家づくりの予算で一番よくある失敗は、「建物の金額=家づくりの総額」だと思い込んでしまうことです。
建物の見積が2,500万円だと聞くと、頭の中で「総額も2,500万円くらい」と感じてしまう。でも実際は、建物以外にも確実にお金が動きます。
今回は、建物本体以外に必要になる費用の種類を知り、「総額」で考えられるようになる回です。
1)家づくりの総額は「建物+それ以外」
総額は、ざっくりこの形で考えます。最初にやるべきことは、細かい金額の精密さではなく、総額を“箱”に分けて、抜けをなくすことです。箱とは、下記のような1つ1つの費用のこと。
・建物本体工事
・付帯工事(給排水・電気・屋外配管・仮設など)
・諸費用(ローン関係、登記、申請、保険など)
・外構(カーポート、門扉、コンクリート、植栽など)
・家具・家電
・引越し・仮住まい(必要な人)
・その他(太陽光、蓄電池、EV充電、防犯設備…など“やりたいこと”)
案外いろいろあるなぁ・・・と思いませんでした?
ポイントは、「まだ決まっていない箱」も最初から設置しておくことです。ここに予算を割り振っていく=箱の中にお金を入れるイメージ。
金額が未定でも、箱が存在しているだけで「あとから出てくるはずのお金」を見逃しにくくなります。
2)最初は“だいたい”でいい(ただし箱は全部設置)
この段階で大事なのは、金額をピッタリ当てることではありません。(むしろ最初から細かくやろうとして疲れて止まるほうが危険)
おすすめは、ぞれぞれの箱のフタに、わかりやすくラベルを張って記入していく方法。↓こんなイメージです。
ラベルに書く内容
・金額がわかった時 → 金額を書く
・まだわからない段階→「未」または「少/中/多」と書く
(総額からみて、この箱にいれる金額割合が多いか少ないか)
・不安がある→メモ欄に不安点を書く。
(気にしている心構えがあるだけで、あとあとの予算が破綻しにくい)
この方法だと、打合せが進んで数字が動いても、全体が崩れません。
3)「増額予備費」は最初から別枠で取る
総額の箱を作ったら、もうひとつだけ最初に決めておくと楽になります。
それが増額予備費です。
家づくりは、進むほど「やりたいこと」が増えます。増額予備費がゼロだと、そのたびに苦しくなり、判断が雑になります。
・総額の中に最初から予備費を置く
・予備費は「照明」「カーテン」「外構」「仕様変更」などに使う想定でOK
ここまでできれば、「総額が見えない」状態から抜けられます。
まとめ(今日やること)
総額を箱に分ける
未確定でも箱は全部置く
増額予備費を別枠で入れる
次回予告
次回は、よくある「借りられる額から決める」をやめて、“払える額”から総額を逆算します。
ここができると、家づくりの安心感が変わります。