「なんだか不安で落ち着かない」「イライラして眠れない」……そんなとき、私たちはつい「頭」や「こころ」の問題だと考えがちです。
しかし、江戸時代の知恵を紐解くと、意外な答えが見つかります。
実は、脳がオーバーヒートしているとき、私たちの「みぞおち」には目に見えない大きな渋滞が起きているのです。
🍀現代人の「脳のオーバーヒート」は、実はお腹から始まっている
現代社会に溢れる「理由のない不安」「動悸」「眠れない夜」。これらを単なる「メンタルの弱さ」や「脳の疲れ」だけで片付けていませんか?
江戸時代の名医・宇津木昆台は、著書『古訓医伝』の中で、驚くべき指摘をしています。
それは、「胃の停食(未消化物の停滞)」が、脳の興奮やうわ言を引き起こすということです。
こころの乱れは、実は「胃のつまり」から始まっている可能性があるのです。
🍀「鳩尾の痞え」というエネルギーの通行止め
みぞおちは、全身の「気」が上下に行き来するメインストリートの中心にあります。
しかし、食べ過ぎや急な精神的ショックや驚きによって、ここの「気」の流れが「渋滞」を起こすと、本来下に降りるべきエネルギーや熱が行き場を失います。
その結果、熱が上部へと突き上げ、「心」や「脳」を直撃し、パニックや興奮状態を作り出してしまうのです。
🍀「胃を掃除すること」が、最強の「脳の冷却法」になる
ではなぜ、メンタルの不調にお腹のケアが効くのでしょうか?
みぞおちの「痞え(つかえ)」を去ることは、いわば「気」の通路にある障害物を取り除く作業です。
渋滞が解消されると、脳に昇り詰めていた「血熱(過剰な興奮)」が自然と足元へ降りていきます。
脳そのものを冷やして、鎮静しようとするよりも、お腹の流通を整える方が、早く静寂を取り戻せる場合があります。