「詰んだかもしれない…」と感じる瞬間へ。抜け出せない停滞をほどくための視点 — ツンdel/外在化キャラクター図鑑 Comeック③

記事
ビジネス・マーケティング
ココロの中には、様々な存在が生きています。怒り、恐れ、衝動、倦怠、警告、感覚……。

この図鑑で紹介するキャラクターは、私のココロの中に実際に現れたキャラクターたちです。日々の出来事や感情の揺れの中で姿を現し、行動し、時に私を困らせ、時に助けてくれた存在たちです。

彼らを理解すると、ココロの扱い方が少し変わります。
あなたの中にも、きっと彼らは住んでいます。

前回の振り返り

前回は、しょげ草太郎を取り上げました。 なにをしても上手くいかない、楽しくない、つまらない——そんな気持ちに陥っていたときに現れた存在です。
新しいことを思いついたことで風が起き、しょげ草太郎はどこかへ飛んでいきました。 けれど今度は、その思いつきをどう活かしていくのか、どこに訴えれば届くのか、出口が見えなくなり、気持ちが詰まっていくように感じました。
そのとき、現れたのが——
ツンdelです。

No.003/ツンdel

ツンdel.png

■存在定義

出口が見えず思考や作業が停滞しているときに現れ、頭の中で同じことを繰り返す場所や現実の流れが滞っているポイントに潜み、思考と現実の両方にまたがって詰まりを増幅する存在です。

■分類

思考系/現実干渉系

■生態

・無数に存在し、単体では弱いが群れることで影響が強くなる
・人の「詰んでいる感じ」や停滞感、焦燥感を好み、敏感に察知する
・1体が察知すると、即座に伝播し、群がるように集まる
・思考の詰まりだけでなく、物理的・現実的な流れの停滞にも寄り付く
・停滞している場所に居座り、さらに流れを悪くしていく

■出現条件

・新しいアイデアはあるが、活かし方が分からないとき
・どこに届ければいいか分からないとき
・打開策を探して考え続けているとき
・条件や材料、手段が揃わず、現実的に前に進めないとき

■特徴

・頭に1本の角をチョコンと生やした小鬼
・手にした棒でツンツンと突く
・思考だけでなく、現実の進行や構造にも干渉する
・物理的に出口や経路、流れを塞いでしまうことがある
・ツンツンと突きながら、停滞感を強めていく
・一体一体の力は弱い
・夢中な人、エネルギッシュな人が苦手

■影響(効果)

・考えているのに前に進めない感覚になる
・「詰んでいるのではないか」という感覚を生む
・思考がその場に留まり続ける
・作業や計画が現実的にも滞り、進行が止まる
・条件や素材、手段が噛み合わず、実行段階でも詰まりが生じる

■付き合い方(対処)

・無理に突破しようとしない(サメの牙のように引っかかっており、慌てて引き抜こうとすると余計に喰い込むため)。むしろ、思い切ってさらに突っ込んでみると、すんなり抜けることがある。甘んじてツンツンされる=「やべー詰んだ(笑)、どうしようか」と面白がってみる
・一度その場から離れ、流れや視点を変えながら、上から・下から・斜めからと角度を変えて観察する
・別の条件や素材、手段を試すことで詰まりをほどく
・小さく動かして、現実のどこが詰まっているかを切り分ける
・停滞を悪いことだと思いすぎず、改善のきっかけとして捉えるおおらかな気持ちを持つことも必要
※ツンdelが増えると、閉塞感の化身である「閉·SOCK」を呼び寄せてしまうことがある

■参考記録(ネーミングと生成過程)

① 状態の発生 — 「詰んでいる」という感覚

停滞感と気持ちの詰まりから「詰んでる」というワードが浮かびました。ただしそのまま受け止めると重たく、自身で詰まっていることを認めたくないため、扱いやすい形へ変換することを試みました。

② 言葉の分解 — 軽さへの変換

まず言葉を分解しました。 「詰ん」→「ツン」として語感を軽くします。また「でる」は「del」としてアルファベットに置換し、「ツンdel」としました。

③ イメージの生成 — 小鬼としての具現化

「ツン」という響きから、棒でツンツン突いてくる存在が思い浮かびました。そこから、小さな身体、頭に角のある小鬼という姿が自然と現れました。

④ 状態の分解 — 感情の連鎖構造

「詰んでいる」という感情は、一度発生すると一気に増殖し、全身へ広がっていくような感覚があります。

⑤ 生態の確立 — 群れと伝播

そこから、小鬼は無数に存在し、1体が察知すると即座に伝播し、群がるように集まるという生態へとイメージが固まりました。
——「ツンdel」の誕生です。

⑥ 実体験 — 昼休憩中の侵食感覚

実際に業務の昼休憩中、無数のツンdelに襲われたような心境になるときがありました。全身を侵食されていくような感覚です。

⑦ 閉塞感との接続 — 閉·SOCKの兆し

同時に閉塞感にも囚われていることに気づきました。ツンdelは、閉塞感の化身である「閉·SOCK」を呼び寄せる存在であるという印象を受けました。

ここまで読んで、「大丈夫なのか」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ご心配は無用です。この状態からはしっかり回復しています。
この図鑑は、すべて実際に心に起きたことの記録であり、「付き合い方」は回復後の振り返りから生まれたものです。
ここから回復編へ移ります。

■回復編

回復ポイントⅠ:楽しいことを考える(感情を動かす)

それが出来たら苦労しないと思われるかもしれませんが、私は「なにかウキウキできることはないか」「それを外在化キャラクターにしたらどうなるか」を考えました。
詳しくは、次回「閉·SOCK」以降で取り上げますが、とても楽しい、ウキウキできそうなキャラクターが生まれました。このことがきっかけとなり、少し気持ちが弛みました。

回復ポイントⅡ:サボってみる(流れを切り替える)

表現としては少し語弊がありますが、あえて立ち止まることです。ウキウキできそうなキャラクターは、職場の買い物や送迎などの運転業務中に考えていました。面白い、使えそうな発想が生まれたとき、その閃きを逃したくなくて、途中のコンビニに立ち寄り、生成AIに書き留めました。
閃きをきちんと形に残せたことで、気持ちにゆとりが生まれ、その後も落ち着いて業務に取り組めるようになりました。停滞感を感じているときは、あえて立ち止まる、その場を離れることも大切だと感じました。

回復ポイントⅢ:他のことに集中する(身体で思考を止める)

ウキウキを形にでき、気持ちに余裕が生まれてきた私は、運転業務終了後、施設のイベント準備に集中して取り組むことができました。重い荷物の運搬や清掃作業に没頭するうちに、他のことを考える余地がなくなり、それが結果としてよい方向に働きました。

回復ポイントⅣ:正体を見極める(回復後に言語化する)

ここまでで気持ちに余白ができた私は、自分を取り囲んでいた停滞感や詰まりの正体は何か、そもそも詰まっている状態は悪いことなのかを考えました。
その結果として見えてきたのが、「付き合い方」に記載している考え方です。サメの牙のような構造、視点を変えて観察すること、そして停滞は改善につながるきっかけではないかという捉え方でした。

回復ポイントⅤ:ひとりの時間を持つ(余白を回復・定着させる)

業務を終え、職場から離れていく中で、ひとりの時間が生まれました。その時間の中で、さらに気持ちが弛み、余白が広がっていることに気がつきます。
業務中だからこそ生まれる発想もありますが、一方で、自分のことだけを考える余裕がないからこそ詰まることもあるのだと実感しました。
また、ここまで何度か「余白」という言葉を使っていますが、これは最近フォローした「余白に座る」さんの影響で気づいたものでもあります。余白の必要性とは、こういうことなのかと実感しました。

以上が、停滞感から抜け出し、どのように回復していったのかを振り返って見えてきたポイントのまとめです。
また、「感情に輪郭を与える ― 外在化という『心の風景』を設計し直す、ささやかな試み/航海の寄り道〜ラーミアの止まり木〜⑤」にも書いたことですが、大事なことなので、改めて触れておきます。
・深く考えない
・分からないままにしておく
・知らんぷりする
・スルーする
これらは一見すると消極的に見えるかもしれませんが、ツンdelのような「詰まり」を増幅する状態に対しては、有効な関わり方であるのではないかと思います。

●「ココロの中のモヤモヤの正体を知りたい」
●「この感情をキャラクターにするとどうなるのか知りたい」
そんなものがありましたら、ぜひ教えてください。
あなたのココロに住む存在を、キャラクターとして整理するお手伝いもできます。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す ココナラコンテンツマーケット ノウハウ記事・テンプレート・デザイン素材はこちら