昨晩、精神科医の益田先生という方がやっているyoutubeチャンネルを見ていました。
タイトルは「クリエイターに多い精神疾患」というもので、こういった職業の人間たちがどういうメンタルの不調に陥りやすいかが語られていました。
実際、漫画家やイラストレーターは鬱になりやすい仕事だと思います。自分の身の回りにも思い当たる顔がチラホラ。
自分がココナラで「漫画・イラストカウンセラー」のサービスを始めたのは、精神疾患があったり、あるいは精神疾患に陥りそうなレベルの悩みに向き合っている漫画家や漫画家志望者の、何人かと接したことがきっかけでした。
漫画家というもの(あるいはクリエイター職全般がそうなのかもしれません)は、時々、自分自身と向き合うなかでモンスターになってしまいます。
そういった人たちとどう関わっていったらいいのか模索していく中で、このカウンセリングサービスは生まれました。
以下には誕生経緯について、書き綴っていきたいと思います。
このブログは、漫画家ではない方もお読みになられると思いますので、「モンスター」とはどういうことか、まずご説明いたします。
大体漫画家や漫画家志望者というものは、それになろうと思っている時点で、自分自身の何かに可能性を感じています。ようは「自分には才能がある」と思っているのです。
しかし最初から才能を認められて華々しくデビューし成功する人は稀。大抵の人は作品をつくる中で、編集者や読者から厳しい言葉を貰い、心を折られるような出来事にあいます。
その時に、正しく自分を理解し、自分の作品の欠点をすみやかに修正できれば何の問題もありません。
ですがそうなれなかった時、人は以下のように考えます。
「自分には才能があるはずだ!」
↓
「でも現実はボツばかり。上手くいかない。才能があるはずなのになぜ?」
↓
「そうだおかしいのは自分じゃなくて、編集者や読者のほうだ。
今売れてる漫画もつまらないものばかりなのに私がデビューできないのだから、私じゃなくて周りがおかしいんだ!!」
という「私じゃなくて周りが悪い」他責思考に陥ります。
それで上手くいくならいいのですが、漫画家は自営業者。
自分がミスをした時にカバーしてくれる上司や部下はどこにもいません(ベテラン漫画家であればマネージャーや信頼できる担当編集者が身の回りにいてくれることもあるでしょう。しかし最初からそういった存在がいる漫画家は稀です。そこに至るために、一人で苦難を乗り越えなければいけない時期があります)。
ですのでミスを防ぐために、正しい自己認識をし、現状に対策をしていくということが必要です。他責思考に陥ると、それができなくなってしまいます。
こうなると【編集者に言われた欠点がいつまでも直らず、いつまでも漫画家としてデビューできない/成功できない】人間の誕生です。
そうして他責思考に陥った人が長らく苦境に陥る(なかなかデビューできないとか、連載が低調だとか、打ち切られたとか)と、人はバグったような状態になります。
誰彼構わず愚痴って回るようになったり、
担当編集者に対して「お前のせいで俺の漫画は売れなかったんだ」とキレてみたり、
「漫画は私には合ってない私みたいな天才にはもっと行くべき場所がある」とオンラインサロンを作り始めたり(ノウハウがあったりもともとファンがいたり、成功する見込みのある方々がオンラインサロンを作ること自体は良いことだと思います。この場合、漫画からの逃避としての新規事業立ち上げという図式になっていることが問題)、
「君は漫画のことがわかってない」と同業者に説教をし始めるおじさんになったり、
ジ×未遂をする人なんかもいるにはいます。
根っこにあるのは共通して他責思考なのですが、もともとの気質によって歪み方に個性が出ますね。
長くなりましたが、漫画家崩れのモンスターとはこういうものになってしまいますよ、という解説でした。
そういった方々を見ていて、何人かの話を聞いて思ったのは、これは「ただの自分」では何もして差し上げられないのだ、ということでした。
ようは他責思考に陥る方々は、自惚れていると同時に、自信がないのです。
現実を受け止めて欠点を修正すれば漫画なんてあっという間に上手くなるのに、それができない。それをすれば自分自身が壊れると思っている。そのぐらい自分に自信がない。
彼ら彼女らにまず必要なのは、どうしてそこまで自己評価が低いのかという原因の究明であり、それに対する許しだったり癒しだったりというものです。「漫画が上手くなる」というのは、その後についてくるもの。
それは「ただの自分」が、なんとなしに片手間で話を聞けば達成されるようなものではありません。お互いに、然るべき場所と時間をつくり、しっかりと話を聞ける/話せると確信しあえるような場所で出会わなければ、私が彼ら彼女らの成長を手助けすることはできないのだと思いました。
そういうわけでここ(問題点と向き合うその手前で、もっと深い自己理解に達する必要があるクリエイターたち相手の商売)に需要があると感じて私はこのサービスを立ち上げた次第です。
お辛い時は、ただ話を聞いてほしいという風に仰っていただければそのようにいたしますので来てください。
本気で問題を解決したいという時はアドバイス希望ですと添えてお話に来てください。プロの漫画家として一緒にあなたの作品の改善点を考えていきます。
私も同じくクリエイター道を歩む仲間です。仲間を見捨てるようなことはいたしませんのでどのようなことも安心してお話になってください。ただしこちらも人間なので対価をください。笑
そんな感じで。