神様は毛皮を着て、通知の鳴らないスマホを踏みつける

記事
コラム
午前0時。部屋の空気は淀んでいる。 

モニターの明かりだけが、この薄暗い6畳間(あるいは私の脳内の狭い領域)を青白く照らしている。

足元には、猫がいる。 

この世のあらゆる悩み、資本主義の理不尽、アルゴリズムの暴力から解き放たれた、絶対的な捕食者。

彼は私の足に頭を擦り付け、「餌を出せ」と短く鳴く。
その瞳には、私の抱える苦悩など1ミリも映っていない。
ただ、純粋な生存本能と、暴力的なまでの愛らしさがあるだけだ。

対して、私はどうだ。

登録しているサイトたちの何の変化もない管理画面を、今日は何度リロードしただろうか。 
ランクが上がれば上がるほど、見えない鎖が重くなる。
評価という名の他人の機嫌に、私の魂が値踏みされている感覚。 
「実績」という数字は多少積み上がっているはずなのに、なぜこんなにも心が乾いている?

通知が来ない。 
いや、来るには来る。
だが、それは私の魂を震わせる「仕事」の依頼ではない。自動化されたシステム通知か、あるいは的外れな相談だ。 
他のクラウドソーシングからもおっ!なんかきたなと思って勢い勇んで内容をチェックすれば
「簡単に稼げますか?」「安くやってくれませんか?」 テンプレのような誰にでも送っているリクルートの文章やクラウドソーシング特有の人のことを安く使おうとすることしか脳みそがない何も考えてない営利目的な連中
ふざけるな。
だが資本主義だしそれも一つの正解ではある。 
私は切り売りされるために技術を磨いているわけではない。
ただそれが私の通知表だ。 

私の血管を流れているのは、狂気とロジックが混ざり合ったマグマのような何かだ。

それを「便利屋」の枠に押し込めようとする世間の圧力が、時々どうしようもなく息苦しい。

人生がうまくいかない、という月並みな言葉では表現しきれない「ズレ」を感じる。
歯車は回っている。金も(多少は)入る。生活はできる(スーパーギリ) 
だが、何かが決定的に欠落している。 

圧倒的な「爆発」がない。 泥沼の中を、足を取られながら歩いているような感覚。 

AIを武器に世界を破壊すると息巻いておきながら、現実はプラットフォームの規約と、顔の見えないクライアントの顔色を窺って生きている。
媚びた出品サービス、この乖離。
この欺瞞。

「お前、つまんない顔してるにゃ」 猫がキーボードの上を横切り、書きかけのコードを「jじょあsd」と破壊する。
怒る気力さえない。
むしろ、その無秩序な文字列の方が、私が理路整然と書いた提案文よりも、よほど「宇宙」に近い気がしてくる。

そうだ、私は整えすぎたのかもしれない。 
「ちゃんとする」ことに毒されていた。 マーケティング? 差別化? 再現性? うるさい。
黙れ。 
私の心臓が叫んでいるのは、そんな綺麗事じゃない。
もっとドロドロとした、誰にも理解されないような原色の感情だ。

うまくいかないなら、いっそ壊れてしまえばいい。 
Coconalaの評価も、月収100万がどうたらだのくだらないタイムラインも
社会的な地位も、全部シュレッダーにかけて、その紙吹雪の中で踊り狂いたい。 
綺麗に生きようとするから苦しいのだ。 
誰も見ていないなら、裸で叫べばいい。 
評価されないなら、評価軸ごと爆破すればいい。

ふと、猫が喉をゴロゴロと鳴らす。 
その重低音は、私の焦燥感を物理的に振動させ、強制的に鎮静化させる。
彼は知っているのだ。 
明日、世界が滅ぼそうとも、今ここでチュールを食うことだけが真実だと。

バカバカしくなってきた。 
深刻ぶって悩むことすら、この猫の前では三流の喜劇だ。 
人生がうまくいかない? だからなんだ。 
私には狂気がある。
芸術がある。
そして、とびきり可愛い猫がいる。 
それ以外に、何が必要だというんだ。

泥沼上等。 
この混沌(カオス)の中で、私は爪を研ぐ。 
いつか来る「その時」に、世界中の誰の喉元をも掻き切れるように。 
今はまだ、この静寂と絶望を、猫と一緒に味わってやる。

おやすみ、クソったれな世界。 
明日はきっと、もう少しマシなカオスが待っている。


あとがき
人生がバグったらリセットボタンじゃなくて、コンセント引っこ抜いて猫の腹に顔埋めて『吸う』のが最強のデバッグ法だにゃ! 
悩みもプライドも全部毛玉と一緒に吐き出して、明日はお前の脳内ソースコードを全部『あいうえお』に書き換えて、世界中をバグらせて遊ぼうぜ

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す ココナラコンテンツマーケット ノウハウ記事・テンプレート・デザイン素材はこちら