「高齢者はパソコンなどに弱い」というイメージがありますが、そんなステレオタイプのイメージは一昔前までのことです。
パソコンやスマホに慣れ親しんでいる高齢者の方が今の時代には大勢いるのです。
総務省が2016年に行った「通信利用動向調査」では、60歳から69歳までの高齢者のネット利用率は76.6%という高い数値であることが分かりました。
このようにネットに慣れ親しんだ高齢者は、今後も増加するという予測が出ています。
パソコンを使えるようになると、画像ソフトで写真を編集したり、年賀状を作ったり、今まで自分にできなかったことができるようになります。
また、インターネットでは、今までに関わりのなかった人とも交流でき、人間関係の幅が広がってもいきます。
こんなことを聞くと楽しいことばかりのようですが、自分の世界が大きく広がると危険も大きく広がるのです。
インターネットを使えるようになり、失敗してしまった60代男性の事例をご紹介します。
また、後半には失敗しないための秘策もありますので、参考にしてください。
インターネットビジネスは気軽に始められる
インターネットの普及により、パソコン一台あれば自宅でできる仕事が増えています。
お店や事務所を持ったりしなくていい分、初期費用やランニングコストが抑えられることから、
気軽にビジネスをスタートさせられます。
その分、前準備や調査がおろそかになりがちで、思わぬ失敗をしてしまうケースも後を絶ちません。
62歳のAさんもこのパターンでした。
地方都市在住のAさんは地元の大学を卒業後にそのまま地方の銀行に就職しました。
中学のときの同級生の奥さまと結婚後、2人のお子さま方にも恵まれて、ご実家の近くにマイホームを建てられた後は、毎日忙しく生活していました。
学生時代から本を読むことが好きだったAさんは「作家になりたい」という夢を持っていましたが、
進学や就職、家庭生活と盛りだくさんの毎日の中で、漠然とした夢のまま現実的な生活を送っていました。
それでも、社内報のコラムの執筆の担当など、文章を書く機会の多い生活を送ってきました。
Aさんの会社は60歳が定年でしたが、65歳までの再雇用制度がありました。
しかし、再雇用では大幅に給与が減ってしまうことから、Aさんは60歳で退職することにしました。
退職金も2,000万円でて、今までの老後資金への蓄えもあることから、夫婦ふたりでのんびり暮らすには何とかなると思っていました。
実際にAさんの生活はのんびりしていましたが、今度は暇で仕方がなくなってきてしまいました。
そんなとき、ネットで見つけてしまったのです。
ネットで販売されている商品の紹介文を書いてくれたら、1記事に対して報酬を渡しますという会社でした。
文章を書くことが好きだったAさんは、ちょっとした小遣い稼ぎになるうえに、暇つぶしになると思い早速登録しました。
お金をもらえるはずが、払うことになる?
Aさんが登録したすぐ後に、「初期設定に2000円かかるので振り込んでください」という電話が掛かってきました。
冷静に考えればこの時点ですでに怪しいのですが、電話をかけてきた女性の対応が本格的だったので、Aさんはすっかりその女性を信用してしまい、指定された口座に2,000円を振り込みました。
しばらくたった後、Aさんのパソコンには仕事の依頼のメールが来ました。
指定された方法で商品の紹介文を返信すると、実際に報酬の2,000円が振り込まれました。
信用させる手口に引っかかって
その後も、Aさんの元には仕事の依頼が舞い込み、3件ほど紹介文を返信しました。
すると、再度電話がかかってきて、「あなたの書いた文章は非常に良くできていて商品の売り上げもいいです。」と言われ、Aさんはすっかり気分を良くしてしまいました。
すると今度は、「歩合制の方が利益が大きいので切り替えませんか。」と言ってきたのです。
確かに、歩合制の方が報酬もたくさん入ってくるし、それよりも褒められたことに気をよくしたAさんは、「大金を得ることも夢ではない!」と思い、歩合制に切り替えることをすぐに返事しました。
すると数日たってから、自宅に契約書が届きました。
その中には、「Aさん専用ホームページ」の作成書類が入っていました。
電話では歩合制にするためにAさん専用のホームページの作成が必要と言われましたが、作成を依頼する書類の他にホームページ作成費の請求書が入っていたのです。
その金額は20万円でした。
さらに気持ちよく、だましの手口にのせられる
Aさんは会社に電話をしましたが、対応してくれた女性は、「Aさんほどの文章作成能力があればすぐに報酬でチャラになるので大丈夫です」とAさんに言ってきたのです。
また、気をよくしたAさんは20万円を振り込み、専用ホームページを作成してもらいました。
しかし、どれだけ経ってもAさんの専用ホームページには仕事の依頼が来ませんでした。
Aさんは電話で問い合わせましたが、「仕事の依頼がない。」と答えられるだけでした。
その後も何度も電話をしましたが、担当の女性とも連絡がつきにくくなってしまいました。
Aさんは何もすることができずに、文章を書くこともしなくなってしまいました。
このような失敗をしないためには?
ネットのスキルは現代に必要なものですし、インターネットビジネスは決して悪いものではないです。
しかし、インターネットビジネスを始めるときには、事前の準備をきちんとしてからにしましょう。
インターネットビジネスをやりたいと思っている人がひっかかりやすい罠がネット上にはあふれています。
インターネットビジネスへの初期投資にお金をかければ、多かれ少なかれリスクが発生してきます。
ですから、インターネットビジネス初心者の方は、初期投資にお金をできるだけかけないようにしましょう。
無料でインターネットビジネスを始める方法は今の時代には調べればたくさんあります。
紹介してくれているサイトなどもあるので、成功している人の口コミなどを参考にしましょう。
クラウドソーシングのサイトなどを使えば、より安心でき、自分に合ったビジネスが見つかるかもしれません。
うまい話には罠があるとよく言いますが、ネットの世界は相手の顔が見えない分、危険がたくさんあります。
特に、初期費用や継続費用がかかるもの、うまい謳い文句には要注意です。
「やってみる」という場合も自分で一度、調べてみるのがいいと思います。
「インターネットビジネスでお金を儲けようとしたのにお金を失ってしまった」ということがないように、
インターネットビジネスを始めるときには充分に気をつけるようにしましょう。
いかがでしたでしょうか?
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