私は法人破産と自己破産を経験しました。
しかし、破産して気付いたことがあります。
実は何も変わりませんでした。
借金が無くなっただけです。
私にとっての必要なものは、「店舗、自宅、店舗の土地建物備品、車」ですが、所有物件で、不便なく生活できています。
経営者なら、一度は「債務超過」という言葉を聞いたことがあると思います。
簡単に説明すると、債務超過とは、これまでの会社の経営成績の累計が、マイナスということです。
債務超過の会社は、実は数多くあります。
私も、その一社でした。
営業が続いているから、儲かっているわけではなく、
毎年、延命している会社が実は多いです。
金融機関からの借入は、経営者にとって重要な業務のひとつです。
私も数多くの資料を作成しました。
何度も、何度も、集中して、融資資料を作成した時期がありました。
何故、集中した時期かというと、利益が出ているときは、有利に交渉できるからです。
逆に、債務超過だったり、前年赤字だったりすると、印象が悪く、お金の調達に苦労します。
「協会付き」という言葉で表現されますが、保証協会を付けるか、自宅などを担保に入れるなどの借入方法となり、経営状態が良いと、「プロパー」と呼ばれる、信用貸しを受けることができ、金利も抑えられます。
このように、経営者にとって、資金繰りは、できるだけ有利な状態で行い、なおかつ、金利を抑える努力が必要です。
しかし、経営者の現実は、借入の残高は中々減らず、1本の借入の残高が、半分ほどになったら、また借り入れて、1本を完済し、新たな1本の借入ができる繰り返しです。
私は、一番多きときは3億円の借入がありました。
借入本数は、4バンクで二桁です。
その年その年で、国の補助が出たり、いい商品が出るので、高い金利の借入を返済して、安い金利の商品に借り換えるわけです。
しかし、どんなに苦しくても、会社をたたむ決断はできないものです。
見栄などが邪魔をします。
私が失ったのは借金ではありません。
むしろ、失ったのは「見栄」だったのかもしれません。
経営者の見栄は、「猫も食わない」
私はそう思っています。
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