サーバーの話が出てくると「なんとなく苦手…」と感じるデザイナーさんは、とても多いんです。
クライアントが送ってきた情報の仕分けに迷い、コーダーとの会話で用語が噛み合わず、気づけばプロジェクトが停滞してしまう──そんな場面を避けるために必要なのは、ほんの少しの“サーバーの基礎”。
この章では、制作の流れをぐっとスムーズにするための最初の一歩を、やさしく整理していきます。
1. デザイナーがサーバーでつまずく“典型的な現場シーン”
クライアントから送られてくる情報が正しいのかどうか自信が持てないまま、とりあえずコーダーへ渡してしまう──。
そして返ってくるのは「この情報は違います」「パスワードが合っていません」「それはFTPではなく管理画面のログインですね」という指摘の数々。
分がミスをしたわけではないけれど、「私がちゃんと理解できていないから迷惑をかけているのかな…」と感じてしまう。
でも実は、この“つまずき”は多くのデザイナーさんが経験している、ごく自然な現象です。
(1)現場でよくある「サーバー情報が読めない」瞬間
クライアントから届いたメールを開くと、サーバー情報らしき文字列が並んでいるのに、どれが何の情報なのか判断できないことがありますよね。
「とりあえずコーダーさんに送れば分かるはず…」とそのまま転送すると、すぐに返信が返ってきます。
「この情報は違います」「パスワードが合っていないようです」「これはFTPじゃなくて、WordPressのログイン情報ですね」
こんな感じでコーダーとクライアントの間で連絡の繰り返しになるたび、「自分が正しく仕分けられていなかったんだ…」と不安が押し寄せてきます。
実際、クライアント側も用語の理解が曖昧で、送っている情報が混乱していることが多いため、デザイナーさんが“正しく受け取り直す力”が意外と重要なのです。
(2)最低限の知識がないと、無駄な往復が増えてしまう
この段階でつまずくと、クライアント→デザイナー→コーダー→デザイナー→クライアント…と、三者の間で何度も情報の往復が発生してしまいます。
本来なら一度で済む確認も、用語のズレが原因で正しい情報を集めきれず、スケジュールがじわじわ遅れていきます。
デザイナーさんとしては「サーバーは専門外だから仕方ない…」と思いがちなものの、実務ではここがボトルネックになるケースが非常に多いのです。
ほんの少しだけ基礎を知っているだけで、この無駄な往復を大きく減らせるのがサーバー領域の特徴です。
(3)デザイナーとコーダーの“用語のズレ”が生む典型的な会話
実務では、同じ単語でも認識が全く違うことがよくあります。短い対話にすると、こんな感じです。
デザイナー「クライアントからFTP情報もらいました!」
コーダー「ありがとうございます。ホスト名とFTPアカウントを教えてください」
デザイナー「えっと…URLとサーバーパネルのIDとパスワードしか書いてないです」
コーダー「あ、それはFTPではなく管理画面のログイン情報ですね…」
こうしたズレは“デザイナーさんが悪い”のではなく、クライアント側が混同していることも多いため、誰も悪くありません。
ただ、デザイナーさんが少しだけ知識を持っているだけで「これはFTPではない」「これはサーバーパネルの情報だ」と気づけるようになり、コミュニケーションが驚くほどスムーズになります。
2. サーバーとドメインの違い──曖昧なまま進むと何が起きる?
サーバーの話が出てくると、なぜか必ずと言っていいほどセットで登場する「ドメイン」。
でも、いざ制作に入ると──
「サーバーを契約したら、ドメインも勝手に使えるんじゃないの?」
「ドメインの管理画面って…サーバーと同じじゃないの?」
そんな小さな疑問が積み重なって、気づけば“サーバーとドメインの境界線が曖昧なまま作業を進めてしまう”ことがよくあります。
クライアント側が混乱しているケースも多いため、そのまま話を受け取るとトラブルの芽が静かに育ってしまうことも。
ここでは、デザイナーさんが特につまずきやすい「サーバーとドメインの勘違い」を、やさしいイメージで整理していきます。
難しい話ではなく、「あ、そういう仕組みだったんだ」と腑に落ちる感覚を大切にお伝えしていきます。
(1)サーバー契約すれば“全部そろう”と思ってしまう理由
多くのデザイナーさんがつまずくポイントとして、「サーバーを契約したら自動的にドメインも付いてくる」と思ってしまうケースがあります。
これは、ほとんどのレンタルサーバー会社が“サーバー契約もドメイン取得も同じサイトでできてしまう”ため、境界線が分かりにくいのが大きな原因です。
その結果、「ドメインをサーバーに割り当てる」という作業が存在すること自体が知られず、設定画面を開いた途端に戸惑ってしまうこともしばしばあります。
実際は、サーバーとドメインは“まったく別の契約”であり、別の役割を持つものなのですが、ここが曖昧なまま進むとトラブルの温床になりやすいのです。
(2)サーバーは“場所”、ドメインは“表札”というイメージ
サーバーは、Webサイトのデータを設置する場所そのものです。データが置かれているサーバーには、数字の羅列で構成されたIPアドレスが割り当てられています。
IPアドレスの例:192.168.0.0
でも、IPアドレスだけでは人間には覚えにくくアクセスにも不便ですよね。
そこでどこかの偉い人が考えたのが「ドメイン」です。
ドメインは例えるなら“表札”。
家そのもの(サーバー)を示す住所(IPアドレス)を、覚えやすい名前(ドメイン)に置き換える役割を持っています。
だし、表札を買っただけではどの家に掲げるか決まりません。
だからこそ「このドメインは、このサーバーに割り当てます」と設定してあげる必要があるのです。
この割り当て作業を知らずに進んでしまうと、「ドメインを変えたのにサイトが変わらない」「サーバーにつながらない」という問題が起こりやすくなります。
(3)デザイナーとコーダーのズレが生む“どこから説明したら…”な会話
実務では、サーバーとドメインを別物として扱っているコーダーと、同じまとまりだと思っているデザイナーさんの間で、こんな会話が生まれがちです。
デザイナー「サイトのドメインを変えたいそうなのですが、お願いできますか?」
コーダー「ではドメインサービスの管理画面のログイン情報を連絡してもらってください」
デザイナー「??? ドメインサービスって何ですか?サーバーの管理画面じゃないんですか?」
コーダー「…えっとですね、サーバーとドメインの関係というのはですね…」
こうした会話は決して珍しくありませんし、デザイナーさんが悪いわけでもありません。
そもそもクライアント自身が混同していることも多いため、正しい認識を持っている人がプロジェクト内に誰もいないこともあります。
だからこそ、この章でお伝えしたサーバーとドメインの“役割の違い”を理解しておくだけで、
✅ どこにログイン情報をもらうべきか
✅ どんな設定が必要なのか
✅ どこでつまずいているのか
を自然と判断できるようになっていきます。
3. 既存サーバーで制作するとき、最初に確認すべき“4つの要件”
既存サーバーをそのまま使ってサイト制作を進めるとき、いちばん怖いのは「作り始めてから、実はサーバー要件が足りなかった」と判明するパターンです。
WordPressが動かなかったり、容量不足でアップロードが止まったり、古い契約プランが障害の原因だったり──。
こうした“後戻りの効かないトラブル”は、実は制作前の段階でほぼ回避できます。
ここでは、制作前に必ずチェックしておきたい PHP / MySQL / 容量 / 契約内容 の4つについて、デザイナーさんでも判断できる形で整理していきます。
(1)PHPのバージョンを確認する
既存サーバーを使う場合、まず最初にチェックしたいのがPHPのバージョンです。
WordPressが車だとするとPHPはWordPressが動作するための“エンジン”です。
そのため、推奨バージョンより古いとWordPressの動作が不安定になったり、そもそもWordPressがインストールできない場合もあります。
特に引き継ぎ案件では、何年も更新されていない“化石のような環境”がそのまま残っていることがあり、ここで問題が見つかるケースがとても多いのです。
実は今日もデザイナーさんから連絡いただいたクライアントのWordPressにログインしたところ、PHP7.3(2018年にサポート終了した化石のようなバージョン)のまま放置されていて、いつセキュリティ被害やエラーが起きてもおかしくない危険な状態でした。
基本的にクライアントはPHPのバージョン更新が必要だということや、更新しないとどんなに危険なのか、ご存じなく興味も関心もないのが通常です。
(2)MySQL(データベース)のバージョンと数を確認する
WordPressを動かすためには、データベースが必要です。多くのレンタルサーバーでは、WordPressをインストールする際に自動的にデータベースも生成されます。
ところが「データベース数が1つだけのプラン」だったり、「バージョンが古すぎてWordPress最新バージョンに対応していない」など、意外と制限が多いポイントでもあります。
デザイナーさんはあくまで“数とバージョン”を確認できれば十分で、細かい設定はコーダー側が行います。
(3)サーバーの空き容量を確認する
容量不足は、もっとも身近で、もっとも気づかれにくいトラブルの原因です。
制作中は問題なくても、納品後にクライアントが画像を大量にアップした途端、更新できなくなる…というケースは非常によくあります。
既存サーバーを使用する場面では、残り容量がどれくらいあるか、そして“今後の更新に耐えられるか”を最初に見ておくことで、後から慌てずに済みます。
(4)契約プランの内容(制限)を確認する
サーバーは同じ会社でも複数のプランがあり、プランごとにできること・できないことが大きく異なります。
例えば、マルチドメインの上限、データベース数、メールサーバーの容量、バックアップの有無など、運用に直結する要素が多く含まれています。
この確認を怠ると「作れると思ったのに、このプランじゃ無理だった」という後出しトラブルになりやすいため、制作前にしっかりと見ておきたいポイントです。
(5)デザイナーとコーダーの“サーバー要件認識のズレ”が見える会話
既存サーバーを使う案件では、要件チェックのタイミングでこんなやり取りがよく起きます。
デザイナー「クライアントから“このサーバーのままで大丈夫”と言われたので、着手できそうですか?」
コーダー「ありがとうございます。PHPのバージョンは分かりますか?」
デザイナー「えっと…容量の画面はスクショでもらったんですが、PHPはどこを見ればいいんでしょう?」
コーダー「サーバーパネルの“PHP設定”という項目にあります。そこが古いとWordPressが動かないので…」
デザイナー「なるほど…!じゃあ“動くかどうか”って、まずそこを見るんですね」
このように、最初のチェックポイントさえ理解できていれば、
✅ “どこを聞くべきか”
✅ “どの情報を揃えればいいか”
が自然と分かるようになります。
4. WordPress案件で必須になる“サーバー要件チェック”の実務
WordPress案件では、サーバーの相性や要件の不足が“制作の詰まり”につながりやすく、特に既存サーバーを使う場合は注意が必要です。
クライアントからは「前のサイトもWordPressだから大丈夫でしょ?」と言われがちですが、実は同じWordPressでもテーマやプラグイン、新しいバージョンによってサーバー要件がガラッと変わることがあります。
ここでは、WordPressならではの落とし穴、受注前に必ず確認すべき質問テンプレ、そして「この条件ならOK・NG」という判断例まで、実務目線でまとめていきます。
(1)WordPressが“動くはずなのに動かない”典型的な落とし穴
WordPressはPHPとMySQLで動く仕組みのため、サーバー要件が少しでも古いとインストールできません。
特に起きやすいのが、
✅ PHPが古い(5.x〜7.0台のまま)
✅ MySQLが古い、またはMariaDBだけどバージョンが対応外
✅ モジュール(拡張機能)が不足している
などのケースです。
クライアントは「前からWordPressが入ってたから大丈夫」と思っていても、“昔のWordPressは動いていたが、今のWordPressは動かない” というパターンが本当に多いのです。
(2)受注前に必ず聞いておくべき質問テンプレ
WordPress案件では、サーバーに関する質問を曖昧なままにしないことが大切です。
以下は、デザイナーさんがそのまま転送できる“質問テンプレ”です。
✅ 現在のサーバーの種類(レンタルサーバー名/プラン名)を教えてください
✅ WordPressが現在稼働している場合、PHPのバージョンを教えてください
✅ サーバーの空き容量を教えてください
✅ バックアップ機能はありますか?(自動/手動)
✅ サーバーの管理画面URL、ログイン情報をご提供いただけますか?
これを最初に聞いておくだけで、後から判明しがちな“実は対応していないサーバーだった”という事故をほぼ防げます。
(3)実務で使える“OK/NG判断例”のイメージ
WordPressの制作可否は、デザイナーさんが完全に判断する必要はありません。
ただ、以下のような“ざっくり判断軸”を持っておくと、受注前の不安が大きく減ります。
<PHP>
✅ PHP 8.x台 → OK(ほぼ最新の環境)
✅ PHP 7.4 → 条件付きNG(更新推奨・テーマによってOK)
✅ PHP 5.x〜7.0 → NG(現在のWordPressは動かない)
<データベース>
✅ MySQL 5.7 以上 / MariaDB 10.x 以上 → OK
✅ それ以下 → NGまたは要相談
<ディスク容量>
✅ 容量 5GB以上 → 小規模〜中規模サイトならOK
✅ 容量 1GB未満 → 画像更新が続くとすぐに限界
こうした目安があるだけで、「このサーバーのままで制作できるか」の見通しがつき、コーダーへの相談もスムーズになります。
(4)デザイナーとコーダーの“WordPress要件のズレ”がわかる会話
WordPress案件では、こんな会話がよく起きます。
デザイナー「クライアントから“今のサーバーでWordPress使えます”って聞いています」
コーダー「ありがとうございます。PHPのバージョンは8以上ですか?」
デザイナー「いえ…わからないです。でも“使えてる”って言ってました」
コーダー「以前のWordPressが動いていただけかもしれません。バージョンによって要件が違うので…」
デザイナー「なるほど…“今のWordPressが動くか”は別で確認が必要なんですね」
この認識があるだけで、WordPress案件のトラブル率は大きく下がります。
(5)クライアントに柔らかく確認するための文面テンプレ
WordPress案件では、サーバー要件を確認する必要があっても、
「技術的なことを細かく聞くのは気が引ける…」「専門用語を並べると相手を不安にさせてしまうのでは…」
という遠慮が出やすいですよね。
そこで、相手に負担をかけず、やわらかく、かつ必要な情報だけをスマートにお願いできる文面をご紹介します。
↓↓↓やさしく確認したいときの文面↓↓↓
お世話になっております。
今回 WordPress での制作にあたり、現在のサーバーが対応しているかを事前に確認させていただければと思います。
難しい内容ではありませんので、分かる範囲で大丈夫です。
✅ ご利用中のサーバー会社名とプラン名
✅ サーバー管理画面のログイン情報
✅ 現在の WordPress が稼働している場合、PHP のバージョン
✅ サーバーの空き容量
こちらをご共有いただけますと、制作前に問題がないかチェックし、スムーズな進行に繋げることができます。どうぞよろしくお願いいたします。
↓↓↓既存サーバーに不安があるときの文面↓↓↓
WordPress の最新版は、以前よりサーバー要件が少し上がっております。
そのため、現在のサーバーでも問題なく動作するか、事前に確認させていただければ安心です。
もしご不明点がありましたら、私の方で画面の場所をご案内できますので、お気軽にお知らせください。
↓↓↓“サーバーのままでいけますか?”と聞かれたときの返信文面↓↓↓
ありがとうございます。
念のため、現在のサーバー環境を確認させていただきたいと思います。
WordPress はサーバーのPHPやデータベースのバージョンによって動作できない場合があるため、先にチェックしておくと後のトラブルを防ぎやすくなります。
分かる範囲で大丈夫ですので、以下の情報をご共有いただけますか?(→箇条書きテンプレを追記)
クライアントにとって難しく聞こえないよう、「難しい内容ではありません」「分かる範囲で大丈夫です」「安心のために事前確認させてください」というワードを入れることで、依頼がとても通りやすくなります。
5. デザイナーとコーダーの“サーバー認識のズレ”を会話で理解する
サーバーのトラブルは、実は“知識の不足”よりも「言葉の認識ズレ」から生まれるものです。
デザイナーさんもクライアントも悪くない。コーダーも怒っているわけじゃない。
ただ、同じ言葉を使っているのに、それぞれが違う意味で理解している──それだけで混乱が起きてしまいます。
ここでは、実際の制作現場で起きがちな“短い対話”を通して、どこでズレが生まれ、どう解消すればいいのかを丁寧に見ていきます。
(1)FTP情報のズレ:お互い正しいのに“別物を指している”会話
デザイナー「FTP情報をもらったので送りますね!」(届いた内容:サーバーパネルID/PW)
コーダー「ありがとうございます!ただ、これはサーバーパネルで、FTPではないようです…!」
デザイナー「あれっ? てっきり“サーバーのログイン=FTP”かと思っていました…」
コーダー「FTPは“ホスト名・ユーザー名・パスワード・ポート番号”の4つなんです。」
↓↓↓解説:フォーマットを“文章で指定”するのが最速↓↓↓
「FTP情報をください」ではなく『ホスト名/FTPユーザー名/FTPパスワード/ポート番号の4つを送ってください』と書くことでズレはほぼ消えます。
(2)WordPress可否のズレ:見ているポイントが違う
デザイナー「容量は十分なので、このサーバーでいけると思います!」
コーダー「ありがとうございます!PHPとMySQLのバージョンは分かりましたか?」
デザイナー「(しまった…容量しか見てない…!)」
↓↓↓解説:可否判断は“4点セット”と覚えておく↓↓↓
✅ PHPバージョン
✅ MySQL/MariaDBバージョン
✅ 容量
✅ 契約プランの制限
WordPressの場合、この“4点セット”で判断します。
(3)ドメインとサーバーの誤解:同じだと思い込みがち
デザイナー「クライアントが“ドメインのログイン情報”と送ってきたんですが…サーバー情報でした。」
コーダー「よくあります…!ドメイン会社とサーバー会社は別契約なことが多いんです。」
デザイナー「家(サーバー)と表札(ドメイン)が別というやつですね!」
↓↓↓解説:例え話を使うとクライアントにも伝わる↓↓↓
専門用語よりも、家(サーバー)と表札(ドメイン)という比喩がスッと入ります。
(4)引き継ぎ案件のズレ:情報が揃っていないのに始めがち
デザイナー「前任者からWordPressログインだけ届きました!」
コーダー「ありがとうございます! でも…サーバーパネルとFTPもないと作業できないんです。」
↓↓↓解説:引き継ぎ案件は“3点揃うまで着手しない”のが安全↓↓↓
✅ サーバーパネルのログイン情報
✅ FTP接続情報
✅ WordPressのログイン情報(管理者権限)
この3つが揃って初めて“作業できる状態”です。
(5)コーダーが喜ぶ“情報の渡し方”テンプレ
実際の現場で「これは助かる…!」とよく言われる“渡し方の型”をまとめました。
↓↓↓テンプレ↓↓↓
— サーバー情報 —
✅ サーバー会社名:
✅ 契約プラン:
✅ サーバーパネルURL:
✅ サーバーパネルID/PW:
— FTP情報 —
✅ ホスト名:
✅ FTPユーザー名:
✅ FTPパスワード:
✅ ポート番号:
— DB(データベース)情報(WordPressの場合) —
✅ DB名:
✅ DBユーザー名:
✅ DBパスワード:
— WordPress情報 —
✅ 管理画面URL:
✅ ID:
✅ PW:
— 備考 —
✅ 現在のPHPバージョン:
✅ MySQL/MariaDBバージョン:
✅ 容量:
↓↓↓ポイントは「分類」をすること↓↓↓
情報が混ざらず、受け取った瞬間に「作業に必要なものが揃っているか」を判断できます。
(6)逆にデザイナーさんが嫌がる“よくある指示ミス例”
コーダー側の指示が不十分で、デザイナーが混乱してしまう例も実はたくさんあります。
↓↓↓指示ミス例①:スクショだけで説明される↓↓↓
コーダー「ここを直しておいてください」(スクショだけ送られてくる)
デザイナー「どのファイル? どのページ? どの箇所…?」
という状態になりがち。
↓↓↓指示ミス例②:専門用語だけで説明される↓↓↓
コーダー「htaccessを最適化しておいてください」
デザイナー「(……どこを触れば?)」
用語だけだと作業の意図が読めないことが多いです。
↓↓↓指示ミス例③:必要情報が途中で変わる↓↓↓
コーダー「FTPだけあれば大丈夫です!」(作業開始後)「やっぱりDBのログインも必要でした」
これが一番混乱を生みます。
↓↓↓ポイント:お互いに“情報の前提”をすり合わせるだけで改善する↓↓↓
デザイナーさんから見ると「どういう背景でこの依頼が来たのか」が分かるだけで安心できます。
(7)まとめ:ズレは“知識の差”ではなく、言語の違いが原因
デザイナーさんとコーダーは立場も視点も違います。だからこそ、会話の“翻訳”を少しだけ工夫すれば、ズレは劇的に減ります。
✅ 情報はフォーマット化して共有する
✅ 専門用語は例え話に置き換えて伝える
✅ 必要なログイン情報は最初に揃える
✅ お互いに“何をしたいのか”を明確化する
これだけで、制作現場のコミュニケーションは驚くほどスムーズになります。
6. サーバーが原因で起きやすいトラブルと、その防ぎ方
サーバーまわりのトラブルは、デザイナーさんにとって「自分が悪いのかな…?」と不安になりやすいポイントです。
ですが実際には、サーバー側の設定・契約・環境が原因のケースがとても多いのが現実です。
しかも、それらは“事前に数点チェックしておくだけ”でかなり防げます。
ここでは、現場で頻発しやすいトラブルを取り上げ、「どんなときに起きるのか」「どう防ぐのか」を一つずつ見ていきます。
読み終えるころには、「あ、これさえ確認しておけば安心なんだ」と感じてもらえるはずです。
(1)WordPressが真っ白になる/ログインできない
一番多いトラブルが「突然真っ白」。実はこれ、デザイナーさんの操作ミスではなくPHPバージョンが古い or 新しすぎることが原因のことが多いです。
↓↓↓よくある原因↓↓↓
✅ PHPバージョンがWordPressの要求に合っていない
✅ プラグインがPHPバージョンに非対応
✅ テーマのコードが古いまま
↓↓↓事前に防ぐには↓↓↓
制作前に「PHPバージョン」を必ず確認し、WordPress公式が推奨するPHPバージョンに対応しているかを見ておくだけで予防できます。
「PHPは何ですか?」ではなく、「現在のPHPバージョンを教えてください」とクライアントに聞くとスムーズです。
(2)メールが届かない/問い合わせフォームが動かない
デザインでもフォームでも問題ないのに、「問い合わせメールだけが届かない」…これもよくある相談です。
↓↓↓よくある原因↓↓↓
✅ サーバーのメール機能が弱い(安価サーバーに多い)
✅ SMTP設定が必要なのに未設定
✅ 迷惑メール判定されている
✅ 権限設定のミス
↓↓↓事前に防ぐには↓↓↓
サーバーの仕様で「SMTP(外部送信)が使えるかどうか」を確認しておくと安心です。
特に企業サイトの場合は、フォーム設定=メール設定の確認もセットと考えておくとミスを防げます。
(3)容量不足でサイトが更新できない
「更新ボタンを押してもエラーで保存できない」「画像がアップできない」
これもサーバー容量が原因の典型例です。
↓↓↓よくある原因↓↓↓
✅ サーバーの空き容量がほぼゼロ
✅ バックアップフォルダが大量に残っている
✅ メールデータが蓄積され続けている
↓↓↓事前に防ぐには↓↓↓
制作前に「空き容量が残り何GBか」だけ確認すれば8割防げます。
もしギリギリなら、
✅ バックアップ削除
✅ プラン変更
✅ 不要ファイル削除
の選択肢を提案できます。
(4)SSLが適切に設定されていない/サイトが「保護されていません」と表示される
SSL化は今や必須ですが、サーバーによっては自動化されていません。
↓↓↓よくある原因↓↓↓
✅ SSLの設定をしていない
✅ HTTPSへのリダイレクトが未設定
✅ 無料SSLが期限切れ
↓↓↓事前に防ぐには↓↓↓
クライアントへ「現在のサイトはSSL化されていますか?」とひと言確認するだけでOK。
もし「分かりません」と言われたら、ブラウザでURLを見て“鍵マークがあるか”を確認できます。
(5)プラグインが動かない/外部サービスと連携できない
特に予約システム・EC・会員機能などで多いトラブルです。
↓↓↓よくある原因↓↓↓
✅ サーバー側の設定が古い(モジュール非対応)
✅ 外部サービスの推奨環境に届いていない
✅ 上位プランでないと使えない機能がある
↓↓↓事前に防ぐには↓↓↓
制作前に「使いたい外部サービスの動作要件」と「サーバーの仕様」を照らし合わせるだけで判断できます。ズレると99%トラブルになります。
(6)サイトが遅い/表示が重い
デザインや構築が原因ではなく、サーバー側の性能が低いだけ、ということも多いです。
↓↓↓よくある原因↓↓↓
✅ 低料金プランでリソース不足
✅ 共有サーバーで混雑が発生
✅ PHPの処理速度が遅い
↓↓↓事前に防ぐには↓↓↓
「サーバーのプラン名」を聞くことが最重要です。同じ会社でもプランで性能がまったく違います。
(7)まとめ:サーバートラブルの8割は“事前チェック”で防げる
サーバーの問題は、デザイナーさんが悪いのではありません。
ただ、
✅ PHP / MySQL バージョン
✅ 容量
✅ メール送信方式
✅ SSL
✅ 外部サービスとの相性
✅ 契約プランの性能
このあたりを“受注前に5分だけチェック”するだけで、ほとんどのトラブルは回避できます。
「サーバーが怖い」ではなく、「確認すれば大丈夫」に変えていく。
この感覚を持てれば、案件全体が本当にラクになっていきます。
7. クライアントへ“柔らかく伝える”ためのサーバー説明術
サーバーに関する話をクライアントへ伝えるとき、多くのデザイナーさんが悩むのが
「技術的な話をどう噛み砕くか」「不足があっても責めずに伝えるには?」
というポイントです。
相手はサーバーの専門家ではありません。
だからといって、説明が長くなるほど混乱を招きやすく、“責められているように感じる” リスクも出てきます。
そこでこの章では、クレームに発展させず、クライアントの不安も増やさず、やんわりと、しかし確実に必要事項を伝えるための「言い換え術」 をまとめていきます。
(1)NG指摘を“相手の責任”にしない言い換えのコツ
サーバー要件が足りないとき、つい “不足しています” と言いたくなりますが、その表現だと「あなたのせい」と聞こえてしまいます。
そこで使えるのが、「現在の環境だと○○が難しい状態になっています」という“現象ベース”の伝え方です。
↓↓↓例:PHPが古い場合の言い換え↓↓↓
「サーバーのPHPが古いのでこのままでは作れません。」
NGパターン
「現在のサーバー環境だと、WordPressが正常に動かない可能性がございます。PHPのバージョンを更新できれば問題なく進められます。」
OKパターン
“誰が悪い”というニュアンスが消え、協力して前に進む雰囲気になります。
(2)「追加作業が必要」ではなく“選択肢”として提示する
クライアントは追加作業=追加費用と言われると身構えます。
そんな時に有効なのが、“2つ以上の選択肢”として見せる方法。
↓↓↓例:プラン変更が必要な場合↓↓↓
「今のプランでは対応できません。上位プランに変更してください。」
NGパターン
「この機能を安定して動かすためには、あと少しだけサーバーの性能が必要になります。方法としては【プラン変更】【別サーバーへの移行】【機能の調整】の3つが可能です。ご希望やご予算に合わせて最適な方法をご一緒に選べればと思います。」
OKパターン
クライアントは“自分で選べる”と感じると、不安が消えやすくなります。
(3)専門用語を使わず「たとえ話」で伝える
サーバー関連は、専門用語が多いほど相手は混乱しがち。そこで効果的なのが “家のたとえ話” です。
↓↓↓例:サーバーとドメインの関係を説明する時↓↓↓
「サーバーは“家”、ドメインは“住所”や“表札”のようなものです。住所(ドメイン)があっても、家(サーバー)を指定しないと訪問できません。そのため、どの家に割り当てるか設定が必要になります。」
OKパターン
クライアントがスッと理解してくれる定番の説明です。
(4)断るときは“守るため”を理由にする
「その環境では作れません」と伝えるのは難しいもの。しかし、“安全性の観点でお守りするためです” と言うと、ネガティブな印象を与えません。
↓↓↓例:古いサーバーを使い続けたいと言われた時↓↓↓
「古すぎて無理です。」
NGパターン
「このまま制作すると、公開後の不具合が起きる可能性が高くなってしまいます。せっかく作ったサイトを長く安全に使っていただきたいので、より安定したサーバーを選ぶのが安心かと思います。」
OKパターン
“守ってくれている”と受け取られるため、クレームになりません。
(5)メール文にするときの“柔らかいテンプレ”
そのまま使える、角の立たない文面です。
↓↓↓テンプレ①:サーバー要件が足りない時↓↓↓
「ご提供いただいたサーバー情報を確認いたしましたところ、現在の環境では、WordPressの機能が一部正常に動かない可能性がございます。安全に制作を進めるため、【PHPの更新】【プラン変更】【別サーバー利用】いずれかの方法をご検討いただけますと安心です。どの方法が最適か、一緒に確認させていただきますのでご安心ください。」
↓↓↓テンプレ②:追加情報が必要な時↓↓↓
「制作を安全に進めるため、サーバーの以下の情報をご共有いただけますでしょうか。
✅ サーバーパネル
✅ FTP情報
✅ PHPバージョン
✅ MySQLバージョン(ご不明な場合はこちらで確認方法をご案内いたしますのでご安心ください。)」
“ご不明でも大丈夫です”と添えるだけで安心感が出ます。
↓↓↓テンプレ③:危険な作業は避けたい時の伝え方↓↓↓
「現状のまま作業を進めますと、サイトが正しく表示されないリスクがございます。安全のため、一度サーバー側の設定を確認させていただけると安心です。」
(6)まとめ:伝え方が変わるだけで、クライアントとの関係は劇的にラクになる
技術不足ではなく“コミュニケーションの工夫”で、サーバーの話は驚くほどスムーズになります。
✅ 不足を“現象ベース”で伝える
✅ 選択肢として複数案を提示する
✅ 専門用語の代わりに例え話を使う
✅ 断る時は“守るため”を理由にする
✅ メール文はやわらかく丁寧に整える
このスタンスを持つだけで、クライアントは安心し、制作は進みやすくなり、あなたへの信頼も自然と上がっていきます。
8. 技術パートナー(専属コーダー)に相談することで得られる“制作のラクさ”
デザイナーさんは「見た目」「体験」「ブランド」をつくる専門家。一方、サーバーやバックエンドの設定は、どうしても“守備範囲外”になりがちです。
しかし、毎回すべてを自力で調べたり、クライアントとの間で技術的な質問の橋渡しをしたりしていると、本来のデザイン作業が圧迫されてしまうことも少なくありません。
そこで力になるのが、“気軽に相談できる技術パートナー(専属コーダー)”の存在です。
「外注先」ではなく、「同じチームの相棒」として、あなたの負担を減らしてくれる存在がいると、制作は驚くほどスムーズになります。
(1)自分の専門分野に集中できる
技術パートナーがいると、デザイナーさんは
✅ サーバーの設定
✅ PHPやMySQLの要件確認
✅ WordPressの仕様調査
✅ トラブル原因の切り分け
といった“デザイン以外の時間”を大幅に減らせます。
結果として、「本当に価値を生むデザイン」に集中できる環境が整います。
(2)クライアントとのやり取りが劇的に減る
サーバーの話は、クライアントが最もつまずきやすい部分。デザイナーさんがその説明も背負うと、どうしても負担が大きくなります。
しかし技術パートナーがいれば、
✅ 要件の確認
✅ 追加のヒアリング
✅ 設定手順の案内
✅ 必要な提案内容の整理
これらを“裏側ですべて代わりに整理”してくれるため、デザイナーさんは クライアントに伝える文章だけ受け取る という形にできます。
結果、やり取りの量が半分以下になることも珍しくありません。
(3)判断が速くなり、スケジュールが狂いにくい
制作が遅れる理由の多くは、“技術的な判断が遅いこと” にあります。
✅ このサーバーでWordPressは動く?
✅ PHPを更新していい?
✅ プラグインの相性は?
✅ サイトが重い原因は何?
これらを一人で調べると、半日〜数日かかることも。
でも技術パートナーがいれば、
「この環境ならOKです」「ここだけ調整すれば大丈夫です」
という“即答”が返ってきます。
スケジュールに余裕が生まれ、クライアントへの信頼も自然と上がる流れです。
(4)トラブル発生時の“安心感”が段違い
サーバー・WordPress・PHPが絡んだトラブルは、経験がないと原因特定すら難しいもの。
しかし技術パートナーがいれば、
✅ 表示エラーの特定
✅ サーバー設定の修正
✅ バージョンの整合性チェック
✅ データベースまわりの復旧
✅ プラグイン衝突の解消
これらを即対応してくれるため、「困ったときに一緒に解決してくれる安心感」 が手に入ります。
ひとりで戦う必要がなくなるのは、精神的にも大きいポイント。
(5)提案力が上がり、単価を上げやすくなる
技術パートナーの存在は、単に作業を手伝ってくれる以上に、“提案の幅を広げてくれる” というメリットがあります。
✅ 高速化
✅ セキュリティ強化
✅ 機能追加
✅ サイト更新の仕組み改善
✅ 運用の効率化
こうした提案ができるようになると、受注単価も大幅に上げやすくなり、クライアントからの信頼度も飛躍的に増します。
(6)まとめ:技術パートナーがいるだけで、制作のストレスは驚くほど軽くなる
✅ 自分の専門に集中できる
✅ クライアントとのやり取りが減る
✅ スケジュールが安定する
✅ トラブル時の安心感
✅ 提案の幅が広がる
このように、技術パートナーの存在は“ただコーディングを外注する” 以上の価値を持っています。
あなたのデザインを最大限活かし、制作の負担を減らし、クライアントとの関係も良くする。
その結果、「もっと気持ちよく仕事ができるデザイナー」という未来につながっていきます。
9. まとめ
(1)“サーバーが苦手”は、決して欠点ではありません
ここまで読み進めて、「なるほど…サーバーってこう見ればいいんだ」と少しでも輪郭がつかめたとしたら、それだけで大きな一歩です。
サーバーに苦手意識を持つデザイナーさんは本当に多く、それは“スキル不足”ではなく、そもそも専門領域が違うから当然 のこと。
この記事は、そんなあなたが「必要最低限」を押さえて、制作の前段階で迷わず動けるようになるための土台を作る目的で書きました。
(2)受注前に“サーバー要件”を見られるだけで失敗は激減する
サーバーの世界は複雑で、後戻りが難しく、トラブルが起きると責任の所在がぼやけやすい領域。
だからこそ、受注前にサーバー要件を確認するだけで
✅ 炎上リスク
✅ 無駄な修正
✅ スケジュール遅延
を大幅に減らせます。あなた自身の安心感も、ぐっと高まるはずです。
(3)“ズレ”をなくすと、制作はもっとスムーズに進む
この記事を通してお伝えしたかったのは、デザイナーさんとコーダーは敵でも上下関係でもなく、役割の違うチームメイト だということです。
サーバーやWordPressの話は、ちょっとした言葉の誤解から大きなズレが生まれがちですが、それが解消されるだけで制作速度は驚くほど上がります。
あなたが正しい情報を整理して渡すだけでコーダーは作業がしやすくなり、あなたはより安心してデザインに集中できます。
(4)技術パートナーがいる未来は、もっと“軽やか”になる
もし、今あなたがサーバーやWordPressの判断に不安を感じているなら、ひとりで背負う必要はありません。
技術パートナーは、
✅ 要件の確認
✅ 環境調査
✅ トラブル時の切り分け
✅ クライアント説明の補助
など、あなたの“負担になっていた部分”を支えてくれます。
その結果、あなたは デザインの価値を最大限発揮できる環境 が手に入ります。
(5)あなたの制作は、もっと自由で、もっと楽になる
サーバー知識は“全部理解する必要”はありません。
この記事で触れた 最低限の判断ポイント と、信頼できる技術パートナーがいれば、あなたは十分すぎるほど実務をこなせます。
そして何より、クライアントから見た“安心できるデザイナー” としての信頼が積み上がります。
あなたのデザインが、もっと気持ちよく、もっと安全に、そしてもっと伸び伸びと世に広がっていきますように。
この記事が、その一歩の背中をそっと押せていたら嬉しいです。