経験記述が書けないとき|人に借りていいのは骨子と赤入れまで

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施工経験記述の対策を進めていくと、どこかで手が止まる人がいます。工事は確かに担当したのに、答案の形にならない。書き出しから先が続かない。そうなると「いっそ誰かに作ってもらえないか」という考えが頭をよぎります。
今回はこの考えを分解します。結論から言うと、答案を人に作ってもらう道は選ばないほうがいい。ただし、書けない状態を一人で抱え込む必要もありません。人に借りてよいものと、自分で持ち続けるべきものの線は、はっきり引けます。

「作ってもらえば済む」が成り立たない理由

経験記述の答案は、本番の試験会場で自分の手で書きます。事前に準備した答案を持ち込むことはできず、頭の中にある内容を、その場で指定されたテーマに合わせて書き起こすしかありません。
人が組み立てた文章は、読めば理解できても、自分の言葉として出てきません。言い回しを丸ごと覚えようとすると、テーマの指定が少しずれただけで崩れます。書いた本人が中身の順番を自分で組み立てた答案でなければ、本番で再現できないのです。
もう1つの理由は、試験が問うているものです。経験記述が見ているのは、受検者本人がその工事で何に直面し、何を考え、どう対応したかです。経験していない工事や数値を書くのは論外として、経験した工事であっても、答案の文章そのものを他人が書けば、本人の答案とは言えなくなります。

詰まっているのは「書く」の手前にある

では、書けない人は何に詰まっているのか。発注者として工事書類に目を通してきた経験から言うと、多くの場合、文章力そのものではありません。詰まりは書く作業の手前、2か所にあります。
1つ目は事実の棚卸しです。工事名や工期は覚えていても、そのとき直面した課題、検討したこと、採った処置、出てきた数値が言葉になっていない。ここが空のまま書き始めると、答案は一般論の羅列になります。
2つ目は組み立ての順番です。事実は手元にあるのに、設問1と設問2で何を書き分けるか、課題から検討、処置、評価へどう並べるかが決まっていない。順番が決まらないまま書くので、書いては消すを繰り返します。
この2つは、どちらも人の手を借りて前に進められます。質問に答えていくうちに事実が言葉になり、骨子として並べてもらえば書く順番が見えます。そして骨子があれば、文章は自分で書けます。

借りていいのは骨子と赤入れまで

線はここに引けます。人に借りてよいのは、事実を引き出す質問、書く順番を示す骨子、そして自分で書いた答案への赤入れです。自分で持ち続けるべきなのは、工事の事実そのものと、答案の文章そのものです。
骨子をもとに自分で書いた答案は、たとえ最初はぎこちなくても、自分の言葉で組み立てられています。赤入れを受けて直すたびに、その組み立てが自分の中に残ります。本番で指定されたテーマが想定と少し違っても、組み立ての順番を覚えていれば書き起こせます。

独学・添削・指導のどれを選ぶか

この線に沿うと、自分に合う進め方はだいたい3つに分かれます。
事実を淀みなく説明でき、設問の型も自分で組み立てられる人は、独学でそのまま書き切れます。下書きはもう手元にあるのに、それが合格水準かどうか自分で判断できない人は、添削で十分です。そして事実は頭の中にあるのに下書きがまだ無い人、何度書いても型が定まらず止まっている人は、骨子から指導を受けて、自分で書いた答案を添削してもらうのが近道です。どの道を選んでも、答案を書くのは本人です。

まとめ

要点は3つです。1つ目は、答案は本番の試験会場で自分の手で書くため、人に作ってもらった文章は当日再現できないことです。2つ目は、書けない人の詰まりはたいてい書く手前、事実の棚卸しと組み立ての順番にあり、そこは人の手を借りて進められることです。3つ目は、借りてよいのは質問と骨子と赤入れまでで、事実と文章は自分で持ち続けることです。
ご購入後は、まずトークルームで工事の概要と現場条件、直面した課題、採った処置、数値をうかがうヒアリングシートをお送りします。ご記入いただいた内容から、設問ごとに何をどの順で書くかを示した骨子シートを48時間以内にお返しします。骨子をもとにご本人が書いた答案を48時間以内に添削し、書き直した答案の再添削を1回まで含みます。答案の代筆はしておらず、経験していない工事や数値の創作もお受けしていません。合格を保証するものではありません。
こちらのカードは1級向けのサービスです。2級の方には「2級土木経験記述の書き方を骨子から指導します」を、下書きがすでにある方には「1級土木経験記述を24時間で添削します」をご用意しています。いずれも出品者プロフィールの出品一覧からご覧ください。

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