テーマの中身より先に、繰り返される型が見えてきます。今回は検証できる範囲の話に絞って書きます。

出題形式は数年周期で入れ替わってきた

記述式の出題形式は、作問委員の任期に連動して変わってきました。任期は平成28年度以前が3年、それ以降は5年です。出題の型を通しで見ると、年ごとに構成が揺れていた期間、事業を軸にした型へ移った期間、その型が定着した期間と、大きく3つに区分できます。この間に、論述の対象も個別の事業から組織全体へと広がり、時間軸も現在だけでなく過去・将来まで問われるようになっています。テーマの中身を覚えるより先に、今どの型で出題されているかを押さえておくと、当日の構成判断が速くなります。古い年度の答案を読むときも「この年は何期の型か」を意識するだけで、読む優先順位が自然と決まります。

設問の問われ方には固定の型がある

出題される社会課題は年によって変わります。令和7年度は「少子高齢化」が前文のテーマでした。テーマは違っても、設問の骨格はほぼ共通です。設問(1)で自分の事業・組織の現状を示し、設問(2)で近い将来の課題と施策を5つの管理の視点から挙げ、設問(3)でより広い視野での施策と、実現上の障害・克服策を書く。この3段構成は毎年変わりません。評価基準として明示されているのは「考察における視点の広さ、記述の明確さと論理的なつながり、論文全体のまとまり」の3点で、設問(2)と(3)はどちらも「課題に対して施策を示す」形式で答えることを求められます。ここで言う「視点の広さ」は、単に5つの管理を思いつくまま挙げることではありません。

5管理は並べるだけでは評価されない

不合格答案に共通するのが、経済性・人的資源・情報・安全・社会環境という5つの管理を、順番に1つずつ書き並べるだけの構成です。管理ごとに施策を1つずつ割り当てていくと、答案は形式としては整います。ところが個々の施策がそれぞれもっともらしく見えるぶん、管理どうしの関係が書かれていないことに本人が気づきにくく、結果として評価が伸びません。試験が求めているのは、ある管理で最適な施策を実行したときに別の管理へどんな影響が出るかを見抜き、そのトレードオフをどう扱うかという統合の視点です。総監に合格した経験から言うと、答案の出来を分けたのはこの「管理どうしのつながりを書けているか」であって、5管理を均等に埋められているかではありませんでした。5管理を均等に書く必要はなく、テーマとの関連が深い管理を厚く、薄い管理はほかの管理との関係で軽く触れる程度でも答案は成立します。当日にゼロから探すのではなく、自分の業務でよく使う組み合わせを先に決めておくと、骨子を組む時間を短縮できます。

まとめ

1つ目は、出題形式が数年周期で入れ替わってきたという事実です。今どの型の延長線上にいるかを意識するだけで、読むべき過去問の優先順位が変わります。2つ目は、テーマが変わっても設問の骨格は3段構成で固定されているという点です。当日は構成に迷う時間を減らせます。3つ目は、5管理を並べるだけの答案では評価されず、管理どうしのつながりを示せるかどうかで差がつくという点です。この3つを先に押さえておけば、当日どの社会課題が出ても、骨子を作る手が止まりにくくなります。
ご購入後はトークルームでPDFをお送りします。直近年度の実績をもとにした系統の読み方と、設問(3)の解答様式まで踏み込んだ内容です。届いたその日から、次の演習にそのまま使えます。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す