私は、感謝を仕組みにすることをやめた。 ― 心が動かなければ、感謝は生まれない。―

私は、感謝を仕組みにすることをやめた。 ― 心が動かなければ、感謝は生まれない。―

記事
ビジネス・マーケティング
私は以前、

「ありがとう」を伝え合うアプリを導入しました。

同じ店舗のスタッフだけではありません。

別の店舗。

本社。

社長。

誰にでも、

感謝のメッセージを送ることができる仕組みでした。

メッセージを送ると、

「ありがとう」が積み重なります。

多くの「ありがとう」を集めたスタッフは表彰され、

貯まったポイントは、

商品券などと交換できました。


私は、

この仕組みに期待していました。

店舗が違えば、

普段は会うこともありません。

でも、

「こんなスタッフも頑張っているんだ。」

「自分だけが悩んでいる訳じゃないんだ。」

そんなことを知るきっかけになれば、

会社全体が、

もっと一つになれると思ったのです。

私自身も、

本社や現場で、

どんな仕事をしているのか。

スタッフに知ってもらいたい気持ちもありました。


最初は、

とても良い仕組みでした。

「ありがとう。」

その言葉が、

会社の中を行き交いました。

しかし、

一年半ほど続けるうちに、

少しずつ違和感を覚えるようになりました。

感謝を伝えるためではなく、

ポイントを集めるために、

「ありがとう」を送る人が増えてきたのです。

本当に感謝しているからではなく、

とりあえず送る。

送らないよりは送っておく。

そんな空気を感じるようになりました。

私は、

その時、

気付きました。

これは、

私が伝えたかった「ありがとう」ではありません。

コンビニのレジで、

「ありがとうございました。」

と言われるように、

言葉だけが残り、

気持ちが置いていかれてしまったように感じたのです。

もちろん、

その言葉を否定したい訳ではありません。

言葉にしなければ、

伝わらないこともあります。

だから、

伝えたい時は、

ちゃんと言葉にすればいい。

でも、

感謝は、

言葉だけではありません。

表情でも、

声のトーンでも、

行動でも伝わります。

そして、

本当に感謝しているなら、

その場で伝えることもできます。

仕事が終わってから、

メッセージを送ることもできます。

店舗のグループLINEでも、

電話でも、

方法はいくらでもあります。

私は、

その時、

思いました。

感謝は、人に言われてするものではない。

心が動いた時に、自然と生まれるものなんだ。

だから私は、

この仕組みをやめました。

やめる時、

スタッフにも理由を伝えました。

感謝は、

仕組みがあるから伝えるものではありません。

相手を思った時に、

自然と伝えたくなるものです。

だから、

言葉にすることも大切です。

でも、

言葉だけに頼らず、

相手の表情や、

行動の背景にも目を向けてほしい。

そんな話をしました。

私は、

三十八年間、

たくさんの仕組みを作ってきました。

発注も、

評価も、

成長も、

仕組みで良くできることがあります。

でも、

仕組みにしてはいけないものもありました。

それが、

「感謝」でした。


だから私は、

この仕組みをやめました。

そして、

今でも思っています。

本当の「ありがとう」は、

心が動いた時にだけ、生まれる。

感謝がないなら、

無理に伝える必要はありません。

その代わり、

感謝した時は、

あなた自身の言葉で、

あなた自身の表情で、

あなた自身の行動で、

本当の「ありがとう」を伝えてください。


🐾アオ日記

ニャ〜オ!アオにゃ!🐾

主人は、

「ありがとう。」

って言葉は、

たくさん言えばいいってものじゃないって言ってたにゃ。

アオも、

言葉は話せないけど、

嬉しい気持ちは、

ちゃんと伝わると思ってるにゃ。

本当の「ありがとう」は、

心が動いた時に、

自然とあふれてくるものなんだにゃ🐾



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