「桜を維持したい。でも人手も予算も足りない」それ、就労支援の作業として回せます — 桜保全を“仕事”に変える設計 —/地域設計ノート㉖

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ビジネス・マーケティング
地域設計ノートは、障害者 × 社会 × 現場で感じた違和感・好奇心を起点に、地域の中で試せる「新しい関わり方」を設計・提案するための設計ノートです。

1. 現場で起きていることと設計の着眼点

桜並木の維持は、多くの地域で課題になっています。
・落ち葉処理が追いつかない
・土壌が痩せてきている
・手入れする人が足りない
・虫食いや腐食により、突然折れたり倒れたりして、人や車に被害が出るリスクがある
分かっていても、日常業務の中で後回しにされがちです。
ここでの論点は、
維持管理が「分解的、継続的作業として設計されていないかも知れない」ことです
桜の維持は、土壌管理・清掃・剪定・観察といった作業に分解でき、継続的な業務として組み替えることが可能です。

 2. 設計の考え方:3つの接続点

接続点① 桜保全 × 作業分解
桜の維持は、土壌管理・清掃・観察といった作業に分解できます。これらは定型化しやすく、継続的な作業として設計可能です。
接続点② 就労支援 × 日常作業
これらの作業を、就労支援の作業として組み込みます。作業として切り出すことで、継続的な維持が可能になります。
接続点③ 地域資源 × 維持管理
桜という地域資源を「イベント」ではなく「日常管理」として扱うことで、地域の景観と関係性を維持する仕組みをつくります。

3. 具体モデル/想定される役割/運用イメージ

※実施にあたっては、地元の樹木医による講習会に参加し、適切な知識・技術を習得した上で行います。また、既存の保全団体と協働しながら進めることを前提とします。

役割分担(要点)

1. 利用者:資材散布・清掃・観察・記録
2. 職員:作業設計・安全管理・最終確認
3. 地域:維持管理の講習・知識提供・連携調整
4. イベント:桜祭りなどとの接続

運用イメージ

1. 土壌改善(資材散布)
2. 落ち葉・周辺清掃
3. 剪定・枝打ち
4. 状態観察・記録
5. 継続的な管理
これにより、桜の維持が日常業務として回る構造をつくります。

4. 導入を検討してみてほしい現場/応用可能な支援の場

まず、この設計の導入を検討してみてほしい場所は、
・街路樹を抱える自治体
・桜並木や並木道がある地域
・公園・河川沿いの景観エリア
・学校・公共施設
・地域イベント(桜祭り等)を行っている場所
など、
街路樹や景観資源を日常的に維持する必要がある環境です。
特に、
桜やいちょう、ハナミズキなどの街路樹が地域の名所となっている、
もしくは「○○祭り」といった地域イベントの一環として組み入れられているケースにおいて、
維持管理と地域参加を結び直す設計として有効と考えられます。
また、この設計は就労支援に限らず、さまざまな支援の場でも応用の余地があります。
例えば
・生活介護
・生活訓練
・就労移行支援
・就労継続支援
など、作業活動や地域連携を行う支援の場で
・資材の仕分け
・簡易加工
・小分け
・管理
といった工程を、地域の維持管理とつながる作業として設計することが考えられます。

 5. 発想の起点

この設計は、今の職場に勤め始めたばかりの頃、地域を知るために周辺を散策していたことが起点になっています。
職場の近くで、職場がある地域の桜標本木を見つけました。
また、裏を流れる川沿いには桜並木が整備されており、名所となっていて、毎年桜祭りが開催されています。
一方で、職場では施設の畑の土壌改良資材を日常的に扱っています。
そのとき、
職場で使っている資材を、桜の保全に使えないかという発想が生まれました。
そして、
職場使用資材 × 桜保全 = 地域活性 → 事業所活性という構造が立ち上がりました。
地域の特色と、事業所で行っている作業を掛け合わせ、組み替えることで、新しい仕事の仕組みは設計可能です。

6. ご相談について/一緒につくる仲間を探しています

この設計は、いくつかの立場から関心を持っていただける可能性があります。
特に次のような視点でのご相談を想定しています。
① 導入を検討したい側(施設・現場)
・街路樹を抱える自治体
・公園・河川管理
・学校・公共施設
・地域イベント運営者
街路樹の維持管理を、持続可能な形で回したいと考えている現場の方。
② 新しい業務モデルとして取り入れたい側(福祉事業所)
・就労移行支援
・生活介護
・生活訓練
・就労継続支援
地域資源の維持管理とつながる作業モデルとして、この仕組みを取り入れてみたい事業所。
③ 協働・連携を検討する側
・樹木医
・保全団体
・地域活動団体
専門知識や既存活動と接続しながら、共同で運用していきたい方。
④ その他、このテーマに関心のある方
例えば
・自治体担当者
・環境保全に関心のある企業
・研究機関
など、地域資源の維持管理や活用に関心を持たれた方。

ご連絡は
「かむっく」
 または 相互フォロー後のダイレクトメッセージ
からお願いいたします。

かむっくでは、現場の困りごとを起点に、
素材・工程・役割を組み替える設計のご相談を受け付けています。
・地域資源の活用に課題がある
・作業はあるが仕事になっていない
・維持管理が回らない
といった現場に対して、
制度・人・作業をつなぎ直し、動く仕組みに再構成します。

かむっく|かけて·むすんで·つくる/永原裕嗣
●ソーシャルフィールドコンサルタント
●地域設計·社会実装アドバイザー
●メンタル·ランドスケープ·アーキテクト
違和感や好奇心を起点に、制度・人・手順をつなぎ直し、動く仕組みとして再構成。設計から実装まで伴走します。心の状態も扱いやすくする迂回路や安全装置も設計します。
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