こんにちは!
昨年12月に長年勤めた会社を退職し、現在59歳。AIを頼もしい相棒にしながら、未経験からフリーランスのWebデザイナーを目指して猛勉強を続けています。
「59歳で退職してフリーランスなんて、無謀じゃない?」
そう思う方もいるかもしれません。
正直なところ、私の頭の中にも「新しい挑戦へのワクワク」と「本当にやっていけるのかという不安」、相反するたくさんの感情がぐるぐると駆け巡っています。子育ても一段落し、いよいよ自分のやりたいことに全力を注げるタイミング。「挑戦するなら今しかない!」と自分に言い聞かせる一方で、会社員という守られた環境から飛び出すことへの覚悟も必要でした。
そんな私の背中をそっと押してくれたのが、これからの生活を最低限支えてくれる「年金の繰り上げ受給」という選択と、そして何より「マインドセット(物事の見方や考え方の癖)」の切り替えでした。
実は、スタンフォード大学の心理学者キャロル・ドゥエック教授の研究では、人間のマインドセットは大きく次の2つに分類できるとされています。
① 硬直マインドセット(固定型): 「人の能力は生まれつき決まっており、努力しても変えられない」という考え方。失敗を恐れ、新しい挑戦を避けがちになります。
② 成長マインドセット(しなやか型): 「人の能力は、努力や経験、学習によって後からいくらでも伸ばせる」という考え方。変化を楽しみ、失敗も成長のプロセスとして捉えます。
私がこれまでの「会社員マインド(硬直に傾きがちな状態)」をガラリと変え、人生の経営者として生きるために、この学術的にも証明されている「成長マインドセット」をどう日常に落とし込んでいるか。私が今まさに実践している「5つのマインドセット」についてお話しします。
1. 「給与をもらう人」から「価値を提供して稼ぐ人」へのシフト
会社員の頃は、毎月決まった時間働けば一定の給与が保障されていました。いわば「時間を売る」感覚です。
しかし、フリーランス(プロ)の世界は100%成果主義。どれだけ時間をかけたかは関係なく、「相手の課題をどう解決し、どんな価値を提供できたか」がすべてになります。
最初は「これだけ頑張ったから」と考えてしまいがちですが、常に「相手が求めている成果は何か?期待以上の価値を届けるにはどうすればいいか?」を基準に考える「成長マインド」を意識しています。
2. 「指示待ち」を卒業!すべてを自分で決める圧倒的主体性
会社にいれば、上司の指示やマニュアルがあり、決められた枠組みの中で動いていれば仕事が回っていきました。
ですが、フリーランスになった瞬間から、営業、実務、スケジュール管理、経理、トラブル対応まで、すべての意思決定と責任が自分一人の肩にかかってきます。誰も次の指示をくれませんし、サボっても誰も叱ってはくれません。
自由の裏には100%の自己責任があります。でもだからこそ、「自分がルールを作って、自分のビジネスをコントロールできる」という、主導権を握る楽しさに目を向けるようにしています。
3. 「失敗=評価のマイナス」ではない!すべては改善のためのデータ
会社員時代は、失敗すれば減点されるため、できるだけリスクを避けて安全な道を選びがちでした。これはまさに「能力を否定されたくない」という硬直マインドセットの現れです。
しかし、未知の分野に挑戦するフリーランスにとって、最初から100%うまくいくことなんて稀です。
大切なのは、失敗を自分の能力の限界と捉えるのではなく、ドゥエック教授の言うように「次を良くするための貴重な試行錯誤のデータ(成長マインドセット)」だと捉えることです。打率(成功率)にこだわるより、打席に立つ回数(行動量)を重視して、ダメなら次どうするかを高速で繰り返す。これが早く軌道に乗るための秘訣だと実感しています。
4. スキルの切り売りはNG!常に学び続ける(アップデート)姿勢
技術やトレンドの移り変わりが激しいWeb業界において、今持っているスキルだけで戦い続けようとすると、いずれ需要は先細りしてしまいます。
私の場合は、Webデザインの基礎だけでなく、今や不可欠となった「AIツールの活用」や「SNSマーケティング」なども貪欲に学び続けています。
「もう59歳だから」と自分の可能性に蓋をせず、「経験と学習によって、能力はいくらでも伸ばせる」と信じてインプットを続ける姿勢こそが、これからの私の財産になります。
5. 孤独を「孤立」にせず、お互いを高め合うつながりに変える
自宅で一人、パソコンに向かって作業をしていると、どうしても「孤独」を感じる瞬間があります。組織という自動的なネットワークがなくなった今、そのままでは社会から「孤立」してしまいます。
だからこそ、自発的に外へつながりを作りにいくことが重要です。同じ志を持つ仲間、信頼できるメンター、あるいは自分のスキルを必要としてくれるプロたち。SNSやオンラインコミュニティを活用して「高め合えるつながり」を作ることは、新しい仕事のチャンスを生むだけでなく、何より精神的な大きな支えになってくれます。
焦らず、グラデーションで移行していこう
長年染み付いた「会社員マインド」を、1日でフリーランス用に書き換えるなんて不可能です。誰だって新しい一歩は不安で、足がすくむものです。
だからこそ、まずは小さな一歩から。自分で決めて、小さな成果を出して、誰かに喜んでもらう。そんな成功体験を少しずつ積み重ねて、マインドのグラデーションをゆっくり変えていけばいいのです。
59歳は終わりなんかじゃない。ここからが、私の第二の人生の始まりです。
ドゥエック教授の教えを胸に、この変化のプロセスそのものを「自分の人生を育てる実験」として、思いきり楽しんでいこうと思います!