【第3回】経験記述は予想テーマで書く練習|週1回5ステップ

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経験記述の対策が、模範解答を読んで覚えるところで止まっていませんか。本番で問われるのは覚えた文章ではなく、自分の工事をその年のお題に合わせて組み直せるかどうかです。読む勉強から書く練習へ切り替えると、ここが一気に動きます。
この連載は全5回で、1級・2級土木施工管理技士の施工経験記述を扱っています。第3回は「予想テーマで書く練習」の手順を、今日から一人で始められる形にまとめます。

過去問の暗記が効きにくい理由

理由は三つあります。一つ目は、本番が過去問そのままでは出ないこと。テーマや条件の出し方は年度ごとにずれるので、暗記した答案一本は角度が変わった瞬間に使えなくなります。
二つ目は、令和6年度からの形式です。1級は五つの管理項目から2テーマ必答で、各テーマに2項目を書きます。同じ工事について設問1と設問2を書き分ける作業は、読んで覚えるものではなく、手を動かして慣れるものです。2級は出題の形が違いますが、自分の工事をお題に合わせて組み直すという中身は変わりません。
三つ目は、経験記述が暗記ではなく再現作業だということです。テーマと工種の組み合わせという引き出しが多いほど、本番で手が止まりません。

週1回でまわす練習サイクル

1本あたり30分から45分で回せます。まずお題を一つ引きます。今週は安全管理、来週は品質管理というように、毎回テーマを変えるのが肝心です。
次に、手持ちの工事からそのお題に合うものを当てます。ここで「この工事はこのテーマでは書けない」と気づけたら、それも収穫です。そのうえで、課題を一つに絞る、数値を必ず入れる、検討から処置、そして評価まででまとめる、という三つの着眼点を守って書き切ります。
最後に解答欄の字数へ合わせて削ります。字数の過不足は内容以前の減点要因なので、練習の段階から毎回そろえる癖をつけてください。

書いたあとに効く「寝かせて読み直す」

書いた答案はその日に読み返さず、翌週まで置きます。時間を空けると、書いた本人でも論理の飛びや根拠のない断定に気づけます。
発注者として工事書類を審査してきた立場から見ても、評価が伸びない記述の多くは知識不足が原因ではありません。なぜその処置を選んだのかという判断の根拠が抜けていることが原因です。寝かせて読み直す工程は、その抜けを自分で拾うための最短手段になります。

この記事のまとめ

覚えるのではなく書くこと。毎週テーマを変えて引き出しを増やすこと。書いた答案は寝かせてから自分で読み直すこと。この三つを試験までひと通り回せば、当日どのお題が来ても、あの練習の組み合わせだと手が動きます。
ただ、このサイクルには弱点があります。毎週の新しいお題を自分で用意し続けるのが、思いのほか大変なことです。しかも過去問をそのまま引いてしまうと、最初に書いた「暗記が効きにくい理由」へ逆戻りします。では今年はどのテーマが来るのか。ここから先は出題傾向の分析にあたる部分です。
1級土木の第2次検定については、本番形式1回分の予想模擬試験を用意しています。令和3年度から令和7年度の出題傾向から論点を絞った施工経験記述2テーマと学科記述の予想問題で、上のサイクルのお題をそのまま置き換えられます。
ご購入後は、トークルームで問題冊子と解答解説冊子の2点をお送りします。まず問題冊子だけを見て本番と同じ時間配分で書き、あとから解答解説と自己採点ガイドで照らし合わせてください。予想であって本試験の出題を保証するものではありませんので、練習のお題としてお使いいただくのが最も効きます。
次回は、5つの管理のうち品質管理を題材に、設問1から評価まで通しで書く手順を扱います。

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