まずは、都立で出る“完了形の範囲”を正しく押さえましょう
都立入試で出題された完了形は 現在完了形・現在完了進行形のみです
中学では過去完了(had+過去分詞)も学びますが、過去12年で had の登場は57回。しかし、過去完了の用法は確認できませんでした
受験戦略としては、潔く過去完了は切り捨てるのもありでしょう
そこで、現在完了から解説を始めます
現在完了の“中核イメージ”
=「過去 → 現在」までの時間の流れのどこかに注目している状態
この“時間の流れ”のどこに注目するかで、 4つの読み方に分かれます
経験:過去に注目 → かつて~したことがある
継続:全体に注目 → ずっと~している
結果:現在に注目 → ~した結果、今こうなっている
完了:現在に注目 → 今まさに~し終えた
4つに見えますが、根っこは1つ。“時間の流れ”をどう見るかです
よくある説明:完了形は文脈によって意味が変わるから難しい
本質はこうです
意味が変わるのではなく文脈によって、“時間の流れ”の注目点が変わるだけ。
I have played the piano.
(根っこの訳文)
過去から現在につながる時間のどこかでピアノを弾いたことがあり、それが今の自分につながっている
この文は、“時間の流れ”のどこに注目点があるかにより、理論上は4つの解釈ができます
経験:ピアノをかつて弾いたことがある
継続:ピアノをずっと弾いてきた
結果:ピアノを弾いてきた結果、今も弾ける
完了:ピアノを今まさに弾き終えた
しかし、実際の英語では、この文では①経験と②継続しかまず使われません
③、④は“理論上の意味”であり、 実際の会話では別の表現が使われます
「弾ける」→ I can play the piano.
「弾き終えた」→ I’ve finished playing the piano.
I have played the piano. で、“時間の流れ”の現在に注目するのはかなりシュールな解釈です (通常、英語では「技能の獲得」を play で表さないため)
受験生が最も悩むポイント
「③、④が使われないなんて、知らないよ」
では、①か②にどのようにたどり着くか
都立の英語では、導いてくれる単語・フレーズが明示されているので、それに従うだけです
まとめ:都立に特化した受験戦略としての視点
現在完了の“中核イメージ”は「過去 → 現在」までの時間の流れのどこかに注目している状態。経験、継続、結果、完了に解釈が分かれるのは、“時間の流れ”をどう見るかの違い。都立の英語では、導いてくれる単語・フレーズが明示されているので、それに従う
次回では、出題例を基に"導いてくれる単語・フレーズ"を紹介します
出る順100選単語帳では、都立入試で実際に出た用法を分析し、出る順に沿った意味解説となるよう心掛けました
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