「御社で成長したいです!」 「成長できる環境に惹かれました!」
就職活動の面接やエントリーシートで、このようなアピールをしたことはありませんか? または、しようと考えている方も多いかもしれません。
向上心があるのは素晴らしいことです。しかし、自己分析の結果として「成長意欲」をそのままアピールするのは、実は少しもったいないことなのです。
「成長したい」にも、「他人より優れていたい」「昨日の自分を超えたい」など種類があり、企業が知りたいのはそこです。 自分はどちらなのか、または別なのか、それを見つけていくことが近道になります。
今回は、面接官が本当に知りたい「成長意欲の裏側」についてお話しします。
なぜ「成長したい」だけでは伝わらないのか?
結論から言うと、「成長したい」という言葉では、あなたの本質がまだ見えないからです。
面接官は、毎日何人もの学生から「成長したい」という言葉を聞いています。そのため、ただ「成長したいです」と伝えられても、「なるほど、意欲はあるんだな」とは思いつつも、他の学生との違いを見出すことができません。
企業が本当に知りたいのは、「成長」という言葉そのものではなく、「あなたの本質(あなたを動かしている原動力やモチベーションの源泉)は何か?」ということです。
なぜなら、その原動力が「自社の環境や業務内容とマッチしているか」を見極めたいからです。ここがズレていると、入社後に「思っていた環境と違った」と早期離職に繋がってしまうおそれがあります。
あなたの「成長」はどのタイプ?
一言で「成長」と言っても、どんな心の動きで成長をしたいと思っているかは人それぞれです。例として大きく3つのタイプに分けてみましょう。あなたはどれかに当てはまりますか?
① 他者優位型(競争タイプ)
「同期の中で一番早く成果を出したい」
「ライバルに負けたくない」
「表彰されてトップに立ちたい」
相対的な立ち位置でモチベーションが上がるタイプです。
② 自己超越型(探求タイプ)
「昨日の自分より、今日の自分がどれだけできるようになったか」
「特定のスキルや専門性をとことん極めたい」
「誰も解けなかった難しい課題を解決したい」
内発的な探求心が原動力になるタイプです。
③ 他者貢献型(調和タイプ)
「お客様から『ありがとう』と言われることに喜びを感じる」
「チームの目標達成を裏からサポートしたい」
「社会の役に立っているという実感が欲しい」
誰かの役に立つことや、喜ばれることで自分の成長を実感できるタイプです。
自分だけの「成長意欲」を見つけるためのヒント
自分がどのタイプかを知るためには、過去の経験を振り返るのが一番の近道です。自己分析をする際、以下の問いを例に自身に投げかけてみてください。
このとき、場面において複合型なこともありえるため、複数のケースを思い浮かべて共通項や相違点を整理してみるとさらに分析を深められることがあります。
これまでで一番「夢中になれた」「頑張れた」のはどんな時ですか?
その時、あなたを突き動かしていたものは何でしたか?(誰かに勝ちたかった? 仕組みを理解したかった? 誰かを喜ばせたかった?)
逆に、一番「やる気が出なかった」「苦痛だった」のはどんな環境でしたか?
これらを言語化していくことで、「私は〇〇という動機で行動した時に、最もパフォーマンスを発揮し、結果として成長できる」という、あなたの本質的な部分を言語化することができれば成功です。
解像度の高い自己アピールが、最適なマッチングを生む
「成長したい」という言葉の解像度を上げることは、面接官を納得させるためだけではありません。あなた自身が「本当にイキイキと働ける環境(企業)」を見つけるためのコンパスになります。
就職で失敗したくないと思うなら、まずは自分自身の本質を正しく理解することから始めてみてください。
「一人で深掘りするのは難しい…」と感じる方へ
自分のことは、自分が一番見えにくいものです。第三者に話す(壁打ちする)ことで、自分では気づけなかった「自分の本質」がポロッと口から出てくることはよくあります。
就職/転職活動の悩みに効く自己分析や面接対策の相談を受け付けています。 「自分のアピールポイントがこれでいいのか不安」「そもそも何から手を付ければいいかわからない」という方は、ぜひ一度お話ししましょう!