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「都立の英語」アドバンスVol.20~27年度入試対応の単語帳CR90(1)

Vol.19のブログで、2026年度入試における過去10年辞書の実質カバー率は98.6%とお話ししました。今回は、肝心の2027年度対策を解説します 結論は、「2026年度問題を含む過去11年辞書」をベースにすればよいです 都立の語彙ワールドはテーマと問題構成の安定性に裏打ちされています。この前提を踏まえれば、2027年度入試においても過去10年辞書の有効性は高いと予測されます。さらに、語彙寿命の揺れを吸収するために1年分のバッファを取りました 2027年度問題における11年辞書の実質カバー率は98%と予想しています 前提 ・総延べ単語数3000語程度    ・初出語50語 (内、注釈あり15語、日本語化 15語)    ・初出語の平均頻度3回 初出語50語のうち、注釈や日本語化(カタカナ英語)で対応できる30語を除くと真の未知語は20語。これらが平均3回登場すると仮定すると、カバーできない延べ語数は60語(20語×3回)です。これより、  実質カバー率 = (3000-60)/3000 = 98% 肝心の11年辞書とはどのようなものでしょうか。以下が概要ですさて、早いものでもう5月の後半、都立入試まで9か月です。そこで、現在、この11年辞書から学習用に適した単語帳CR90の作成を急ピッチで進めています 次回のブログからCR90の配信を開始します 筆者考案の格言 同じ頂(いただき)を目指すのでも、 高山には高山の戦略があり、 低山には低山の戦略があるように、都立には都立の魅力と戦略がある 分析方法 0. 分析ツール:AntConc(version 4.3.1) 1. 分析対象:
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「都立の英語」出る順100選Vol.8~(後編: 経験用法)都立は完了形が好きな訳

完了形文の読解では、“時間の流れ”に注目させる単語・フレーズを見つければ、その意味がはっきりします。 まずは、経験です 以下の単語を伴っていれば、経験用法です。  never    一度も~ない  ever      かつて  ~ times      何回か  before     以前に  once     一度  recently*  最近 これらの訳語の後ろに経験したと加えて訳してみましょう。とてもしっくりきます  一度も経験がない  かつて経験した  何回か経験した  以前に経験した  一度経験した  最近経験した *recently は “近況質問”として扱われることもある。経験と近況質問は境界が曖昧なため、都立の長文では「最近経験したこと」と読んでほぼ問題ない。 過去12年間では、完了形経験は33回登場しました (AntConcのKWIC機能を用いた筆者の分析結果より) 出題事例 2026年 Have you ever done any other performances outside of school?  あなたはかつて学校の外でなにかパフォーマンス  をしたことはありますか。 2025年 I have played one in a music class before.  私は以前に音楽の授業で一度やったことが  あります。 I have never thought about that.  私はそのことについて一度も考えたことは  ありません。 2024年 Has something moved you recently?  最近、あなたは心を動かさ
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「都立の英語」アドバンスVol.13~都立の語彙ワールドは適度に閉じている (3)

前回のブログで、次回は設問構成の変遷ぐあいを紹介すると案内しました。どうして、”ぐあい”なんて言ったのか。それは、何年遡ってもほんの匙加減の変遷しかないからです。下表は、過去12年のリスニング問題の設問構成です都立の問題構成は、美しいほど整っており、乱れはほとんど見られません。これは、都立の英語の出題方針である、「簡単な英語を聞いたり読んだりして,話し手や書き手の意向などを理解すると ともに,自分の考えなどを表現するコミュニケーション能力をみる。」(都教育委員会 2026年英語出題の方針より)が連綿と受け継がれているからでしょう この12年間の盤石な傾向から見て、2027年度も大枠の設問構成は維持される可能性が高いでしょう。語彙ワールドが大きく変化しない背景には、設問構成&テーマそのものの安定性があるのです *本ブログで掲載した数値は、筆者の独自の集計に基づくものであり、その正確性を保証するものではありません
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「都立の英語」アドバンスVol.11~都立の語彙ワールドは適度に閉じている (1)

今回より、出る順100選の進化系としてテーマを広げてお話しします 初回は都立高入試英語の語彙ワールドについてです まず、2026年度(2026年2月実施分)と10年前の2016年度を比較してその概要を把握しましょう 2026年度入試で出題された単語数は、      延べ3078語 (Tokensベース) 学習目的での読解速度は、一分当たり150語程度と言われていますので単純読解でも20分はかかる計算です。リーディング(3行作文を含む)の試験時間は40分。解答に費やす時間に余裕がないのが分かります 10年前の2016年度入試では延べ2184語でした。実にこの10年でボリュームは1.4倍に増加しています。これは、近年、より実践的な英語の運用能力を問う傾向の表れと考えられ、今後も3000語前後のボリュームが続くものと思われます 対して、2026年度入試の重なりを除いたベースの単語数は、      404語 (Typesベース) 10年前の2016年度入試では361語でした。この10年の増加率は12%。文章のボリュームは増えても必要とされる語彙はそれほど増えていないのが分かります。また、一語当たりの平均使用回数も6.0回から7.6回へと増加しています  年度  単語数  伸び率 延べ単語数 伸び率  2016   361      -         2184    -  2026   404     12%     3078    41% 実は、都立の英語は過去に出題された単語が何度も再登場し、さらに同一年度内でも利用回数が増えることで近年ボリュームがかさ上げされているので
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「都立の英語」アドバンスVol.21~27年度入試対応の単語帳CR90(2)

2026年度を含む過去11年辞書を全て学習すれば予想カバー率は98%です。しかし、この1090語をアルファベット順に覚えるのは効率的ではありません そこで、全1090語を第一優先:登場年数、第二優先:述べ登場回数(頻度)で並べ替え、トップ500語を抽出しました この500語の2027年度入試における予想カバー率は90%。いわば、読解崩壊の防波堤となる500語です 前提  ・2027年入試の総延べ単語数3000語程度 ・初出語50語 (内、注釈あり15語、日本語化 15語) ・初出語の平均頻度3回 計算  ・11年辞書によるカバー 3000×95%=2850語  ・2850語の内トップ500語によるカバー    2850×92.3%*=2630語   *92.3%=過去11年の延べ単語数(29622)に        対する500語が占める割合  ・注釈あり+日本語化による上乗せ 30×3=90語  ・実質カバー率=(2630+90)/3000=90.7% そこで、この500語の単語帳をCover Ratio 90=CR90と名付けました 今回は、この500語の内トップ100語の単語帳を配信します(Group1) 100語はさらに、文の構成に重要な品詞順(冠詞、代名詞、動詞、助動詞、名詞、形容詞、副詞、前置詞)に並べてあります。また、出るものは出るとの考え方の元、短縮形、数詞、複合語なども順位通りに掲載しています これによって、入試に出る順&重要品詞順に覚えることとなり、たとえ200語で時間切れとなったとしても、「名詞だけ覚えて終わった」といった中途半端なことにはなりません。すな
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「都立の英語」アドバンスVol.17~過去問辞書はこんなにすごい(4)

前回までのブログでは、実際の語彙が実感できるように動詞に限定して過去問辞書の有効性を紹介しました。今回から、これを全品詞に拡大した辞書ベースで解説します 方法は動詞限定版と同じです。全品詞をベースとして、2025年問題から作成した辞書を「過去1年辞書」、2025-2024年問題からのそれを「過去2年辞書」と名付け、過去1~11年分を用意。それらの辞書で、2026年問題を読んだ場合のカバー率とヒット率を調べたのが下表です結果は、動詞限定版とほとんど変わりません。1年から5年までは、カバー率、ヒット率ともほぼ年数に比例して上昇。それ以降は、年を遡るごとに緩やかに上昇し、過去10年辞書でカバー率95.5%、ヒット率88.9%に達し、頭打ちとなりました  カバー率 = 既知語の出現回数 / 延べ単語数  ヒット率 = 調べが付いた単語数 / 全体の単語このカバー率ですが、言語学の世界では以下の様に解説されます  90%未満 読解負荷が急激に高まる  95%   大意把握が可能となる水準 98%   精緻な読解が安定する水準(Laufer (1989), Nation (2006)より) 以前の動詞限定版のブログで、「10年分で精読レベルに近づく傾向」と書いていたのに、95.5%では不十分ではないかとのお叱りを受けそうです そもそも、なぜ10年辞書でも4%の未カバーが発生するのか、それでも10年辞書で精緻な読解が可能となるカラクリは、次回のブログで紹介します *本ブログで掲載した数値は、筆者の独自の集計に基づくものであり、その正確性を保証するものではありません
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「都立の英語」アドバンスVol.15~過去問辞書はこんなにすごい(2)

2026年度都立高校入試(2026年2月実施)に登場した動詞は、延べベースで585語(Tokens)、重なりを除いたベースで83語(Types)でした。当然、2026年2月に受験した中学生はその中身を知りません。そこで、どうするか   都立の単語は都立に聞けばいい 過去問から単語帳を作成するのです。最も学習効果が高いのは、自身で自分専用の単語帳を作ることですが、これには大変な時間とスキルが必要です。そして、過去何年分から集めればよいのかが受験生では分かりません 筆者の分析(今回は動詞に限定)では、過去5年分で大意把握レベル、10年分で精読レベルに近づく傾向が見られました 2026年の問題を解くにあたり、2025年の問題から作成した辞書(今回は動詞に限定)を「過去1年辞書」と名付けます。2025-2023年からのものは「過去3年辞書」です。過去1~10年辞書を用意して、2026年問題に適用した結果が下の表です※ヒット率=語種(Types)の一致率、カバー率=延べ語数(Tokens)の一致率。収録語数は原形ベース。 ヒット率とは、2026年登場の83語の内、その辞書で何%調べが付いたかです。カバー率は、調べが付いた単語が述べ単語数585語の内何%をカバーしていたかです。例えば、過去1年辞書では、10語調べたら7語程度しか載っていなかった。100語の文では86語程度しか分からなかったとなります(残りの14語は辞書未収録語)。 次回は、2026年の実際の問題文にこの辞書を適用した具体例を紹介します *本ブログで掲載した数値は、筆者の独自の集計に基づくものであり、その正確性を保証するも
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「都立の英語」アドバンスVol.14~過去問辞書はこんなにすごい(1)

本シリーズでは、都立高入試英語の過去問を解く有用性について、語彙ワールドに焦点を当ててお話します 下表は、2026年度入試(2026年2月実施) に登場した動詞一覧です。都立の長文は登場人物の関係性とその交流で話が展開しますから、誰が「~する/した」に当たる動詞を抑えることはとても重要です最頻出の1~20位の多くはゲルマン語由来です。ゲルマン語は、古フランス語・ラテン語系語彙が英語に大量流入する以前から使われていた日常語彙です。そのため、高校生の日常描く都立の語彙ワールドでは、ゲルマン語系が多用されます。ちなみに20位以内で例外は、ラテン語系の語根をもつ enjoy, realize の2語のみです 次回は、これらの動詞が、過去問辞書(純粋に過去問から作成した単語帳)でどの程度カバーされるかを解説します *本ブログで掲載した数値は、筆者の独自の集計に基づくものであり、その正確性を保証するものではありません
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「都立の英語」アドバンスVol.12~都立の語彙ワールドは適度に閉じている (2)

それでは、都立高入試英語の設問構成を、2026年度を例に見てみましょう(リスニング問題は今回の分析対象に含めない)リーディング問題は大問3つから構成されます。 大問2は、高校生と留学生の対話文。会話・図表・メール・作文が連動し、情報の読み取りから発信までを一体で問う『コミュニケーションの総合格闘技』のような構成です 大問3は、高校生3人と留学生1人の学校委員会活動に関する会話文です。4人の会話が目まぐるしく入れ替わるため、代名詞の指示関係を追う『視点の移動』を整理する力が問われています。 大問4は、クラブ活動を題材にした物語文です。主人公の状況や心情の変化が述べられており、『物語の展開』を読み取る力が問われています。また、第三者が話者のため、視点が主人公だけでなく周囲の人物や場面描写へ移る点も特徴です。 この3問に共通するのは、登場人物が高校生とその関係者である点です。都立の問題は、受験生が進学後の学校生活をあたかも疑似体験するような内容なのです。 そのため、テーマが、学校生活・地域活動・異文化交流などに収束しやすく、語彙もそれを表現する範囲に留まることで、語彙ワールドが狭い空間で適度に閉じるのです。 次回は出題内容の変遷ぐあいを紹介します *本ブログで掲載した数値は、筆者の独自の集計に基づくものであり、その正確性を保証するものではありません
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「都立の英語」アドバンス Vol.25~未知語を半減させる単語帳CR95のバックテスト結果(実践編)

都立高入試で英語の語彙力を効率的に伸ばしたい受験生へ 今回は、2025年度入試に出題された実際の長文に、CR90とCR95を適用し、その差を比べてみましょう。 以下は、大問4の高校生Shotaさんの心情を追う物語文です。 Later, Shota talked with Emi at home. He said, “ Thank you so much for encouraging me to try to do the work. ”Emi said, “I gave you information about the sports day. You decided to do the work and helped staff members and other people. That was great. ” Shota smiled and said, “I learned one thing today. It is important for me to take action without worrying.” Shota got #confidence through the experience. He was proud of himself. (注)#は、日本語の注釈が付いた語 最初にCR90を適用します。延べ80語(本文の総語数)に対して未掲載語は5語でした。カバー率は93.8%。全体としては、90%を超えていますが、物語の結末部分で未掲載語が4語も集中しており、主人公が何を学んでどのように心境が変化したのかが理解しにくくなります。 ---, Sh
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「都立の英語」アドバンス Vol.24~未知語を半減させる単語帳CR95のバックテスト結果

都立高入試で英語の語彙力を効率的に伸ばしたい受験生へ CR95は、2027年度都立高入試英語のリスニング設問+リーディング問題の予想実質カバー率が95%*となるように設計されています。都立英語大問4は1行約15語です。20行で約300語。カバー率90%では30語が未知語、95%では15語です。CR95は、このように未知語を半減させることを目標に設計された単語帳です。 ※カバー率とは、文章中に出てくる単語のうち、どれだけを「知っている単語」として処理できるかを示す割合。本文が100語で、そのうち95語を知っていれば、カバー率95%となります。カバー率95%は、第二言語読解研究の世界では「大意把握が可能となる」水準と言われています。 今回は、ムービングウインドウ方式を用いて設計ロジックの有効性のバックテストを行いました。すなわち、既知の過去問から作成した単語帳を未来の問題に適用するテストを、期間を動かしながら測定しました。具体的な、テスト方法は以下の通りです ①2025年度を含む過去10年の過去問からなる辞書Aを作成 ②2024年度を含む過去10年の過去問からなる辞書Bを作成 ③2023年度を含む過去9年の過去問からなる辞書Cを作成 ④それぞれの辞書から、CR95/90を作成 ⑤辞書Aから作成されたCR95/90を2026年度問題に適用してカバー率を測定 ⑥辞書Bから作成されたCR95/90を2025年度問題に適用してカバー率を測定 ⑦辞書Cから作成されたCR95/90を2024年度問題に適用してカバー率を測定 ここで、一つ重要な補足があります。 今回販売する2027年度予測対応の
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「都立の英語」アドバンスVol.22~27年度入試対応の単語帳CR90(3)

Group5を追加しました。これで、2027年入試予想カバー率90%です ダウンロードに際しては、本ページ末記載の利用規約をお読みください Group1(1~100位) この最初の100語は、英語の文を組み立てるための最重要機能語を中心に構成されています。 I・you・he などの代名詞、be・have・do を含む基礎動詞、will・can などの助動詞、good・important などの基本形容詞、very・too・now などの頻出副詞、and・but・because の論理接続詞、to・in・with などの前置詞が網羅され、英語の文法骨格(主語・動詞・修飾・つなぎ)をすべて構成できます。 さらに school・people・day などの日常語彙が加わり、都立入試の長文読解に直結する “機能別コア語彙”になっています。 Group2(101位~200位) 次の100語には、who・which などの代名詞/関係詞、stay・try・play などの主要動詞、different・special などの形容詞、often・sometimes などの副詞、if・while・as などの接続詞、in・near・during などの前置詞がバランスよく配置されています。Gropu1と併せて、文の骨格(主語・動詞・修飾・つなぎ)をすべて組み立てられる語彙集団です。 Group3(201位~300位) この語群は、都立入試で頻出する動詞・名詞・形容詞・副詞・前置詞・代名詞・助動詞が幅広く含まれ、日常会話から説明文・物語文まであらゆる設問で基礎になる重要語で構成されています。動作を
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「都立の英語」アドバンスVol.18~過去問辞書はこんなにすごい(5)

今回は、なぜ10年辞書でも約4%の未カバーが発生するのか、それでも10年辞書で精緻な読解が可能となるカラクリを解説します 2026年度都立高入試問題において、過去10年辞書に未収録な単語は以下の通りです重なりを除くベースで44語、延べでは137語。これら初出語の登場がカバー率を4.5%*押し下げた原因です。「やはり、都立の語彙ワールドは閉じてはいないのでは?」と思われたことでしょう。 ※2026年度の総延べ単語数3078語に対する初出語の延べ単語数割合(137/3078=4.5%) しかし、心配いらないのが都立の英語です。なぜなら、   難しい単語には注釈が入るから 2026年度入試では、実に24語に注釈が入りました。さらに、よく見ると初出語の中に日本語化している単語が結構混ざっているのに気が付くと思います。メイン、ホビー、ファッション、オリジナル、CDなど。ひねることなくそのままの意味で出題されています。 次回のブログで、注釈、日本語化の影響を考慮した実質カバー率を具体的に算出します *本ブログで掲載した数値は、筆者の独自の集計に基づくものであり、その正確性を保証するものではありません
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「都立の英語」アドバンスVol.16~過去問辞書はこんなにすごい(3)

前回のブログVol.15で紹介した10年辞書と3年辞書の違いを、2026年の問題で検証してみましょう Mary: We have a school *lounge, right? We should help students enjoy listening to music there. Haruto: In the lounge? Tell me more about that. Mary: We can play relaxing music there. We should collect CDs to do that. Shiho: Our music teacher will help us. Maybe we can *borrow some CDs from the music room. (2026年度都立高入試 英語大問3より抜粋) 10年辞書では、太字の動詞の全てが収録されていました。対して、3年辞書では、relax, collect, borrowが未収録でした。この3語を除いた文を見てみましょう。 Mary: We have a school lounge, right? We should help students enjoy listening to music there. Haruto: In the lounge? Tell me more about that. Mary: We can play ----- music there. We should ----- CDs to do that. Shiho: Our music tea
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「都立の英語」出る順100選 Vol.7~(中編)都立は完了形が好きな訳

まずは、都立で出る“完了形の範囲”を正しく押さえましょう 都立入試で出題された完了形は 現在完了形・現在完了進行形のみです 中学では過去完了(had+過去分詞)も学びますが、過去12年で had の登場は57回。しかし、過去完了の用法は確認できませんでした受験戦略としては、潔く過去完了は切り捨てるのもありでしょうそこで、現在完了から解説を始めます 現在完了の“中核イメージ” =「過去 → 現在」までの時間の流れのどこかに注目している状態 この“時間の流れ”のどこに注目するかで、 4つの読み方に分かれます 経験:過去に注目 → かつて~したことがある 継続:全体に注目 → ずっと~している 結果:現在に注目 → ~した結果、今こうなっている 完了:現在に注目 → 今まさに~し終えた 4つに見えますが、根っこは1つ。“時間の流れ”をどう見るかです よくある説明:完了形は文脈によって意味が変わるから難しい本質はこうです意味が変わるのではなく文脈によって、“時間の流れ”の注目点が変わるだけ。 I have played the piano. (根っこの訳文) 過去から現在につながる時間のどこかでピアノを弾いたことがあり、それが今の自分につながっている この文は、“時間の流れ”のどこに注目点があるかにより、理論上は4つの解釈ができます 経験:ピアノをかつて弾いたことがある 継続:ピアノをずっと弾いてきた 結果:ピアノを弾いてきた結果、今も弾ける 完了:ピアノを今まさに弾き終えた しかし、実際の英語では、この文では①経験と②継続しかまず使われません ③、④は“理論上の意味”であり、 実際の
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「都立の英語」出る順100選Vol.10~(後編:結果・完了用法)都立は完了形が好きな訳

最後に結果・完了用法です。この2つの用法は親戚関係にあります。いずれも、時間の流れの中で現在に注目する用法です 教科書的には、 ・結果用法は、目安となるキーワードがないため  文脈で判断する ・完了用法は、just, already, yetを伴う場合が多い  となります ここで、改めて2026年大問2の冒頭1行目に登場した一文を見てみましょう Have you answered the question which Sayuri made? 出典:2026年度 東京都立高校入試 英語大問2 これを、4分類に当てはめると、 1 経験 アンケートに、かつて答えたことがあるか 2 継続 アンケートに、ずっと答えてきたか 3 結果 アンケートに答えた結果、今もその状態か 4 完了 アンケートに今まさに答え終えたか 4分類で考えるなら③「結果」か④「完了」です しかし、どちらもしっくりきません。実はこれは確認の意味合いの完了構文で、 「もう、アンケートに答えた?(軽く確認する調子)」 となります。 この一文がやっかいなのは、都立の英語なら、通常存在するはずの導いてくれる単語・フレーズが明示されていないからです。冒頭一行目なので、誘導する前文がありません。alreadyといった副詞もありません。 そのため、「完了形は4分類に当てはめて解釈」、中でも完了形完了用法を「今この瞬間」と学習してきた受験生ほど、思考停止に陥るのです しかし、あわてる必要がないのが都立の英語です。都立の英語では、複雑な文法解釈に絡めたひっかけはまず出てきません。そこで、完了形が出てきて、継続ではないな、でもよく理解
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「都立の英語」出る順100選 Vol.5~(後編)ラスボスhaveも意味は2つ覚えればよい理由

中編のブログでは、都立高入試長文でhave+過去分詞で出てきたら、「過去から現在までの時間の流れの中」をイメージしてhaveの後ろに来る動詞に繋げて読み進める、とお話ししました。 今回は残った用法である義務と飲食を解説します 最初に、義務(have to ~)です これもhaveの意味はほぼ消滅。意味は後ろに続く「動詞」+「しなければならない」です ほぼと書いたのは、語源的には古英語の “habban tō” 構文に遡り、   habban(持つ、所有する)+ tō(現代のtoに相当) ~   = 〜することを自分のところに持っている   → 「〜しなければならない」 と変化し独自の意味を取得したものと言われているからです 意味が薄れて文法化した結果、音も弱まり、ハブ ツー → ハフ ツー→ハフタと一語のように発音されるようになりました 用法は助動詞に似ていますが、あくまで動詞ですので、否定形は助動詞を取って、   don’t have to ~ = ~する必要はない   will not have to ~ = 将来、〜する必要はない となります 過去の出題事例 2026年 But you have to become better performers, too.  しかし、あなたはまたより良い演技者にならな  ければなりません。 2024年 We don’t have to take the faster way.  私達は急いでその近道を使う必要はありません。 2022年 He thinks he has to get up early to go running.  
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「都立の英語」出る順100選Vol.9~(後編: 継続用法)都立は完了形が好きな訳

今回は、継続用法です まずは、現在完了進行形なら迷うことなく継続用法です  have been -ing ずっと~し続けている 次に以下の単語・フレーズを伴っていれば、継続用法です  since  ~以来ずっと  for ~間ずっと  have 過去分詞(tried, worked) hard*   ずっと一生懸命~している  have been 形容詞   ずっと~の状態である  have had 習慣(ceremonyなど)   ずっとその習慣が続いている *hardを伴うこの形は、努力の結果今は~だとの結果用法にもなるが、継続と結果が融合しているため、ほとんどの場合どちらで解釈しても問題とはならない 出題事例 2026年 I know that you have been practicing your dancing hard.  私はあなたがずっと一生懸命ダンスの練習を  続けてきたことを知っています。 2023年 Since last year, you have learned Japanese very well.  去年からずっと、あなたは日本語をとても上手に  学んできました。 2022年 For example , we have worked hard on checking classrooms after cleaning time.  例えば、私たちは掃除の後に教室をしっかり  確認することにずっと力を入れてきました。 2020年 Coming-of-age has been important to Japanese people.  成人式は、
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「都立の英語」出る順100選 Vol.6~(前編)都立は完了形が好きな訳

Have you answered the question which Sayuri made? これは、2026年都立高入試 大問2の冒頭1行目に登場した一文です 大問2は大問1のリスニングが終わった後に続く、最初のリーディング問題です。「一発目からこれを持ってくるか?」と分析していて思いました Did you already answer the question which Sayuri made?  または、 Did you finish answering the question which Sayuri made? どちらも意味はだいたい同じです しかし、あえて完了形を使うことで、 「ねね、サユリが作ったアンケートにもう答えた?」 と言う、弾むような文脈を演出しているのです 大問2の冒頭1行目に完了形が登場したのは、過去12年で今回を含めたった2回です 2020年 I’ve been interested in volunteer work.  私、ずっと前からボランティアの仕事に興味が あるんだこちらも、完了形を使うことでワクワク感が伝わってくる表現になっています。しかし、こちらは単文の肯定文なのでそれほど難しくはありません 冒頭の一文は、関係代名詞を伴った複文かつ完了形疑問文とやや難解です。さらに、過去出題事例が少ない完了形完了の用法なのです。英語が苦手な子にとっては出鼻をくじかれる感覚を持ったことでしょう 実は、都立高入試の英語では、完了形の表現が頻出します       登場年数   登場回数 経験       12      33 継続        9
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