リモートワークが許されない環境におり、「このままでいいのか」と悩んでいる方に、私の実体験をお届けします。
コロナ禍を機に多くの会社でリモートワークが広がり、その効率性を誰もが知るところとなりました。しかし、最近は経営層の「一声」で出社回帰の流れが加速している会社もあります。この波紋の中にいると、「自分の人生、これで本当にいいのだろうか」という、根深い焦燥感に襲われるものです。
私もかつて、東証一部上場企業で勤務していた際、片道1時間弱の通勤時間を毎日費やしていました。往復で考えると約2時間。この2時間は、生産性がゼロではないにせよ、「会社に捧げる時間」であり、個人の成長や、人生を豊かにするための活動ではなかったと感じています。
1. 「失われた2時間」が変える自己投資とキャリアの可能性
もし、この往復2時間が自分のものになったら、人生はどれほど変わるでしょうか。
私にとって、この「失われた2時間」がもたらす価値は、自己成長と将来の選択肢の広がりでした。
自己投資の時間: 往復2時間が生まれることで、夜や早朝に副業や兼業に取り組む時間、あるいは新しいスキルを学ぶための時間を作れます。私も独立前は、この時間を使い、次のキャリアにつながる経験を増やしていきました。リモートワークは、将来のリスクヘッジとなる複合的なキャリアを構築するための土台となったのです。
経験の獲得とキャリアの選択肢: リモートワークが可能であれば、時間と場所の制約が大幅に減り、関われる仕事の幅が広がります。現職の業務をこなしながら、スタートアップを手伝う、地方のプロジェクトに参画するなど、経験値を増やし、キャリアの選択肢を広げる自由を手に入れられました。
つまり、リモートワークの可否は、単なる「働き方の利便性」ではなく、「自分の人生における経験値と成長のスピード」を会社が握っているかどうかの問題に他なりません。
2. 「集中」を求める組織と「分散」によるリスクヘッジ
出社回帰を推し進める経営者や、出社を好む方々には、「一つの場所で集中し、密なコミュニケーションから生まれる成果を重視したい」という基準があるのでしょう。それは一つの価値観として理解できます。
一方で、柔軟な働き方を求める私のような人間が重要視していたのは、「時間と場所の自由を確保し、多様な経験を積みながら、自律的に人生を構築したい」という基準です。
会社にいる時間が長いほど評価されるという従来の仕組みの中では、「一つの会社に集中する人」が優位になります。しかし、私が感じたのは、キャリアが多様化した現代においては、「集中」よりも「分散」(複数の経験、複数の収入源)の方が、人生のリスクヘッジになり、結果的に豊かさにつながるという事実でした。
私が最終的に、東証一部上場企業からスタートアップ、そしてフリーランスへと舵を切ったのは、単に「リモートで働きたい」という理由だけではありません。「一つの基準」で人生を測られる環境から抜け出し、「多様な経験」によって自分だけの価値基準を作りたかったからです。
3. 「時間と場所の自由」がもたらす自己肯定感
リモートワークが許されない環境からの脱却は、私にとって、「自分の人生の主導権を自分自身に取り戻す」という大きな意味がありました。
時間の自由を得て、副業や兼業といった多様な経験を積み重ねる道は必ずあります。その道を選ぶための最初のステップは、ご自身の価値観、つまり「時間」「自由」「経験」といった、譲れない優先順位を明確にすることです。
まずは、あなたの人生における「ディテール(細部)」を徹底的に紐解き、本当に大切にしたいことは何か、を一緒に発見してみませんか。