「都立の英語」出る順100選Vol.8~(後編: 経験用法)都立は完了形が好きな訳

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学び
完了形文の読解では、“時間の流れ”に注目させる単語・フレーズを見つければ、その意味がはっきりします。

まずは、経験です

以下の単語を伴っていれば、経験用法です。
 never    一度も~ない
 ever      かつて
 ~ times      何回か
 before     以前に
 once     一度
 recently*  最近
これらの訳語の後ろに経験したと加えて訳してみましょう。とてもしっくりきます
 一度も経験がない
 かつて経験した
 何回か経験した
 以前に経験した
 一度経験した
 最近経験した
*recently は “近況質問”として扱われることもある。経験と近況質問は境界が曖昧なため、都立の長文では「最近経験したこと」と読んでほぼ問題ない。

過去12年間では、完了形経験は33回登場しました (AntConcのKWIC機能を用いた筆者の分析結果より)

出題事例
2026年
Have you ever done any other performances outside of school?
 あなたはかつて学校の外でなにかパフォーマンス
 をしたことはありますか。
2025年
I have played one in a music class before.
 私は以前に音楽の授業で一度やったことが
 あります。
I have never thought about that.
 私はそのことについて一度も考えたことは
 ありません。
2024年
Has something moved you recently?
 最近、あなたは心を動かされたことはあり
 ますか。
2023年
He works for a travel company, and he has visited Japan many times.
 彼は旅行会社で働いていて、日本を何度も
 訪れています。
2017年
He has been there once.
 彼はそこに一度行ったことがあります。

さらに、それぞれの単語・フレーズの頻度は以下となます。上位4つで大半を占め、パターン化しているのが分かります
 never 10回、ever 6回、times(many ~など) 5回、
 before 3回、recently 2回、once 1回、
 他(前後の文から解釈) 5回

このうち、出る順100選ではbefore、timesが収録されています。neverはネバーギブアップと日本語化していますから、100選+日本語化でカバー率は64%(33件中21件)となります

まとめ:都立に特化した受験戦略としての視点
完了形経験用法として、never、ever、times(many ~など)、beforeが頻出している。have+過去分詞の文で、この4つが加わったら迷わず「~したことがある/ない」と解釈して読み進める

出る順100選単語帳では、都立入試で実際に出た用法を分析し、出る順に沿った意味解説となるよう心掛けました

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