こんにちは。
東大理系のイチロー先生です。
今回は、
「学習に力を入れている中高一貫校に通っているのに、思ったほど成績が伸びない」
という悩みについてお話しします。
中学受験を乗り越えた時点で、
• 地元の中学に通っている生徒より勉強ができるはず
• 高校受験を経験した生徒より有利なはず
• このまま順調にいけば大学受験もうまくいくはず
そう考えるのは、とても自然なことです。
それにもかかわらず、
• 成績が思うように伸びない
• 勉強量はあるのに結果に結びつかない
• 大学受験で失敗しないか不安
こうした気持ちを抱えているご家庭も少なくありません。
結論から言うと、
成績が伸びないのには必ず理由があります。
私自身が中高一貫校に通っていた経験、そして大学入学後に大手進学塾で多くの中高一貫生を見てきた経験から、原因は大きく 3つ に分けられると感じています。
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理由① 基礎・基本の理解がおろそかになっている
中高一貫校の大きな特徴の一つが、授業進度の速さです。
• 先取りでどんどん内容が進む
• 演習量も多く、「やっている感」はある
• 周囲も同じペースなので安心しやすい
この環境は、確かにメリットでもあります。
しかし同時に、大きな落とし穴もあります。
授業のペースが速いということは、
それだけ 予習・復習を丁寧に行わないと理解が追いつかない ということです。
学校はあくまで「ペースメーカー」です。
ペースメーカーがいても、ついていけなければ意味がありません。
中高一貫校では高校受験がないため、
• 模試の点数を短期的に上げる必要がない
• 「とりあえず点が取れればいい」という勉強になりにくい
その分、本来は
• なぜそうなるのか
• 原理や背景は何か
といった 理解を深める学習 に時間を使うべきです。
しかし、進度に追われる中で基礎の確認が不十分なまま進んでしまうと、
小さな理解不足が積み重なり、後々大きな伸び悩みにつながります。
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理由② 高校受験がなく、危機感やメリハリが生まれにくい
人間には「締め切り効果」というものがあります。
締め切りが近づくことで、
• 集中力が高まる
• 勉強の優先順位が明確になる
• 効率が上がる
という現象です。
高校受験がある場合、「やらなければならない」という明確な期限があります。
しかし、中高一貫校にはそれがありません。
• まだ時間がある
• 今はそこまで本気にならなくても大丈夫
• 周りもそこまで焦っていない
こうした空気の中で、どうしても危機感が薄れがちになります。
また、中学生の段階では模試の機会も限られており、
• 自分の実力がどの位置にあるのか
• 勉強の成果がどれくらい出ているのか
が分かりにくいという側面もあります。
結果として、
• 達成感が得にくい
• 勉強にメリハリがつかない
• 「まだ大丈夫」と先送りしてしまう
という状態に陥りやすくなります。
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理由③ 勉強量は多いが「やり方」が合っていない
中学受験を経験した生徒の多くは、
すでに一定の勉強習慣を身につけています。
ただし、ここで問題になるのが
「その勉強法が、そのまま通用するとは限らない」 という点です。
中学受験の勉強では、
• 応用問題
• 発展問題
• 思考力を問う問題
が多く出題されます。
基礎部分は比較的シンプルで、
問題演習を通して自然と身につけられる場面も多かったはずです。
いわば 帰納的な勉強 でも対応できたわけです。
しかし、中学以降、特に大学受験を見据えた学習では事情が変わります。
• 原理・定義の理解がより重要になる
• 理解が曖昧なまま演習をしても伸びない
• 体系的な理解が求められる
つまり、
まず原理を理解し
次に基礎を固め
その上で問題演習を行う
という 演繹的な勉強 が必要になります。
中学受験の成功体験がある生徒ほど、
• 問題を解く方が楽しい
• 基礎確認は退屈に感じる
という理由で、基礎を軽視しがちです。
しかし、多少地味でも基礎を丁寧に積み上げた方が、
結果的にその後の演習効率や理解度は大きく向上します。
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イチロー先生のサポートについて
私のサービスでは、
• 自分で計画を立てて継続するのが難しい
• 基礎・基本の勉強をどう進めればいいか分からない
といった悩みに対して、
• 学習計画の作成
• 定期的なフィードバック
• 勉強の進め方の修正
を通じて、無理なく継続できる形を一緒に作っていきます。
「まずは話を聞いてほしい」という段階でも構いません。
お気軽にご相談ください。
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まとめ
中高一貫校に通っているのに成績が伸びない理由は、主に次の3つです。
1. 基礎・基本の理解がおろそかになっている
2. 高校受験がなく、危機感やメリハリが生まれにくい
3. 勉強量はあるが、やり方が合っていない
どれも、能力の問題ではありません。
環境や進め方を少し整理するだけで、大きく変わるケースも多くあります。
「うちの子はどれに当てはまるのか」
そう考えるところから、次の一歩が始まります。