おならの素

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あなたは知っているだろうか。

おならの素…を。

知らなくていい。…ものだ。

地方都市の中心街に
行きつけの
おもちゃ屋 があった。

子供の頃、そこは
パラダイスだった。

その店の中に、ちょっと変なものを並べているコーナーがあった。
手品用品
トランプ
ダイス
知恵の輪
催眠術のカセットテープ
(どれも購入した…)
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…そして、
おならの素。
小さなプラスチック容器。

そんな物を欲しくなったのは
勿論、嗅いでみたいからだ。

小学生と言えば、
にぎりっペ

にぎりっペ と言えば
小学生 だ。

人生で一番おならを嗅いでるのが
小学生。
嗅がせてるのも
小学生。  …だ。

げに恐ろしきものよ、小学生。

したがって、わざわざ買わなくとも
おならの匂いは熟知している。

拳(こぶし)が近づいてきたら
80%の確率で にぎりっペ だ。

にもかかわらず、買った。

おならの素を。

色々、買って後悔したものがあるが
ベストファイブに入るだろう。

IKEYAの
木製デッサン人形より上位だ。

初めてIKEYAに行った時に、唯一買ったものだ。

デッサンなんてしないのに。

アホなポーズをさせたまま、引っ越しまで放置……廃棄した。
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私に買われなければ、マシな人生だったろうに。

(また脱線してる…)…正解だ。

話を
おならの素 に戻そう。
(戻さなくていい)

あれだけ、他人のおならを嗅いできたのに、おならの素の蓋を開けることは、かなり怖かった。

一人では開けられず、友だちに同席してもらった。

「い…いくぞ…」
開けただけでは、ニオイはしなかった。

容器に、鼻を近づけて…嗅いだ…

「う。」

にぎりっペの比ではない臭さだ!
しかも、いつまでも臭い!!

人間は呼吸しなければ
生きられないが
呼吸の度に、おならが襲ってくる。

拷問だ。地獄だ。

私が、悶絶しているにもかかわらず
友だちは愚かにも、同じように
嗅いだ。

おならの素=小学生ホイホイだ。

みな、次々と倒れてゆく。
阿鼻叫喚。

小一時間、大気は
おならと化していた。

この世の地獄だ。

あまりの臭さに、おかわりして
嗅ぐものは誰一人いなかった。 

友だちにソムリエがいないのは
この時に臭覚をやられたせいだ。

この後、しばらく

おならの素は封印された。
…のだが…

次に開けられた時
とんでもない事件へと
つながってゆく…

あまりにヤバい話なので
このブログでは公開できない。

個別なら…



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