ちゃんとしていない自分を、あなたはどこまで許せますか?ー完璧主義の正体ー
記事
コラム
こんばんは。
心理カウンセラーのChihoです。
今日はご相談をいただくことが多い「完璧主義」というものの正体について深く掘り下げて書いてみます。
はじめに
少し手を抜いただけなのに、
なぜか胸の奥がザワつく。
今日はもう十分やったはずなのに、
「まだ足りない気がする」
「これで休んでいいのかな」
と、心が落ち着かない。
もしあなたが、
ちゃんとしていない自分に
強い違和感や不安を感じるなら。
この問いは、
あなたにとって他人事ではないはずです。
ちゃんとしていない自分を、なぜ許せないのか
まず、はっきりさせておきます。
あなたが自分に厳しいのは、
意志が弱いからでも、
怠けているからでもありません。
それは、
ちゃんとしていないと、危なかった世界を生きてきたからです。
ちゃんとしていれば、怒られなかった
役に立っていれば、居場所があった
頑張っていれば、認めてもらえた
そういう経験が積み重なると、
心はこう学びます。
「ちゃんとしていれば、安全」
逆に言えば、
ちゃんとしていない自分は、
危険な存在になる。
だから、
力を抜こうとすると不安になる。
休もうとすると罪悪感が出てくる。
それは自然な反応です。
完璧主義の人ほど、許可がないと休めない
ちゃんとしていない自分を許せない人は、
無意識に
「休んでいい理由」
を探し続けています。
・ここまでやったから
・今日は忙しかったから
・体調が悪いから
理由があれば、少し安心できる。
理由がないと、休めない。
これは、
自分を甘やかせない性格だからではありません。
「何もしない自分で存在していい」
という感覚が育たなかっただけです。
「ちゃんとしている自分」だけが安全だった
あなたは、小さい頃
ちゃんとしているときだけ
守られてきたのかもしれません。
逆に、
ぼんやりしているとき
失敗したとき
力を抜いたとき
そのままでは、
受け止めてもらえなかった経験がある。
だから心は、
今もこう思っています。
「ちゃんとしていない私は、危ない」
この前提がある限り、
どれだけ成果を出しても、
安心は長続きしません。
ここで、一つ問いを置きます
もし今、
何の成果も出していなかったら。
誰の役にも立っていなかったら。
それでもあなたは、
自分がここにいていいと思えますか?
この問いに
即答できる人はこの先を読まないでください。
完璧主義の正体は「向上心」ではありません
完璧主義の人が手放せないもの。
それは、
「ちゃんとしていれば、ここにいられる」
という条件付きの安心感です。
あなたはどこかで、
こう信じてきました。
役に立たなければ価値がない
頑張らなければ存在してはいけない
気を抜いたら、見捨てられる
だから、
先に自分を追い込む。
自分で自分を管理する。
誰かに責められる前に、自分を責める。
これは意地悪でも、性格でもありません。
生き延びるための選択です。
なぜ、手放そうとすると怖くなるのか
ちゃんとしなくてもいい。
完璧じゃなくていい。
ありのままでいい。
そう言われても、
実際に力を抜こうとすると、
強い不安が出てくる。
それはなぜか。
完璧主義を手放すことは、あなたにとって
「自分を守ってきた鎧を脱ぐこと」
だからです。
鎧があるから、
傷つかずに済んだ。
否定されずに済んだ。
それを脱ぐのは、
無防備な自分で世界に立つこと。
怖くないほうが、不自然です。
本当に怖れているもの
完璧主義の人は、
失敗そのものを怖れているわけではありません。
本当に怖いのは、
失敗した自分を、
誰も守ってくれない世界に戻ること。
だから、
自分を緩めることができない。
常に気を張り続ける。
それは、
もう二度と
孤独や無力感を味わわないための
必死なやり方です。
ちゃんとしていない自分を、少しずつ許すということ
あなたは、
完璧主義を今すぐやめなくていい。
ただ一つ、
問いを変えてみてください。
「今日はどこまでちゃんとできたか」
ではなく
「今日はどこまで自分を許せたか」
7割で止めた自分。
休むことを自分に許可できた自分。
何もしなかった時間。
それを否定しなかった回数が、
あなたの回復の回数です。
おわりに
ちゃんとしていない自分を
許せないあなたは、
怠け者でも、弱い人でもありません。
むしろ、
ここまで一人で
必死に自分を守ってきた人です。
だから、
もう少し、あとほんの少しだけでいい。
ちゃんとしていない自分を許可できたこと、その時間を
今日はほんの少しだけ「自覚」してあげてください。
それだけで、あなたの完璧主義の筋肉は少しずつ
でも確実にゆるんでいきます。
それは甘えではありません。
生き直すための、最初の許可です。
あなたの今日が少し楽に、
あなたの明日が少し心地いいものになりますように。