【心理療法の解説⑧】EMDR-つらい記憶からの解放

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今日は久々に心理療法の解説シリーズです。

1 トラウマとは「心に残る痛み」
事故やいじめ、災害、家庭内のトラブルなど、過去の出来事が頭から離れず、日常生活に影響を及ぼす状態。それが「トラウマ」です。夜眠れない、人間関係がうまくいかない、些細なことで強く反応してしまう…。そうした反応に苦しんでいる方は少なくありません。

2 EMDRとは何か?

EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)は、トラウマの記憶を安全に処理し、苦しみを和らげる心理療法です。セラピストの指導のもと、過去の記憶に意識を向けながら、左右交互の刺激(主に眼球運動)を取り入れることで、脳が自然と記憶の整理を始めます。薬を使わず、会話も最小限にとどめるため、話すことが苦手な方にも向いています。

3 EMDRの効果と実例

EMDRは、PTSD(心的外傷後ストレス障害)や不安障害、パニック障害などに効果があると世界中で報告されています。ある方は、小学生時代のいじめによる自己否定感が数回のセッションで軽減され、「今までの自分とは別人のよう」と語りました。
EMDRはトラウマを「消す」ものではありませんが、「思い出しても苦しくない状態」へと導いてくれる治療法です。

4 ひとりで抱えず、支えを受け取ってください

つらい記憶に悩むのは、決してあなたのせいではありません。心は傷つくことがあり、そして癒す力も持っています。EMDRのような専門的な方法を知ることで、少しずつ前に進むきっかけになるかもしれません。
私は電話相談でも、心に傷を抱える方の話を丁寧にお聴きしています(電話相談ではEMDRはできません)。一歩踏み出す勇気を、いつでもサポートしています。
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