メンヘラという言葉に寄せて

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—心にまつわる言葉との、やさしい付き合い方—

こんにちは、心理士ここねです。
今日は、ちょっと扱いの難しいけれど、とても大切だと感じている言葉について書いてみたいと思います。

◆「メンヘラ」ってどんな意味?
「メンヘラ」という言葉、耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。

もともとはネットスラングで、「精神的に不安定な人」を指す言葉として使われることが多かったようです。
情緒不安定、依存的、感情的、時に攻撃的……そんな印象と結びつけられる場面も少なくありません。

◆私がこの言葉に触れたとき
この言葉を初めて聞いたのは、何気ない日常の会話の中でした。
誰かの話の流れで、さらっと口にされた一言。
意味はすぐにわかったものの、心の奥にチクリと刺さるような違和感が残ったのを、今でも覚えています。

◆違和感の理由
私自身、これまで精神的なつらさを抱える方々と向き合い、そのしんどさや必死さに寄り添ってきました。
だからこそ、この「メンヘラ」という言葉の持つ軽さや否定的な響きに、どうしても受け入れがたいものを感じたのです。

それはまるで、誰かの心の痛みを、一言で処理して遠ざけてしまうような雑さ。
あるいは、「自分とは関係ないもの」として、線を引いてしまうような冷たさ。

◆言葉は広がり、意味も変わる
今ではこの言葉もすっかり広まり、SNSだけでなく日常会話の中でも使われることが増えてきました。
私が最初に覚えたような違和感は、以前ほど強くは感じなくなったけれど、どこか引っかかる思いは、今も心の中に残っています。

◆言葉がもたらす気づきもある
でも一方で、こんなふうにも思うのです。

この言葉が定着したことで、「精神的に不安定な状態」を言語化できるようになった側面もあるのではないか、と。

たとえば
「私、ちょっとメンヘラかも」
「こういうときって、誰でも不安定になるよね」
そんなふうに、自分の状態に気づいたり、誰かと共感し合ったりする“きっかけ”になっている場面も、あるのかもしれません。

◆心の不調に気づくことのむずかしさ
私たちは、心のつらさに対してつい「まぁ大丈夫」と思ってしまいがちです。
ケガや体の病気なら病院に行くのに、心の痛みは後回しにしてしまう。
実際、「しんどい」と感じてから医療や支援につながるまでに、何年もかかってしまう例も珍しくありません。

◆心の状態って、目に見えない。
検査をしても出ないこともあるし、周りの人にもなかなか伝わりにくい。
だからこそ、自分で自分に気づくこと=“自覚”がとても大事なんです。

◆名前があるから、気づけること
言葉には、気づきを促す力があります。
名前があることで、自分の状態に気づいたり、他の人と共有したりすることができます。

そういう意味で、「メンヘラ」という言葉も、もしかしたら心の状態に目を向ける“入り口”になっているのかもしれません。

もちろん、誰かをラベルで縛るための言葉としては使ってほしくありません。
でも、もしその言葉が、自分のつらさに気づき、「ちょっとしんどい」と言える自由さや、「分かってほしい」という願いの表現につながっているなら、その存在に意味があるのではないかと思うのです。

◆ことばと、ていねいに付き合う
私はこの言葉が「好き」とは言えません。
でも、「嫌い」というよりも、慎重に、ていねいに扱いたい言葉だと感じています。

ことばは社会の中で生まれ、変化していくもの。
使い方しだいで、人を救うこともあれば、傷つけてしまうこともある。
だからこそ、心にまつわる言葉は、とくにやさしく、大切に扱っていきたいですね。

◆おわりに
今回は「メンヘラ」という言葉について、私なりの思いを書いてみました。
あなたはこの言葉に、どんな印象を持っていますか?
もしよかったら、感じたことをそっと教えていただけたら嬉しいです。

今日も、どうかあたたかな一日をお過ごしください。

ここね


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