経験記述の直しは効く順番から|添削で最初に見る4点

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下書きに戻ってみると、直したいところが同時に5つも6つも見つかることがあります。どこから手を付けるかが決まらないまま、結局は語尾や言い回しといった、直しても中身が変わらない場所から手を入れてしまう。これはよくある流れです。

直しには効く順番があります。元自治体土木の職員として発注者側の書類を審査してきた経験と、経験記述の教材づくりで答案の型を整理してきた経験をもとに、経験記述の答案をどの順で直すと手戻りが少ないかをまとめます。ご自身の下書きに、今どの段階の直しが残っているか照らし合わせて読んでみてください。

事実の抜けから埋める


最初に手を付けるべきは、工事の姿を描くために欠けている事実です。数量や単位、自分の立場が現場代理人なのか主任技術者なのか、工期、対象構造物の規模といった情報がここに当たります。これらが抜けていると、審査する側は工事の規模も難易度もつかめず、その先に何を書き足しても答案の土台が動きません。事実を先に固めておかないと、後から足す情報の置き場所そのものが決まらないのです。

次に足すのは検討理由


事実が揃ったら、次に足すのは検討理由です。課題に対してどう対応したかだけでなく、なぜその対応を選んだのかという経緯を一文加えます。ここが抜けていると、答案は結論の羅列になり、読む側は処置の妥当性を判断する材料を持てません。事実を先に固め、理由をその上に積むという順序を守ると、理由の一文がどこに入るべきかが自然に決まります。

数値と評価は最後に置く


事実と理由が固まって初めて、数値を入れる場所が決まります。管理基準値や測定頻度、投入量といった数値は、何についての話かが先に定まっていないと、差し込む段落そのものが定まらず、後から入れようとすると文章の組み立て直しになります。評価も同じです。事実・理由・数値の並びが決まってから最後に一文を足すほうが、書き直しの回数は少なくて済みます。数値と評価を先に直そうとすると、置き場所が定まらないまま手が止まりやすいのはこのためです。

巧拙は最後でいい


逆に、最後まで手を付けなくてよいのは文章の巧拙です。語尾を整えても、言い回しを工夫しても、事実と理由が抜けたままでは審査する側に伝わる中身は変わりません。上手い文章より、事実と理由がそろった文章のほうが読み手に届きます。直す順番を守ると、直すたびに答案の骨格が固まっていくのが分かるはずです。

まとめ


直す順番は4つでした。1つ目は事実の抜けを埋めること。数量や単位、立場、工期といった、無いと工事の姿が描けない情報です。2つ目は検討理由を足すこと。なぜその対応を選んだのかが無いと、答案は結論の羅列になります。3つ目は数値と評価を整えること。管理基準値や頻度、投入量と、その結果を示す評価は、事実と理由が定まって初めて置き場所が決まります。4つ目は文章の巧拙を整えること。答案の骨格が固まってから、語尾や言い回しを仕上げます。

自分の下書きが今どの順番のどこにいるのか、どこから手を付ければいいのかを一緒に整理してほしい方は、こちらで承っています。



ご購入後は、トークルームで工事の概要をうかがうヒアリングシートをお送りします。ご記入いただいた内容と下書き2テーマを受け取り次第、この順番に沿って赤入れと判定表・コメントをまとめてお返しします。返却後の書き直しを一度分まで含みますので、直した答案をもう一度お送りください。あなたが実際に経験した工事のみを対象とし、経験していない工事の答案作成はお受けしていません。合格を保証するものではありません。
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