祝日って、平日より少しだけ頭が静かで、Excelに向き合いやすい。
だからこそ「今のうちに一気に整えよう」と思う人も多いと思います。
でも、祝日に触ってみて分かることがある。
“重いExcel”は、関数や見た目の前に、もっと手前で止まっていることが多いです。
先日、「受注・売上・仕入の3つの明細を紐づけて集計したい」という話がありました。
やりたいこと自体は、すごく普通です。
・受注明細:受注番号/発注番号がある
・仕入明細:発注番号がある
・売上明細:受注番号はあるが、発注番号が無い
ここで手が止まります。
最初は「発注番号をキーにすれば全部つながる」と思う。
でも、売上明細に発注番号が無い。
「じゃあ受注番号で…」と思っても、仕入明細側は受注番号が無い。
つまり、3つのファイルに共通のキーが無い。
この状態で「とりあえずVLOOKUPで…」を始めると、
だいたい迷子になります。
やっているうちに、どこで何を参照しているか分からなくなって、
修正が増える。
“Excelが壊れる”って、こういう壊れ方です。
結局、今回はこういう順番で整理しました。
1.受注明細を“中継”にする
受注明細には「受注番号」と「発注番号」の両方がある。
だから、売上明細(受注番号あり)に対して、
受注明細を介して発注番号を付与する。
2.売上明細に発注番号を紐づけ直す
売上明細に“後から”発注番号が入ると、仕入明細と発注番号で
つながるようになる。
3.仕入明細×売上明細で集計する
ここまで来て初めて、「仕入と売上を同じ軸で比較する」集計が安定します。
やっていることはシンプルです。
でも、最初に「キーが無い」ことを言語化して整理しないと、
作業は増えます。
こういうケースで一番もったいないのは、依頼がこうなってしまうことです。
「3つを紐づけて集計して」
これだけだと、こちらは“何をキーにする前提か”が分からない。
だから、途中で仕様が増えたり、やり直しが起きたり、作業が伸びます。
逆に、最初にこう言ってもらえると早い。
・何を見たいのか(粗利?差額?滞留?)
・どの単位で見たいのか(受注単位?品目単位?月次?)
・何をキーにしている前提か(受注番号?発注番号?)
ここが決まると、Excelは壊れにくくなります。
祝日に整えるなら、私は「関数を足す」より先に、まずここを見ます。
“どのファイルに、何のキーがあるのか”。
ここが整理できると、触る順番が決まるからです。
受注・売上・仕入が繋がらない等、どこが詰まりポイントか整理しています。