ものづくり補助金は、中小企業の革新的な製品開発や生産性向上を支援する制度です。
当たり前ですが、申請しても採択されない限りは補助金は取得できません。いかに採択を目指して適切な準備をできるか、という点が補助金を獲得する上で非常に重要なポイントになります。
この点、2025年の公募要領によると、 “経営力、事業性、実現可能性、政策面”等が審査ポイントと公表されています。特に事業性については、チェックポイントが多岐に渡っており、事業計画の実行可能性と投資回収の妥当性、それを裏付ける財務シミュレーションと実施体制をいかに説得力を持って説明できるか、という点が鍵になってきます。
本ブログでは、ものづくり補助金の仕組み、補助対象/要件、審査項目、事業計画書作成のポイント等を簡潔にまとめています。皆様の補助金申請の一助になれば幸甚です。不明点などあれば、お気軽にお問い合わせください。
ものづくり補助金とは?
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金は、成長志向の中小企業者等が、物価高や賃上げ・最低賃金引上げ等の事業環境変化に対応し、”稼ぐ力”を強化するために、革新的な新製品・新サービス開発や海外需要開拓を行う事業のために必要な設備投資等に要する経費の一部を補助する事業を行うことで、中小企業者等の生産性向上を促進し経済活性化を実現することを目的としています。
事業計画期間において付加価値額や従業員の賃金等を増加させる事業者が支援されます。
2025年のスケジュール
電子申請受付が7/1(火)となっており、申請締切の7/25(金)まで期間がそこまでないので、早め早めの準備を心がけましょう。申請締切後、約3ヶ月の審査期間を経て、10月下旬頃に採択公表というスケジュールになっています。
(出典:ものづくり補助金 公募要領(20次締切分)概要版)
補助対象経費
以下の経費が補助対象となっています。効果的に補助金を活用し、事業の成長を加速させましょう。
1. 機械装置・システム構築費(① 機械・装置、工具・器具の購入、製作、借用に要する経費、② 専用ソフトウェア・情報システムの購入・構築、借用に要する経費、③ ①もしくは②と一体で行う改良・修繕又は据付けに要する経費)
2. 運搬費(運搬料、宅配・郵送料等に要する経費)
3. 技術導入費(知的財産権等の導入に要する経費)
4. 知的財産権等関連経費(特許権等の知的財産権等の取得に要する弁理士の手続代行費用等)
5. 外注費(新製品・サービスの開発に必要な加工や設計(デザイン)・検査等の一部を外注(請負、委託等)する場合の経費)
6. 専門家経費(本事業遂行のために依頼した専門家に支払われる経費)
7. クラウドサービス利用費(クラウドサービスの利用に関する経費)
8. 原材料費(試作品の開発に必要な原材料及び副資材の購入に要する経費)
9. 海外旅費(海外渡航及び宿泊等に要する経費。事業条件あり)
10. 通訳・翻訳費(通訳及び翻訳を依頼する場合に支払われる経費。事業条件あり)
11. 広告宣伝・販売促進費(海外展開に必要な広告(パンフレット、動画、写真等)の作成及び媒体掲載、展示会出展等、ブランディング・プロモーションに係る経費。事業条件あり)
補助上限額・補助率
製品・サービス高付加価値枠で、従業員数規模に応じて750から2500万円、グローバル枠で3000万円が基本となっています。更に、大幅な賃上げに取り組む事業者と認められた場合は、補助上限額が最大1000万円上乗せされます。
(出典:ものづくり補助金 公募要領(20次締切分)概要版)
基本要件
製品・サービス高付加価値枠、グローバル枠の共通の基本要件として、①付加価値額の増加(CAGR 3.0%以上)、②賃金の増加、③事業所内最低賃金水準、④従業員の仕事・子育て両立支援の4つがあります。
②と③については、未達成の場合返還義務あり、となっているので、計画的な賃上げの実施が重要になります。
(出典:ものづくり補助金 公募要領(20次締切分)概要版)
グローバル枠に追加の基本要件
グローバル枠の場合は、前述の基本要件に加えて、4つのグローバル要件のいずれかの事業への該当、海外事業に関する実施可能性調査の実施等、追加の要件が課されています。
(出典:ものづくり補助金 公募要領(20次締切分)概要版)
審査項目
複数の審査項目の中でも、特に「事業性」についてチェックポイントが多く、いかに説得力のある事業計画を作り込めるか、が採択の成否に直結することが分かります。
(出典:ものづくり補助金 公募要領(20次締切分)概要版)
加点項目
前述の審査項目に加えて、最大6項目について、加点の申請が可能です。当てはまる項目については申請を行い、積極的に加点を狙いにいきましょう。
(出典:ものづくり補助金 公募要領(20次締切分)概要版)
提出書類
ものづくり補助金の申請は、電子申請で行います。電子申請にあたって、GビズIDプライムアカウントが必要になります。アカウント発行には時間がかかる場合もあるので、早めに準備をしておきしょう。
(出典:ものづくり補助金 公募要領(20次締切分)概要版)
補助金は“書けば通る”時代ではない
ここまで、ものづくり補助金の仕組み、補助対象/要件、審査項目について、簡潔に説明させていただきました。
当たり前ですが、申請しても採択されないと補助金を取得できません。
公募要領を読み込んで、早めに準備をすすめておきましょう。
もし採択の可能性を少しでも上げたいとお考えの場合は、これまで複数の金融機関・大企業で累計1000億円以上の投融資に関与した事業計画のプロが代表を務める、グラント・コンサルティングにお気軽にご相談ください