「いつかは動かなきゃいけないと思ってたんです」
彼女は、最初の面談でそう話してくれました。
Mさん(仮名)、27歳、看護師歴5年目。
急性期病棟に勤務し、夜勤は月6回。
職場ではリーダー業務も任されるようになり、
まわりからは「頼れる人」と思われている。
でも心のどこかでは、ずっと言葉にできない焦りを抱えていたそうです。
「このままでいいのかな」
「5年目になったけど、ずっと病棟でいいのかな」
「でも、他に何ができるか分からない」
転職サイトは何度も見ていたし、
“看護師 キャリア”で検索することもあった。
でも、行動には移せなかった。
「やりたいことが分からないと、転職ってしちゃいけない気がして」
そんな彼女が私たちに相談してくれたのは、
CRCという仕事を“たまたま見かけた”ことがきっかけでした。
「治験って、なんとなく知ってはいたけど、
それを支える人がいるなんて考えたことなかった」
彼女の声には、驚きと興味が混じっていました。
病棟での経験──患者さんに説明し、不安を受け止め、
医師や薬剤師との情報共有を丁寧に行ってきた日々。
その積み重ねこそが、CRCとしての基礎になること。
私たちは、具体的な業務内容と合わせて、その点をお伝えしました。
「現場では“気づく力”を大事にしてたんです」
彼女はそう振り返りました。
表情、声のトーン、動き方。
異変のサインを拾う。
言葉にされない“違和感”を察知する。
それは、CRCとして患者さんと向き合うときにも、大切な力です。
その後、彼女とは数週間かけて、
「なぜCRCなのか」
「自分のどんな強みが活かせるのか」を整理していきました。
選考では、うまく話せなかったこともありました。
でも、面接後に伝えた「反省点の共有」や「改善策の姿勢」が評価され、
2社目の面接で見事、内定。
「自分の言葉で話せるようになったとき、
はじめて“やってみたい”って実感が湧きました」
今、彼女はCRO系のCRC職として、
新薬開発の現場を支える立場で働いています。
「看護師を辞めたんじゃなくて、
“別の形の医療職”に進んだんだなって思えるんです」
あの頃、スマホで求人を眺めては閉じていた彼女が、
今は自信を持って、“昼の医療職”として前を向いています。
情報は、調べるだけでは動きません。
動きながら整理していくものです。
だから、もし今、あなたが「分からない」と感じているなら。
それは、間違いでも遅れでもありません。
必要なのは、誰かと一緒に“言葉にしていく”プロセスだけです。
私たちは、その最初の一歩から伴走しています。
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