歌舞伎町ダンジョン、村人として冒険してきました。 夜のきらめきとは違う“素顔の街”を歩く

歌舞伎町ダンジョン、村人として冒険してきました。 夜のきらめきとは違う“素顔の街”を歩く

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久しぶりの打ち合わせで、新宿へ向かいました。
人混みが得意ではない私にとっては、いつも少し緊張する街。
それでも、今日は胸の奥がほんのり弾んでいました。
長年の念願だった“歌舞伎町の探索”をする日だったからです。

最近、YouTubeで夜の街を生きる人々を追ったドキュメンタリーに夢中になっています。
なかでも、さまざまな問題が取り沙汰されることの多いホストの方々の動画。最初は半信半疑で見始めたものの、飾らない悩みや葛藤、時折の素顔の笑いに触れるうち、いつの間にか心を掴まれてしまいました。
「こんなに人間味にあふれた世界だったのか」と気づいてからは、更新を楽しみにするほどに。
そしてとうとう、「彼らの世界を自分の足で歩いてみたい」という好奇心が止められなくなり、歌舞伎町へ――。

午前中の歌舞伎町は、夜のざわめきをまったく感じさせない静けさ。
それでも“怖い街”のイメージがどうしても抜けず、私はまるでダンジョンに入る前の“村人”。周囲をキョロキョロと確認しながら、慎重に歩を進めていました。

まず1店舗目。
動画で見るより派手な外観かと思いきや、気づかず通り過ぎてしまうほどの馴染みっぷり。あの「どーん!」と主張してくる店構えは、夜のライトアップあってこその姿だったようです。

2店舗目は、離れた場所からでも存在感を放つ看板。
ネオンが灯っていないのに、「ここにいるぞ」と語りかけてくるようなオーラがありました。

3店舗目。
人気ホストさんの大きなビジュアルが目に飛び込んできた瞬間、私は思わず心の中で手を合わせる“村人モード”に突入。

4店舗目、5店舗目もまた、油断すると通り過ぎてしまいそうな控えめさ。動画越しとはまるで印象が違い、“リアルな街の顔”をしみじみ噛みしめる時間になりました。

そして最後に、どうしても見たかった「巨大ホスト看板」。
さまざまなお店のホストさんたちが並ぶ、その圧巻のスケールに「おお……」と感嘆。
撮影欲がむくむく湧きましたが、ここはグッとこらえてしばし眺めました。

“歌舞伎町ダンジョン”を無事に踏破し、大通りの人混みに戻った瞬間、どこかホッとする気持ちと、現実へ引き戻されるような寂しさが入り混じりました。
画面越しのキラキラとは違う、昼の歌舞伎町。その落ち着いた横顔は、少し切なくて、少し愛おしい景色でした。

その後の打ち合わせでは、興奮が抜けきらないまま、聞くべきことをうっかり忘れてしまい……。
帰り道、ひとりで「次は夜にも来てみたいな」と小さくつぶやいたのでした。




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