融資を申込む前に準備すべきポイント①「申込金額の明確化」
融資を受けたい必要な金額を数字で説明できるように準備してください。
運転資金の場合、資金使途を明確化する必要はありませんが、必要な額は直近の決算、または事業計画から計算できる理論上の所要運転資金です。
理論上の所要運転資金
売上債権(売掛金や受取手形) + 棚卸資産(在庫) - 買入債務(買掛金や支払手形) + 現預金
上記の計算式よりも必要になる場合、現預金で調整するか、売上が増える計画で説明することも可能です。
売上が増える場合は、その背景も説明できるようにしましょう。
少しぐらい数字を丸めることも可能です。
その場合、稟議が拠点長決裁であればおそらく問題ないのですが、本部に上がる場合は減額される可能性があります。
ただし、設備資金や投資資金は区別してください。
設備資金の場合は購入する設備の購入代金、設置にかかる費用のみが融資の対象になります。
自己資金は10~20%は必要です。
投資資金の融資は難しいと考えてください。
投資資金のの返済原資は、投資を辞めた時に戻ってくるお金です。
投資に「100%絶対」はないため、返済原資を説明することは不可能だからです。
この案件が誰の決裁になるのか確認してみましょう。
質問の細かさや審査の時間など、今後の目安にもなります。
またすでに他の金融機関で運転資金の借入がある場合は、「運転資金 ₋ 既存運転資金借入」が新たに運転資金として借入できる上限となります。
間違っても「目いっぱい融資してください」と銀行員に言ってはいけません。
「この人何も分かってない」と不審に繋がることになります。
融資を申込む前に準備すべきポイント②「融資申込書」
融資申込書を作成しましょう。
銀行によっては制定の書式を用意して、提出必須としているところもあると思います。
提出は必須ではなくても、情報を整理し、要望事項を具体的に伝えるという観点で作成することをお勧めします。
この場合は任意の書式で問題ありません。
記載内容は、以下の項目が含まれていればOKです。
・融資申込額
・資金使途
・返済原資
・期間
・金利
・担保・保証の条件
・借入希望日
・事業内容
・主要な商品やサービスの流れ(仕入⇒在庫⇒販売⇒現金回収)
・主要な仕入先、販売先との決済条件
・市場の動向や競合他社の状況など
なお、融資申込書には銀行印を押すことをお勧めします。
銀行の担当者が訪問してきてくれた場合は、できれば「預かり証」を書いてもらいましょう。
銀行印が押してある書類は貴重品として取り扱われるので、担当者以外の上席や同僚の目にも触れることになります。
それによって、担当者による”握りこみ”を防ぐことができます。
融資を申込む前に準備すべきポイント③「過去3期分の税務申告書と決算書」
決算書は税務申告書一式と勘定科目明細も含めて過去3期分用意してください。
場合によっては4期分欲しいと言われることもありますが、企業をよく理解してもらう観点で提出してください。
融資を申込む前に準備すべきポイント④「別途定められた必要書類」
保証協会保証付きの融資の場合や、日本政策金融公庫での融資の場合は、必要書類が定められているので、ホームページなどで確認して用意しましょう。
書式も制定されたものが用意されています。