【法・政治学部 編】法・政治学部で評価される「多角的な視点」の示し方

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「私は、ディベートが得意です。相手を論破することには自信があります」

法学部や政治学部を目指すあなた。自分の強みを、そのようにアピールしようとしていませんか?もしそうなら、その考えは少し危険かもしれません。

こんにちは。現役教員の福山 優介です。

もちろん、論理的に自分の意見を主張する力は重要です。しかし、大学の面接官がそれ以上に高く評価するのは、一つの意見を押し通す力ではなく、一つの物事を、様々な角度から公平に眺めることができる「多角的な視点」なのです。

この記事では、なぜ法・政治学部で「多角的な視点」が求められるのか、そして、その重要な能力を小論文や面接でどうアピールすれば良いのかを、具体的なトレーニング法と共にお伝えします。

なぜ「論破する力」より「多角的な視点」が重要なのか?
法学や政治学は、ディベートのように「勝ち負け」を決める学問ではありません。その本質は、社会に存在する、対立する様々な利益や価値観を調整し、社会全体にとってより良い解決策を見つけ出すことにあります。

例えば、「成人年齢の18歳への引き下げ」という一つのテーマを考えてみましょう。

賛成の立場:「若者の自己決定権を尊重し、社会参加を促すべきだ」

反対の立場:「18歳はまだ未熟。悪質な契約トラブルに巻き込まれる危険性が増す」

どちらの意見にも、一理あります。法や政治の役割は、どちらか一方を「論破」することではありません。「若者の権利」と「若者の保護」という、対立する二つの価値を、いかにして両立させるか。そのためのルールや仕組みを考えることこそが、求められるのです。

大学は、一方的な正義を振りかざす人ではなく、複雑な利害関係を冷静に分析し、公平な視点から物事を考えられる人材を求めています。

「多角的な視点」を養う3ステップ・トレーニング
では、どうすればこの「多角的な視点」を養えるのでしょうか。身近な社会問題をテーマに、3つのステップでトレーニングしてみましょう。

ステップ1:あえて「反対の立場」の資料を徹底的に調べる
まず、あるテーマについて、自分の意見とは「あえて逆の立場」の主張や根拠を徹底的に調べてみましょう。

【具体的なアクション】
「成人年齢の引き下げ」に賛成なら、「成人年齢引き下げ 問題点」「18歳成人 デメリット」といったキーワードで検索します。弁護士会や消費者団体のウェブサイト、批判的な新聞記事などを読み、「なぜ、この人たちは反対しているのだろう?」とその背景にある価値観まで想像します。

ステップ2:「第3の視点」を探す
物事は、単純な賛成・反対の二項対立だけでは捉えきれません。全く違う角度からの視点を探してみましょう。

【具体的なアクション】
経済的な視点:18歳からクレジットカードの契約が可能になることで、経済にどんな影響があるか?

歴史的な視点:そもそも、なぜこれまで成人年齢は20歳だったのか?その歴史的経緯は?

国際比較の視点:他の国では、成人年齢はどうなっているのか?なぜその年齢なのか?

これらの「第3の視点」を持つことで、あなたの思考は一気に深みを増し、他の受験生と大きな差をつけることができます。

ステップ3:それぞれの立場の「根拠」と「価値観」をまとめる
最後に、調べた内容を「立場」「主張の要約」「その根拠となる事実やデータ」「背景にある価値観」に分けて、ノートに整理してみましょう。この作業を通じて、社会問題の複雑な構造を客観的に把握する力が身につきます。

小論文・面接でのアピール方法
このトレーニングで養った力は、小論文や面接で絶大な効果を発揮します。

【小論文での伝え方】
「〇〇というテーマについて、確かに△△というメリットが考えられる。しかしその一方で、□□というデメリットも指摘されている。さらに、経済的な視点から見ると…のように、複数の視点を提示した上で、「私は、これらの点を考慮し、〇〇と△△を両立させるために、××という解決策が必要だと考える」と、自分の最終的な意見を述べるのです。

【面接での伝え方】
「その問題についてどう思いますか?」と聞かれたら、
「はい、その問題については、一方的に賛成・反対と申し上げるのではなく、〇〇という立場の人々の権利を守るという価値と、△△という社会全体の利益を守るという価値の、二つの側面から考える必要があると感じています。私が特に重要だと考えるのは、この二つの価値をいかにして調和させるかという点です。」
と答えることで、あなたの思考の深さと公平性を示すことができます。

まとめ:真の知性とは、対立の中にこそ宿る
法・政治学部で求められる力、それは、白黒つけたがる衝動を抑え、複雑なグレーゾーンの中で粘り強く思考できる力です。

あえて「反対の立場」を調べる

「第3の視点」を探す

各立場の根拠と価値観を整理する

このトレーニングを通じて、「多角的な視点」という、大学での学びに不可欠な、そして社会に出てからも一生役立つ武器を手に入れてください。

とはいえ、社会問題の構造を一人で分析し、説得力のある意見としてまとめるのは、簡単なことではありません。

「自分の考えが浅いのではないかと不安…」
「小論文で、どうすれば多角的な視点を効果的に示せるか分からない」

そんな時は、ぜひ一度、私たちのようなプロにご相談ください。

現役教員としての豊富な指導経験に基づき、あなたとの対話を通して、物事を深く、広く見るための思考法を指導し、合格を掴み取るための論理的な文章構成を一緒に考えます。

あなたの公平な眼差しを、未来の社会をより良くする「知性」へ。

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