引き寄せの正体は「何を願うのか」ではない
― 現実を動かすのは、「決断ー理想の自分の周波数に合わせること」
「引き寄せの法則」という言葉は、
いつの間にか
願望を叶えるためのテクニックのように
扱われるようになりました。
強く願えばいい
ポジティブでいればいい
イメージすれば叶う
でも、本当に結果を出してきた人たちの言葉を
深掘りしていくと、
まったく別の視点が見えてきます。
引き寄せは「お願い」では起きない
『ザ・シークレット』の著者
ロンダ・バーン は
こう書いています。
“You are the one who calls the law of attraction into action,
and you do it through your thoughts.”
― The Secret(2006)
(引き寄せの法則を起動するのは、あなた自身。
それはあなたの思考によって行われる。)
ここで重要なのは、
「思考」という言葉の意味です。
諸説ありますが、
人は1日で数千回から数万回も思考しているとの研究発表があります。
しかもそのうちの80%程度はネガティブな思考に支配されているそうです。
人は1日のほとんどをネガティブな思考で過ごしている・・・
潜在意識について興味のある方にとっては
怖い話です。
これは
私たちが無意識下で
「どの前提で世界を見ているか」
という、とても深いレベルの話です。
思考は「現在の自分の周波数」を示している
エスター&ジェリー・ヒックスは、
引き寄せをこう説明しています。
“When you focus upon something with a lot of thought,
you vibrate with it.
And that vibration equals your point of attraction.”
― Ask and It Is Given(2004)
(何かに意識を向け続けると、
あなたはそれと同じ振動になる。
その振動こそが、引き寄せの起点になる。)
つまり、
「願っている内容」
ではなく
どんな状態で居続けているか
どんな周波数を放っているか
どこに意識を向けているか
これが、
引き寄せの法則に従って、現実を作っているのです。
「決断」は、理想の自分の周波数に合わせる行為
ここで、
このシリーズのテーマ
「決断」に戻ります。
決断とは、
無理に信じること
単に強く願うこと
ではありません。
「私は、こう生きる」という人生の前提を決めること
決めた瞬間、
思考の向き
感情の流れ
行動の選択
が自然に揃い始めます。
これが、
理想の自分に周波数が一致しているという状態です。
なぜ「決めても叶わない人」がいるのか
ここで、多くの人がつまずきます。
決めたつもり
イメージもしている
行動もしている
それでも、
現実が動かない。
その理由を
ジョー・ディスペンザ は
こう表現しています。
“To change is to think greater than your environment,
greater than the conditions in your life.”
― Breaking the Habit of Being Yourself(2012)
(変わるとは、
今の環境や条件よりも
大きな前提で考えることだ。)
つまり、
決断しているように見えるが、
実は「今の現実の前提」を
無意識に信じ続けている
ここがズレていると、
理想の自分と周波数が一致しません。
成功者たちは「未来の自分を先に決めていた」
このシリーズで紹介してきた
成功者たちを振り返ってみてください。
ウィル・スミス
ブルース・リー
シュワルツェネッガー
ジム・キャリー
彼らは共通して、
条件や環境が整ってから決めた
のではなく
決めたあとに、条件や環境を揃えていったのです。
だから、
引き寄せは
必然的に起きたのです。
引き寄せとは「現実を無理矢理に変えること」ではない
ここが、
最も大切なポイントです。
引き寄せとは、
宇宙に「お願い」すること
現実をねじ曲げること
ではありません。
自分の在り方を決め、自分の周波数が変化した結果、
世界があなたに与えてくれるものが変わることなのです。
そして自分の在り方を変える
最もシンプルで、
最も強い方法が―
「決めること」なのです。
未来は「決断」に忠実に従う
今のあなたが、
不安を基準に選んでいれば
不安な現実が
安心を基準に選んでいれば
安心できる現実が
それぞれ、
忠実に引き寄せられます。
可能性は無限です。
無限の未来が存在します。
その未来は、
あなたの言葉ではなく、
あなたが決めた前提に反応して
現実が相応しい未来と一致してくるのです。
最後になりますが、
このシリーズを通して
伝えたかったことは、
とてもシンプルです。
自己実現とは、
夢見る未来がやってくることを
漫然と期待することではありません。
「どんな自分で生きるか」を
いま決めることが出発点なのです。
引き寄せの法則とは、
摩訶不思議なんことではなく、
物理法則なのです。
もし今、
決めているつもりなのに
何かが噛み合わない
何も変わっていない
そう感じているなら。
無意識の前提が間違っているだけ
かもしれません。
私のセッションでは、
「何を願うか」よりも
「どのような前提に自分をシフトしていくのか」
を大切にしています。
「決めた前提」を「理想の自分の周波数」に一致させていくのです。
※このコラムはシリーズ
「自己実現は『決断』から始まる ― 成功者たちの共通点 ―」
の最終回です。
【参考文献・出典】
Rhonda Byrne, The Secret, Atria Books, 2006
Esther & Jerry Hicks, Ask and It Is Given, Hay House, 2004
Joe Dispenza, Breaking the Habit of Being Yourself, Hay House, 2012