家族の問題は家族でなんとかする。
いまだにそのように、考えてしまう人が多い。
日本人は【家族】、【身内】をとても大事にする。
ともすれば、他所様に迷惑をかけないように、自分達が我慢することが美徳のように言われかねない。
しかし、問題の原因がそもそも【家族】【身内】との関係にあるのだとすれば、そのような考えに陥ってしまうことは極めて危うい選択なのではないだろうか。
たかが【家族】の問題と思う人もいるだろうが、他人と違って簡単に切ったり、無かったことにする事はできない。
時間的、空間的な距離だけでなく、精神的な距離が近い事も問題を根深いものにしてしまう要因になるだろう。
家族で助け合うと言えば聞こえはいいが、個人を犠牲にしてまでその共同体の為に役割を果たす事は本当に正しい選択だろうか。
家族といえども、他者は他者、自分ではないのだからその境界をとっぱらう事はできない。
自分の問題と相手の問題をまずは切り離して考えてみる必要がある。
それぞれが密接に関わっており、絡まりあい複雑になっている場合は、それをいったん整理してみる必要かある。
あなたの生きづらさの原因が、実は自分以外の他者との関係から生じるものであったというケースも多い。
それが身近な家族との関係なのだとしたら、負荷はさらに高まるだろう。
切っても切れない厄介な愛すべき存在である【家族】。
その関係を一度しっかりと見直して見ることで、生きづらさの正体に迫る事が出来るのではないだろうか。
助け合い、支え合う為にはまずは自身の問題を解決しておく事が大前提である。
個人の幸福の追求の先に、拡大された共同体の幸福が存在する。
共同体の為に、誰かが犠牲になるようなハリボテの幸福を目指しているなら健全な家族関係とはいえないのである。