✅【TOEFL読解完全マスター②】Inference Question(推論問題)|火星に水はあったのか?本文+設問+構文解説つき

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🔍 TOEFLリーディング「Inference Question」とは?
Inference Question(推論問題)は、「本文に直接書かれてはいないけれども、合理的に推測できる内容」を持った選択肢を選ぶ設問です。

ポイントは、本文に“明記されていない”こと。
それゆえ、選択肢の正しさを証明するには「行間を読む力」が問われます。

本記事は上級者の方であれば、最初の方だけを読まれれば事足りるように作成いたしました。下の方に行けば行くほど、初級者の方にもご理解いただきやすいように内容を並べております。必要な箇所までお読みいただければ幸いでございます。

📝 Reading Passage(約130語)

Some scientists speculate that Mars may have enjoyed an extended early period during which rivers, lakes, and perhaps even oceans adorned its surface. A 2003 Mars Global Surveyor image shows what mission specialists think may be a delta—a fan-shaped network of channels and sediments where a river once flowed into a larger body of water, in this case a lake filling a crater in the southern highlands. Other researchers go even further, suggesting that the data provide evidence for large open expanses of water on the early Martian surface. A computer-generated view of the Martian north polar region shows the extent of what may have been an ancient ocean covering much of the northern lowlands. The Hellas Basin, which measures some 3,000 kilometers across and has a floor that lies nearly 9 kilometers below the basin’s rim, is another candidate for an ancient Martian sea.


❓Question(推論問題)


What can be inferred about liquid water on Mars?

ははあ、火星上の液体の水について、何がほのめかされているか、ということだな、と考えられてください。最初は自力で解かれてみて下さい。その先に解説をお出しいたします。

A. Lakes on early Mars were likely as large as some on Earth’s surface today.

B. If there is any liquid water at all on Mars’ surface today, its quantity is much smaller than the amount that likely existed there in the past.

C. Small-scale gullies on Mars provide convincing evidence that liquid water existed on Mars in the recent past.

D. The small amount of water vapor in the Martian atmosphere suggests that there has never been liquid water on Mars.


✅ 正解:B

🔍 解説:なぜ B なのか?

選択肢 B は、「現在、火星に水があるとしても、かつてよりはずっと少ないだろう」という内容。

本文中には現在の火星について直接の記述はないものの、

(1) 過去に「rivers(川)」「lakes(湖)」「oceans(海)」があったという記述

(2) 地形(delta, crater, polar ocean, Hellas Basin)からの強い証拠

(3) “may have been” や “suggesting” といった推測表現

が並んでおり、「現在より過去の方が液体の水が豊富だった」という推論は極めて自然です。

❌ 他の選択肢の誤り:

A:地球の湖との比較は出ていない。
C:gullies(浅い溝)は本文に未登場。
D:「水蒸気の量」などの気候記述は本文外。かつ「never been(存在したことがない)」は極端。

中級者向け (TOEFL 50 あれば大丈夫です。)

✅ 第一文
Some scientists speculate that Mars may have enjoyed an extended early period during which rivers, lakes, and perhaps even oceans adorned its surface.

🧩 構文の骨組み

主語:Some scientists(何人かの科学者たち)
動詞:speculate(推測する)
that節(内容):Mars may have enjoyed ...(火星は〜だったかもしれない)
補足情報(関係詞節):during which ...(その期間中に〜)


🧠 読み解きのポイント

「speculate」は「(根拠は薄めだが)〜かもしれないと考える」柔らかい推測の語。
「may have + 過去分詞」は「〜だったかもしれない」という意味。
「adorned its surface」は「その表面を飾った」と訳せますが、意味が多少抽象的でも理解は進められます。


💬 訳例:

「一部の科学者は、火星がかつて、川・湖・おそらくは海までもがその表面を飾っていた長い初期時代を経験していた可能性があると推測している。」

✅ 第二文
A 2003 Mars Global Surveyor image shows what mission specialists think may be a delta—a fan-shaped network of channels and sediments where a river once flowed into a larger body of water, in this case a lake filling a crater in the southern highlands.


🧩 構文の骨組み

主語:A 2003 Mars Global Surveyor image
動詞:shows(を示す)
目的語:what mission specialists think may be a delta(デルタかもしれないと専門家が考えるもの)


🧠 読み解きのポイント

「what A think may be B」=「AがBかもしれないと考えるもの」
ダッシュ(—)以下は「delta」の定義の補足説明。
「once flowed」=かつて川が流れていたという過去の出来事を示す。

💬 訳例:

「2003年の火星探査機による画像は、ミッション専門家がデルタ(川が湖に注ぎ込む扇状の堆積地)かもしれないと考える地形を示している。今回は南部高地のクレーターを満たす湖に注ぎ込んだとされる場所である。」

✅ 第三文
Other researchers go even further, suggesting that the data provide evidence for large open expanses of water on the early Martian surface.

🧩 構文の骨組み

主語:Other researchers
動詞:go even further(さらに踏み込む)
分詞構文:suggesting that ...(そして〜と示唆する)

🧠 読み解きのポイント

分詞構文「suggesting that」は「and suggest that」とほぼ同じ意味。
「provide evidence for ~」は「~の証拠を提供する」
「expanses of water」は「広大な水域」のこと。

💬 訳例:

「他の研究者たちはさらに一歩進み、そのデータが初期の火星の表面に広がる大規模な水域の存在を示す証拠を提供していると示唆している。」

✅ 第四文
A computer-generated view of the Martian north polar region shows the extent of what may have been an ancient ocean covering much of the northern lowlands.
🧩 構文の骨組み

主語:A computer-generated view
動詞:shows
目的語:the extent of what may have been ...(〜だったかもしれないものの広がり)

🧠 読み解きのポイント

「what may have been an ancient ocean」は「古代の海だったかもしれないもの」。
「covering much of the northern lowlands」は分詞で ocean を修飾。

💬 訳例:

「火星の北極地域のコンピューター生成映像は、北部低地の大部分を覆っていたかもしれない古代の海の広がりを示している。」

✅ 第五文(最終文)
The Hellas Basin, which measures some 3,000 kilometers across and has a floor that lies nearly 9 kilometers below the basin’s rim, is another candidate for an ancient Martian sea.
🧩 構文の骨組み

主語:The Hellas Basin
動詞:is
補語:another candidate for an ancient Martian sea(もう一つの候補)
🧠 読み解きのポイント

「which measures...」と「has a floor...」はヘラス盆地の説明。
「that lies...」はその「床(floor)」が縁(rim)より深く位置することを説明している。
💬 訳例:

「幅およそ3,000キロメートル、床が盆地の縁から約9キロメートル下にあるヘラス盆地も、古代の火星の海のもう一つの候補である。」

🧾 ここまでのまとめ
この5文のリーディングパッセージでは、火星の地形データと過去の水の存在について科学者たちがどのように推測しているのかが描かれていました。

🔹 多くの文で「may have been」「suggest」「speculate」といった推測語が使われている。
🔹 地形(delta, polar ocean, Hellas Basin)を手がかりに「液体の水がかつて存在した」と読み取れる。
🔹 しかし「現在も大量に水がある」とは書いていない=ここがInference問題のポイント!

初級者向け (高校1年、英検3級、またはそれ以下のレベルの方でも大丈夫な解説!)

🧠 構文解析(丁寧に読もう)

第一文

Some scientists speculate that Mars may have enjoyed an extended early period during which rivers, lakes, and perhaps even oceans adorned its surface.

Some scientists なので「何人かの科学者だな」とわかります。これが文頭にあるので、英語では文頭に主語が来ますから日本語では主語であることを示す格助詞の「は」をつけて「何人かの科学者は」と訳せばいいですね。その先に無事 speculate という動詞が出てきます。「を推測する」という意味の動詞ですが、この単語を知らない場合であったとしても、その直後に that 節が見えますので、何かの動詞だろう、ということは推測できます。こんな感じで読み進めます。

Some scientists 
何人かの科学者たちは

specuate
を推測する
★ speculate は “根拠は薄めだが、それでも論理的にこうかもしれないと考える” というニュアンスを表す動詞です。

では何を推測しているのでしょうか。

that 
「ということ」をいう意味を表して、名詞節を作る接続詞の that。

Mars may have enjoyed an extended early period
火星が長きにわたる初期の時代を楽しんだかもしれない

ということだな!とわかります。この太字で示した may + have + 過去分詞の部分は、過去分詞で表される動詞の動作を「行ったかもしれない」、または過去分詞で表される状態を表して、そうした状態「だったかもしれない」という意味を表します。

during which 
そしてその期間中(前置詞 + 関係代名詞)

rivers, lakes, and perhaps even oceans 
川、湖、そしておそらくは海さえも、

adorned its surface.
その表面を adorn していた。

この adorn は「を飾る」という堅い言い方の動詞ですが、意味を知らなくても問題なく読み進められる部分です。

ここまで読んでいただくと、

主語:Some scientists
動詞:speculate(推測する)
that節:Mars may have enjoyed...
前置詞+関係代名詞から始まる節:during which rivers, lakes...

が見えてくるのではないでしょうか。

こんな感じです。

Some scientists
speculate 
that 
Mars may have enjoyed an extended early period 
during which 
rivers, lakes, and perhaps even oceans 
adorned its surface.

全員ではないけれども科学者の中には推測する人がいるわけです。何を推測するかというと火星が長期にわたる初期の時代を楽しんだかもしれないということ。その期間中何があったかというと、川や湖、そしておそらくは海までもが火星の表面を彩っていたということ。こんなイメージが頭に浮かべば、英文が正確に読めています。

💡 訳:
「一部の科学者は、火星がかつて、川・湖・おそらく海までもがその表面を飾っていた、長期の初期時代を経験した可能性があると推測している。」

第二文

A 2003 Mars Global Surveyor image shows what mission specialists think may be a delta—a fan-shaped network of channels and sediments where a river once flowed into a larger body of water, in this case a lake filling a crater in the southern highlands.

✅ ステップ1:動詞を探す

文を読み始めたら最初にやることは、「どこが動詞なのか?」を探すことです。

A
2003
Mars
Global
Surveyor
image
shows あった!shows だ!「を示す」という意味の動詞。三人称単数主語がきている時の現在形につける s もついているではないか!というように見つけていきます。

では、この文の動詞は shows だとわかりました。

✅ ステップ2:主語を見つける

動詞が shows なので、その直前の名詞句が主語である可能性が高いですね。
尚、「句」とは2語以上の単語の集まりで、その内部に主語+動詞のセットが含まれていないもののことを言います。

shows の直前にある内容を書き出すと

A 2003 Mars Global Surveyor image

となりますね。この部分を主語と判断します。意味は、「2003年のマーズ・グローバル・サーベイヤーの画像」がです。


✅ ステップ3:目的語を理解する

show は「を示す」という意味です。ですから、「何を示すのか」の「何」にあたる言葉が必要です。この「何」にあたる部分にあたる語のことは目的語と呼ばれています。では、2003年のマーズ・グローバル・サーベイヤーの画像は何を示しているのか?この文のポイントです。

それが、

what mission specialists think may be a delta
ここがやや長いですが、文構造はシンプルです。

what = ~であるもの(関係代名詞)
mission specialists think = 専門家たちが考えている
may be a delta = デルタかもしれない

➡️この what と mission specialists think と may be a delta の3つ全体で「ミッションの専門家がデルタかもしれないと考えているもの」という意味を表します。

✅ 補足情報(ダッシュ以下)

ダッシュ(—)の後には、「delta とは何か」という説明があります。

a fan-shaped network of channels and sediments
where a river once flowed into a larger body of water,
in this case a lake filling a crater in the southern highlands.

訳すと:

「デルタとは、扇形をした水路と堆積物のネットワークであり、かつて川がより大きな水域に流れ込んだ場所のこと。今回の場合は、南部高地のクレーターを満たす湖に流れ込んだ場所とされている。」

🧩 第二文全体の構造整理

主語 A 2003 Mars Global Surveyor image
動詞 shows
目的語 what mission specialists think may be a delta
補足 a fan-shaped network of channels...

💡 訳:

「2003年のマーズ・グローバル・サーベイヤーの画像は、ミッションの専門家たちがデルタ(川が湖に注ぎ込む扇状地)かもしれないと考えるものを示している。今回のケースでは、南部高地のクレーターを満たす湖に注ぎ込んだ場所とされている。」

✅ 読解ポイントのまとめ(日本人学習者向け)
what ~ think may be... の構文に慣れる。
「~が…かもしれないと考えるもの」
「delta」は地学用語で、「扇形の堆積地」のこと。
ダッシュ(—)で専門用語の説明が入ることがある。
 → ここで一息ついて、読み飛ばさずにしっかり理解!

“what A think may be B” → AがBかもしれないと考えているもの
💡 訳:
「2003年のマーズ・グローバル・サーベイヤーの画像は、ミッション専門家が三角州かもしれないと考えるものを示している。」

第三文

Other researchers go even further, suggesting that the data provide evidence for large open expanses of water on the early Martian surface.

✅ ステップ1:動詞を探す

まずは動詞を探すところから始めます。

Other
researchers
go ← あった!動詞の「go」だ!

これは現在形ですね。

この go の意味は、ここでは「さらに進む」「一歩先を行く」という比喩的な意味で使われています。

✅ ステップ2:主語を見つける

動詞「go」の前にある語句を見ましょう。

Other researchers
これは「他の研究者たち」です。これが主語ですね。「研究者たち」という意味の名詞 researchers には複数形の s がついています。

✅ ステップ3:文の構造をとらえる(分詞構文)

次の部分に「suggesting that...」という表現が見えます。今回のケースの suggesting という ing で終わる形の語は現在分詞と呼ばれています。この現在分詞を使った構文で分詞構文という名前がついているものがあるのですが、文法が好きではない方はスキップされて下さい。要は、

suggesting that the data provide evidence 

で「そしてそのデータが証拠を提供しているということを示唆している」という意味を表します。この suggesting の ing の部分が「そして」という意味を表し、and の代わりをしているということです。

Other researchers go even further and suggest that ... と続ければいいところを、この and suggest の代わりに suggesting を使うことができるということなのです。これで and suggest という2語を suggesting という1語で済ませることができている。2語必要だったものが1語で済むわけですから便利。だからみんな使うというわけです。この suggest という動詞を suggesting というように ing をつけて現在分詞にすることで、元々必要だった and のような接続詞を省略する用法のことを「分詞構文」と呼びます。文法が苦手な方はースルーされて下さい。suggesting は and suggest と同じ意味で、「そして を示唆する」という意味だな、ということがわかれば十分です。


Other researchers 
他の研究者たちは

go even further
さらに進んで

and 
そして

suggest that 
that 以下の内容を示唆している

ということです。この suggest に ing をつけて現在分詞にすると、and suggest の 接続接続詞 and を省略することができる。このように動詞を現在分詞に変えることで、接続詞を省略する現在分詞の用法のことを分詞構文を呼んでいるわけです。 

で、さらにすすんでどういうことを示唆しているのか。興味ありますよね。その内容が that 以下に示されています。読んでいきましょう。


✅ ステップ4:that 節の中を読む

that the data provide evidence for large open expanses of water on the early Martian surface.
この that は「~ということ」という意味を持つ 名詞節 を作っています。

the data = データが
provide = を提供する
evidence = 証拠を
for ~ = ~に関する

➡️「データが、火星の初期表面に広がる大規模な水域の存在に関する証拠を提供している」ということです。

ではまとめますね。

🧩 文全体の構造整理

要素 内容
主語 Other researchers
動詞 go even further
分詞構文 suggesting that the data provide evidence for...

💡 日本語訳(直訳ベース):
「他の研究者たちはさらに一歩進み、そのデータが、初期の火星の表面に広がっていた広大な水域の存在を示す証拠を提供していると示唆している。」


💬 go は「行く」とは限らない!

go という見慣れた単語ですが、ここでは「行く」ではなく「さらに踏み込んだ主張をする」という比喩的な意味で使われています。こうした単語の意味の広がりはとても大切な気づきになります。文全体の主語と動詞を押さえたら、分詞構文が加える意味の補足も、慌てずに一歩一歩整理して読み進めていきましょう。

第四文

A computer-generated view of the Martian north polar region shows the extent of what may have been an ancient ocean covering much of the northern lowlands. 

✅ ステップ①:動詞を探す

まずは、いつものルール!

「何が」「どうする?」の「どうする」の部分。
→ これを見抜くために、動詞っぽい単語を探します。

A  
computer-generated  
view  
of  
the  
Martian  
north  
polar  
region  
shows  ← あった!

ここで見つけました!💡

👉 shows(示している)
これは前にも出てきたおなじみの動詞。「〜を見せる/示す」という意味の 現在形の動詞 です!

✅ ステップ②:主語を見つける(「何が」?)


では、「何が示しているのか?」を見てみましょう。

👉 A computer-generated view of the Martian north polar region

長いですが、これは全部ひとまとまりで主語にあたる部分です。

🔍 分解してみよう:
A :ある一つの(不定冠詞)
computer-generated:コンピューターで作られた(形容詞)
view:ある眺め/図(これが主語の中心)
of the Martian north polar region:火星の北極地域の(前置詞句で直前の名詞 view を説明する形容詞の役割をしている。)

🟩 全体で訳すと:
A computer-generated view of the Martian north polar region
火星の北極地域をコンピューターで作った図(眺め)


✅ ステップ③:目的語を読み解く(「何を示しているの?」)

主語+動詞の骨組みはここまでです。

主語
A computer-generated view of the Martian north polar region 
火星の北極地域をコンピュータで作った図は

shows
を示す。

👉 では何を示しているのか、その「何」にあたる語、つまり目的語が次にやって来るのが英語の語順のルールです。それに従って読んでいきます。すると、

the extent of 
の程度

と出てきます。もしも extent という名詞の意味を知らなくても、その直前に the がついていますから、何かの名詞なのだろうと思って読み進めます。

では何の程度なのでしょうか。

what may have been an ancient ocean
古代の海だったかもしれないもの

なるほど!火星の北極地域をコンピュータで作った図が示しているのは、古代の海だった可能性があるものの程度なのだな。古代の海だったかもしれないものがあったとして、それがどのぐらいの大きさだったのか。そんなものだろうと考えられれば正解です。

covering much of the northern lowlands
北部低地 (northern lowlands) の大半をカバーしている

とあるので、火星の北極地域には北部低地が複数あって。lowlands と複数形の s がついていますし。で、その大半を覆い尽くす古代の海だった可能性のある場所を、コンピュータ画像が示しているんだな、ということがわかります。


✅ ステップ④:「extent of ~」の意味をつかもう

もはや、復習ですね。まず、extent という単語は、「範囲」や「広がり」という意味。

the extent of + [名詞]で
「[名詞] の広がり」「[名詞] の範囲」という意味を表します。

では何の広がりなのか。

👉 what may have been an ancient ocean
→ かつて存在していたかもしれない太古の海

ここ、ちょっと難しいので解説!

💬 文法ポイント:
what may have been A で
「A だったかもしれないもの」という意味を表します。

この A の部分にはこの本文では an ancient ocean がきていますから、ancient は「古代の」、ocean は「海」ですから、

what may have been an ancient ocean で
「太古の海だったかもしれないもの」という意味を表します。

さらにその海はどうなってる?
👉 covering much of the northern lowlands
→ 北部の低地の大部分を覆っている

この covering は 分詞(形容詞)で、前の「ocean(海)」を説明しています。

🌍 全体の訳

A computer-generated view of the Martian north polar region shows the extent of what may have been an ancient ocean covering much of the northern lowlands. 
火星の北極地域をコンピューターで再現した画像は、北部の低地の大部分を覆っていたかもしれない太古の海の広がりを示している。

🔍 この文が言いたいこと

「ほら、この図を見てごらん。もしかすると火星には昔、すごく広い海があったかもしれないんだよ!」というイメージです。


👨‍🎓 上級者向け注釈

"what may have been..." の構文は TOEFL頻出の「曖昧性の中の事実提示」の典型。確証はないが、可能性がある、という tentative(仮定的)表現。
"covering much of the northern lowlands" の現在分詞構文は、関係詞節への変換("which covered...")も試してみると構文認識力が鍛えられる。
この文のshow A of B 構文は「BのAを示す」という、少し珍しい倒置的語順に注意。

🧠 推論問題にどうつながるの?

この文も、「火星には昔、地形を覆うほどの巨大な海があったかもしれない」という証拠があるよ、ということを伝えています。

つまり、「今は水がほとんどないけど、昔はすごくあったかも!」
➡️ これが 推論問題(Inference Question) の伏線になっていたんですね。

第五文(これでラストです。)

The Hellas Basin, which measures some 3,000 kilometers across and has a floor that lies nearly 9 kilometers below the basin’s rim, is another candidate for an ancient Martian sea.

✅ ステップ①:動詞を探す

まずは、恒例の「何がどうする?」探しからスタート!単語をバラして並べてみます👇

The  
Hellas  
Basin,  
which  
measures  
some  
3,000  
kilometers  
across  
and  
has  
a  
floor  
that  
lies  
nearly  
9  
kilometers  
below  
the  
basin’s  
rim,  
is  
another  
candidate  
for  
an  
ancient  
Martian  
sea.

🟢 一番最後の "is" に注目!

「〜である」と言ってる!
これは基本中の基本動詞、be動詞(is)ですね!

つまり、この文のメイン動詞は:

is(〜である)

✅ ステップ②:「〜である」の“何”なのか?(補語の読み取り)


動詞が「is」=「〜である」なので、次に来るのは「何であるのか?」という情報、つまり 補語 です。

👉 それがこちら:
another candidate for an ancient Martian sea
💬 candidate は「候補」
→ 「古代の火星の海のもう一つの候補だ」という意味!

✅ ステップ③:「主語」を見つけよう!(誰が「候補」なの?)

"何が候補なのか" を探すと…

👉 The Hellas Basin(ヘラス盆地)

これが主語です!

✅ ステップ④:カンマの後の長い説明を読む(関係詞節)


次に、主語 The Hellas Basin にカンマでくっついている長い説明がありますね。

which measures some 3,000 kilometers across and has a floor that lies nearly 9 kilometers below the basin’s rim

🟩 この「which」って何?

→ 関係代名詞 which は、直前の「Hellas Basin」を説明しています。
つまり、「そのヘラス盆地はね、こんな特徴があるんだよ」と説明してるんです。

🔍 分解してみよう

which measures some 3,000 kilometers across
 → 「その広さは約3,000キロ」
 (measures = 測る/~の大きさがある)
and has a floor that lies nearly 9 kilometers below the basin’s rim
 → 「そして底は、縁から約9キロも下にある」

🧠 この部分はちょっと複雑なのでゆっくり解説しましょう。

🧱 文法ポイント:that節の中の「主語+動詞」
a floor that lies nearly 9 kilometers below...
 → 「その底は、縁からおよそ9キロ下にある」
この that lies も関係代名詞です。
floor(底) を説明する文章ですね。

✅ 全体の骨組み(まとめ)

The Hellas Basin
= 主語(何が)
which... = 挿入の説明
is another candidate = 動詞と補語(〜である)
for an ancient Martian sea = 何の候補?

🌍 全体の訳


ヘラス盆地は、古代の火星の海のもう一つの候補である。
(この盆地は、幅が約3,000キロあり、底は縁からほぼ9キロ下にある。)

🧑‍🏫 小学生にもわかるバージョン:

「火星には“へラス盆地”っていう大きなくぼみがあるんだけど、それも“昔、ここ海だったかも”って言われてるよ!広さは日本の端から端くらいあるし、すごく深いんだ!」

📘 上級者向けの注目ポイント

非制限用法の関係詞 "which" による挿入説明 → カンマ付きに注意。
measures A across の表現:距離の横断的な広がりを表す英語らしい言い方。
floor that lies... → 関係詞 that + 自動詞 lie(横たわる)という構造。
💡 この文の意義は?

この文が言っているのは:

🔭「火星に海があったかも!」という証拠候補がまた一つあるよ!
前の文の「北極に海っぽいのがあったかも」という話に続いて、
今度は「南の大きなくぼみも、実は海だったのでは?」と論を広げています。

🎯 まとめ:長文も「骨組み」と「飾り」に分ければこわくない!

主語 → The Hellas Basin
動詞 → is
補語 → another candidate...
挿入説明 → which...
このように、「核の情報」と「飾りの説明」を分けることが、長文読解のコツです。




🔁 全文まとめ訳:

火星には、川や湖、場合によっては海まで存在していた初期の長期時代があった可能性があると一部の科学者は推測している。2003年の火星探査機が捉えた画像には、南部高地のクレーターに湖が満たされていたとされる場所に流れ込んだ川の跡、すなわち三角州の可能性がある地形が映っている。さらに一部の研究者は、このデータが初期の火星表面における大規模な水域の存在を示す証拠であるとさえ示唆している。火星の北極地域のコンピューター画像は、北部低地の大部分を覆っていたかもしれない古代の海の広がりを示している。
また、幅約3,000kmで床が縁から約9km下にあるヘラス盆地も、古代の火星の海のもう一つの候補である。

最後に

今回の本文では、「古代の水の存在を裏付ける描写」が豊富にあることで、「昔は火星にはたくさん水があったのではないか」ということを多くの科学者が推測していることが述べられていました。昔は火星にはたくさん水があった可能性がある、ということは、この先は本文には述べられていませんが、現在は、仮に火星に水が残っているとしてもその量は微小である。すなわち、昔に比べれば少ない量の水しかない、ということです。よって選択肢B

If there is any liquid water at all on Mars’ surface today, its quantity is much smaller than the amount that likely existed there in the past. (今日仮に少しでも火星表面上に水があるとすれば、その量は過去にそこに存在していた可能性が高い量よりもはるかに小さい。)

が正解になるわけです。


他の選択肢も復習代わりにもう一度見て参ります。

A. Lakes on early Mars were likely as large as some on Earth’s surface today. (初期の火星上の湖は今日地球表面上にあるいくつか (の湖) と同じぐらい大きかった可能性が高い。)

昔の火星にあった湖の大きさと今の地球上に存在する湖の大きさを比べる話は本文中にありません。ありもしない話を作り出してしまっている選択肢ですから、正解候補から除外されます。


C. Small-scale gullies on Mars provide convincing evidence that liquid water existed on Mars in the recent past. (火星上にある小規模な峡谷は、ごく最近の火星上に液体の水が存在していたという確固たる証拠を提供してくれている。)

火星上に残されている峡谷地形があるからといって、それが「ごく最近」という時期に火星上に液体の水が存在していた「確固たる証拠」になるのでしょうか。その峡谷地形は比較的遠い過去に形成されたものかもしれません。この点を合理的に推測させる情報が本文中にはありません。よってこれも A. 同様、ありもしない話を作り出してしまっている選択肢になり、正解候補からは除外されます。


D. The small amount of water vapor in the Martian atmosphere suggests that there has never been liquid water on Mars. (火星の大気中の微量の水蒸気は、火星上には決して液体の水が存在したことがないということを示唆している。)

火星の大気中に微量の水蒸気があるのであれば、火星には液体の水が存在したことが未だかつてないと言えるのでしょうか。むしろ、火星の大気中に微量の水蒸気があるとすれば、火星には液体の水が存在したことがある可能性の方が示唆されるのではないでしょうか。これも正解選択肢からは除外です。


本文中に書いてもいない内容を根拠にして合理的な推測を行い、それに基づいて正解選択肢を選んでいくプロセスは、本文中に明確に書かれている内容を根拠にして解答する Factual Infomation Question よりは少し難度が上がりますが、今回ご一緒にご覧になるといかがでしょうか。そんなに難しくもないではないか!と思っていただければ幸いでございます。


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