外見は大事

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コラム
ルッキズムのようなタイトルですが、今日は福祉施設における「外見」を整えることの重要性についてお話ししたいと思います。

福祉施設では、入所者の日々の整容がとても大切です。
目やにを取る、髪に櫛を通す、着崩れた衣類を整える。私たちが日常で当たり前に行うことですよね。
特に入所施設では自分で行うことが難しい方々の生活の場ですから、職員が意識を持って支援しなければなりません。
整容は入所者の生活リズムをつくり、尊厳を守る大切な支援の一つです。

また、それはご本人だけでなく、たまに来られるご家族にとっても安心の物差しになります。
月に一度、仕事の合間をぬって両親の面会に訪れた際に、髪がボサボサで服に食べこぼしがついていたら、たとえその日がたまたまでも、施設への不信感につながります。その不信感は、施設を選んだ家族の気持ちを暗いものに変えてしまうでしょう。

職員が装飾品を控える質素さにも大切な意味があります。指輪やネックレス、ピアスなどは見た目を華やかにしますが、利用者に触れる場面では思わぬ怪我や事故につながることがあります。
高齢者の皮膚はよく「熟れ過ぎたトマト」に例えられます。それほどに脆弱なのです。
職員の外見の質素さは、安全を守る気持ちと誠実さを表す姿勢でもあります。

一方で、施設が地域や外部と関わる場面は、実際にはほんの一瞬でしかありません。
来訪者や関係機関とのやり取りは短時間で終わることが多く、その瞬間に伝わる印象がすべてになります。だからこそ、職員自身の外見と併せて施設の環境も大切です。
職員の外見や清掃の行き届いた環境は、言葉以上に「信頼できる」「安心して任せられる」というメッセージを届けます。

とはいえ、基本的なケア(食事・入浴・排泄)に追われ、整容や環境整備まで意識が回らないなんてことも施設の実態としてあります。
忙しいことは事実ですが、何か一歩を踏み出すことが悪循環から抜け出し、好循環を生み出すきっかけとなります。
「入所者」「職員」「施設」の外見を整えることは、成果を視覚的に確認しやすいため、施設としての成功体験を感じやすい取り組みだと思います。

「外見は大事」ですが、なぜそれを大切にするかを深く考える「内面の美しさ」が滲み出るものではないかななんて考えるのでした。


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