「お客様が増えてきたから、そろそろ人を雇おうかな。」
初めて従業員を採用するとき、多くの経営者が最初に思うのは、
「何から始めればいいんだろう?」
ということではないでしょうか。
例えば、ネイルサロンを経営しているAさん。
予約が増え、一人では対応しきれなくなったため、知人に手伝ってもらうことになりました。
Aさんは、
「給与を決めれば働いてもらえるよね。」
「契約書はネットで探せばいいかな。」
そんなイメージを持っていました。
しかし、人を雇うと会社には守るべきルールがあります。
今回は、初めて人を雇うときに知っておきたい基本を3つご紹介します。
① 労働条件を書面で伝える
「勤務時間は9時から17時くらい。」
「忙しい日は少し残業をお願いするかも。」
面接ではこのように説明していても、受け取る側の理解はさまざまです。
例えばAさんも、
「土曜日は月に1~2回お願いするつもりだった。」
一方、採用された方は、
「土曜日は基本的に休みだと思っていた。」
というように、お互い悪気はなくても認識が違ってしまうことがあります。
そのため、労働基準法では、会社は労働条件を書面で明示することが義務付けられています。
勤務時間や休日、賃金などの大切な条件は、労働条件通知書で明確に伝えましょう。
② 会社のルールを決めておく
人を雇う前は、自分一人の判断で仕事を進められます。
しかし、従業員がいると、
「電車が遅れたら?」
「子どもの学校行事で休みたいと言われたら?」
「残業をお願いする場合は?」
など、さまざまな場面が出てきます。
そのたびに対応を変えてしまうと、
「前の人は良かったのに。」
「私はダメなんですか?」
という不公平感につながることもあります。
最初から完璧なルールは必要ありません。
まずは、会社としての基本的な考え方を整理しておくことが大切です。
③ 保険の手続きも確認しておく
従業員を雇うと、労災保険や雇用保険、健康保険・厚生年金保険などの手続きが必要になる場合があります。
例えば、
「週に数日だけだから関係ないと思っていた。」
というケースでも、働き方によっては加入が必要になることがあります。
制度ごとに加入条件は異なりますので、「うちは対象かな?」と思ったら早めに確認しておくと安心です。
まとめ
初めて人を雇うと、「契約書だけ作れば大丈夫」と思われる方も少なくありません。
しかし、実際には、
* 労働条件を書面で伝える
* 会社のルールを整理する
* 必要な保険手続きを確認する
こうした準備をしておくことで、採用後のトラブルを防ぎやすくなります。
最初からすべてを完璧にする必要はありません。
一つずつ準備を進めることが、安心して人を雇う第一歩です。
初めて人を雇うので、何から準備すればよいか分からない。
そんな方へ。
会社の状況を伺いながら、雇用契約書や就業規則の作成など、初めての採用準備をサポートしています。お気軽にご相談ください。