初めて学会発表をする時は、
「何から準備すればよいか分からない」
「スライドはどこまで作り込めばよいのか」
「発表時間内に収まるか不安」
「質疑応答が怖い」
と感じる方も多いと思います。
学会発表は、研究内容をただ読み上げる場ではありません。
限られた時間の中で、研究の目的・方法・結果・考察を分かりやすく伝える必要があります。
今回は、初めて学会発表をする方に向けて、準備しておきたいポイントを紹介します。
① 発表時間を必ず確認する
まず確認したいのは、発表時間です。
学会によって、
発表7分
発表8分
発表10分
質疑応答込みで15分
など、時間設定が異なります。
発表時間を確認せずにスライドを作ると、内容が多すぎて時間内に終わらなくなることがあります。
目安としては、発表7分ならスライドは7〜10枚程度、10分なら10〜12枚程度に収めると話しやすいです。
② スライドに文字を入れすぎない
初めての発表では、不安からスライドに文章をたくさん入れてしまいがちです。
しかし、文字が多すぎるスライドは、聞き手にとって読みにくくなります。
スライドには文章を詰め込むのではなく、
要点
図表
キーワード
強調したい結果
を中心に載せると伝わりやすくなります。
詳しい説明は、発表原稿で補うイメージです。
③ 研究目的を最初に分かりやすく伝える
聞き手は、最初に、
「この研究は何を明らかにしたいのか」
を確認しています。
研究目的が分かりにくいと、その後の方法や結果も理解しにくくなります。
発表では、背景を長く話しすぎるよりも、早い段階で研究目的を明確に示すことが大切です。
④ 結果を一番分かりやすく見せる
学会発表で特に重要なのは結果です。
結果スライドでは、
何が分かったのか
どこが重要なのか
どの数値・図表を見ればよいのか
が一目で分かるようにします。
表をそのまま貼るだけではなく、重要な部分に色を付けたり、矢印や囲みを使ったりすると伝わりやすくなります。
⑤ 考察は言い過ぎない
考察では、結果から言える範囲を超えないことが大切です。
特に看護研究では、
「〇〇が明らかになった」
と断定しすぎるよりも、
「〇〇の可能性が示唆された」
「△△が関連していると考えられる」
のように、研究結果に合わせた慎重な表現が求められます。
発表では、短い時間の中でも、結果と考察がつながっていることを意識しましょう。
⑥ 発表原稿を作る
初めての学会発表では、発表原稿を作ることをおすすめします。
原稿を作ることで、
話す順番が整理できる
発表時間を確認できる
言い間違いを減らせる
質疑応答前に落ち着ける
というメリットがあります。
ただし、本番では原稿を丸読みするよりも、スライドを見ながら自然に話せるように練習しておくとよいです。
⑦ 質疑応答を想定しておく
初めての学会発表で不安が大きいのが質疑応答です。
よく聞かれるのは、
対象者数について
研究方法について
統計解析について
結果の解釈について
今後の課題について
などです。
すべて完璧に答える必要はありません。
分からない場合は、
「ご指摘ありがとうございます。今後の課題として検討したいと思います」
のように、丁寧に受け止める姿勢が大切です。
まとめ
初めての学会発表では、次の点を確認しておくと安心です。
発表時間を確認する
スライドに文字を入れすぎない
研究目的を明確にする
結果を分かりやすく見せる
考察は言い過ぎない
発表原稿を作る
質疑応答を想定しておく
学会発表は、研究を多くの人に伝える貴重な機会です。
最初は緊張して当然ですが、事前に準備しておくことで、落ち着いて発表しやすくなります。
学会発表用のスライド作成、発表原稿の整理、ポスター発表資料の作成などでお困りの方は、必要に応じて個別にご相談ください。研究内容が伝わりやすくなるよう、構成や見せ方を一緒に整理いたします。