「今日もやりたいことが、何一つできなかった……」
子どもを寝かしつけた後、暗い部屋で一人、そんなため息をついて自分を責めていませんか?
ライフコーチとして、そして一人の親として断言します。
子育て中に「100%予定通りに進む一日」なんて、この世に存在しません。
もしあなたが「計画通りにいかない自分」を責めているのなら、それはあまりにも自分に厳しすぎます。
なぜなら、子育てという毎日は、そもそも「思い通りにいかないこと」が前提だからです。
1. 「いつもの乱れ」を、最初からスケジュールに入れておく
夕方のぐずり、急な「公園行きたい!」、なかなか終わらない寝かしつけ……。
これらは毎日、あるいは毎週のように起こりますよね。
工場のような製造現場では、こうした「異常事態」を、トラブルではなく「最初から起こるもの」として計算に入れます。
私たちの日常も、これと同じ考え方を取り入れてみましょう。
・あえて「何もしない時間」を作る
「また邪魔が入った……」とイライラから解放されるために、例えば、 夕方17時以降は、予定が狂うのが「普通の状態」だと決めてしまうのです。
その時間には大事な仕事や家事を詰め込まず、最初から「空白」にしておく。
「あえて予定を入れない」ことこそが、子育て世代にとって一番大切な時間の捉え方です。
2. 「まさかのピンチ」には、すぐに白旗をあげる
急な発熱、深夜の激しい夜泣き、予想外の登園しぶり。
これらは本当に予測できないトラブルです。
ここで真面目な人ほど、「予定していた仕事も、育児も、全部完璧にやらなきゃ」と無理を重ねてしまいます。
・今日の「合格ライン」をその場で引き下げる
予想外のことが起きた瞬間にやるべきは、自分を責めながら、振り返ることではありません。
「今日の目標を、思い切って下げる」という決断です。
「今日は子どもが元気に生きていて、自分も倒れていなければ100点!」と、その場で一日のゴールを変えてしまう。
この「あきらめる勇気」が、あなたを疲れ果ててしまう一歩手前で守ってくれます。
3. 「自分を責める時間」という、最も生産性のない時間の浪費
ものづくりの現場では、機械が止まったときに「自分のせいだ」と気にしたりしません。
ただ淡々と、「何が起きたかな?」と確認して、次の一手を考えるだけです。
それが、一番早く正常稼働に戻せる方法だからです。
でも、自分のこととなると、私たちは急に「段取りが悪いからだ」「親として失格だ」と自分を攻撃し始めてしまいます。
実は「自分を責める時間」こそが、心をすり減らし、明日への元気を奪ってしまう、一番もったいない時間の使い方です。
反省は一瞬で終わらせて、後悔に時間を溶かさないようにしましょう。
仮に、悔やむべき行動があったとしても、そこから学べることだけに目を向けて、次に何ができるのかに集中することが大切です。
最後に:予定外こそが「愛おしい日常」の正体
スケジュールが崩れるのは、あなたがダメだからでも、やり方が甘いからでもありません。
子どもという、予測できなくて生命力にあふれた存在と、あなたが真っすぐに向き合っている証拠です。
予想できる乱れには、あらかじめ「ゆとり」を。
予想できない乱れには、潔く「白旗(あきらめ)」を。
「あぁ、今日も予定外のことが起きたな。さて、今日はもう一緒に寝ちゃおうか」
そう言える余裕を持つことが、本当の意味で「自分の人生」を大切にするということです。
自分を責めるのは、もうお門違い。
ボロボロの一日だったとしても、あなたが決めた「合格ライン」さえ超えていれば、それは最高の一日なのです。
それでも、納得できない場合は、一度あなたの「合格ライン」を見直してみることをオススメしますよ。