コンプレッサーって何よ???

記事
音声・音楽
こっちが聞きてぇよ


こんみど~(挨拶)

イコライザー、コンプレッサー、リバーブ、マキシマイザーetc...
数々ある音を加工するエフェクトたち。

・イコライザー…低域下げるとか、高域上げるとか
・リバーブ…なんか響くやつ
・マキシマイザー…音圧ってやつを上げて迫力を出すやつ

まぁまぁまぁまぁ大体わかるよね

コンプレッサー…音量を圧縮するやつ

音を圧縮するって何????

ってことで日本語でおk案件になってしまうので、自分の得た知識をまとめるためにも書いていこう

このブログは専門的な知識がない人でも楽しく読める内容を目指しています。表現の曖昧さには目をつむってね👀

コンプレッサーをかける目的から知る

「そもそもMixでコンプレッサーって何のために使うの?」
っていう話をすると、でかすぎる音をつぶして音量を慣らすのが主な目的になると思う。
でかい部分が小さくなれば、歌い手が感情込めすぎて超小さく囁き声みたいに歌っちゃった場所も、相対的に音量を上げて前に出すことができる。
この音量の大小を慣らすというのがとても重要なワケ

もっと言うと、声の迫力を強調したりとか、逆に引っ込めたりとか、余韻を調整したりとか、設定次第でいろいろできる。
声の迫力とか前後感に影響することが多い

用語解説

解説するにしたって用語がわからなきゃ書く方も読む方もやってらんない★

スレッショルド(threshold)


直訳すると閾値(いきち、しきいち)。あんまりこの呼び方はしない
「この音量以上は音を潰しますよ!」っていうラインのこと
要はブチギレラインってこと
誰だってキレさせたら攻撃してくるよね?

コンプをかける時は、このスレッショルドをどんどん下げて行って、音量がでかくてスレッショルドを超える場所を潰していくという感じ。下げすぎると音が全部つぶされてしまうし、逆に高すぎるとそもそも音が全然つぶされずコンプの意味が無い!となってしまう。一番大事だけど、いいところを見つけるのがとても難しいパラメータなのだ

コンプの種類によっては、このスレッショルド自体は固定で、そこにつっこむ音量(input)を調整するっていうややこしいものもある。

走り高跳びで、棒(スレッショルド)の高さを下げていくか、人が走る地面(input)を高くしていくか、みたいな違い(多分違う)

アタックタイム(Attack time)


攻撃時間(直訳)

音がスレッショルドを超えた後、どれくらいの時間で音量をつぶし始めるかというパラメータ。これが前述の声の迫力とかに影響する。

★アタックタイムが速い
→音がスレッショルドを超えてからすぐ叩くため、声の立ち上がりとかが均されて少し引っ込んだ声になりやすい。ハモリみたいな後ろの方にいてほしいやつには早めで使う。

★アタックタイムが遅い
声(音)の立ち上がりが残りやすくなる(潰されずスルーされやすくなる)ので、迫力があるというか、近くにいるような声に感じられる。メインのボーカルなどはアタック遅めの方が良い事が多い。

リリースタイム(Release time)


鞭(圧縮)ばっかりじゃかわいそうだから飴もあげなきゃ🍬

アタックタイムと対を成す、スレッショルドを下回った後、どれくらいの速さで圧縮を緩め始めるかというパラメータ。余韻などに影響する。

★リリースが速い
→スレッショルドを下回った瞬間潰すのをやめるので、音量がすぐ音源通りに戻り、(表現が合ってるかわからないが)リズム感を与えやすい。
速すぎると音量が急に変わるような不自然な感じになってしまう。

★リリースが遅い
→音量がスレッショルド以下になってもしばらく潰したままにするので、ゆったりとした印象になりやすい。
リリースが長すぎると、次の音の立ち上がりまで潰してしまい、ほぼ常時つぶすような状態になることがある。全体の音量を下げているのと変わらないので基本的にそんな設定はしない(当社調べ)



☆アタックとリリースの関係

・アタック遅め&リリース早め
声の立ち上がりを残しつつ、余韻も残す。
なので、全体的に声が近めにいるような感じになるため、メインのボーカルに向いている。

・アタック早め&リリース遅め
すぐ潰して潰したままなかなか放してくれないドSスタイルなので、声が遠ざかったり、引っ込みがちになる。ハモリなどによく使う設定。

実際のところ、曲調に応じて変わるので難しい設定
コンプレッサー勉強し始めたら一番詰まるところだと思う

レシオ(Ratio)

圧縮率と呼ばれてゐる

スレッショルドを超えた部分を、何分の1に潰しますよっていうパラメータ
潰す強さみたいな感じでとらえたらわかりやすいかな…

4:1とか8:1みたいな何対1って感じで表記される。
4:1だと、「スレッショルドを超えた分」を1/4に潰す。
全体の音量を1/4にしてしまうわけではないよ。
MCOMP2.jpg
無料コンプMcompressor、クオリティがめちゃ良
縦軸が圧縮後音量、横軸が元の音量って感じ

この画像ではスレッショルドが-12dB、レシオが3:1なので、「-12dBを超えた部分を3分の1に潰す」って感じ
※音量は基本0dBを基準として、それより小さい音にはマイナスがつくよ
詳細な説明は難しいし長くなるから詳しい人の説明を読んでね❤

仮に100:1みたいな設定ができたら、波形はだいぶ平坦になる
かなりまな板だよこれ!

ニー(Knee)


膝🦵

圧縮してるところと圧縮していないところの間の緩急を調節するパラメータ
多分コンプを実際触ってみないと意味が分からないと思うんですけど(推察)
そもそも設定項目がないっていうコンプも多い。

MCOMP2.jpg
-12dB超えた瞬間容赦なく叩く。
こういう潰すと潰さないの境界線がガクっとはっきりしてるのはハードニーと呼ばれて、


MCOMP.jpg
こっちみたいななだらかになっているのはソフトニーと呼ばれる。
潰すと潰さないの間がなめらかに切り替わる。

ゲインリダクション(Gain Reduction、GR等)

GR.jpg

ここまでは操作するパラメータだけど、これはその結果のパラメータ(?)
スレッショルドや、レシオなどを設定した結果「何デシベル音量を潰しました!」という感じで出る数値。メーターの針が振れるみたいに常に動いて表示されるので、潰しすぎてる(スレッショルド下げすぎ)とか、潰しの戻りが遅い(リリースが遅い)とかを監視しながらスレッショルドなどをいじくる感じになります。

つまりどう使えばいいのだよ

rcomp.png

1,GRを監視しながら、スレッショルドを下げていきリダクションさせる量を大体決める。
2,GRの戻り方や、音の耳への刺さり具合、変な音量変化が無いかなどを確認しながら、アタックタイム、リリースタイムを調整する。
3,1と2を繰り返して希望の雰囲気になるまでやる。
4,必要に応じて、リダクションした分ゲインを上げる(音量を上げる)

結局のところ、どれくらいの量、速さ、時間をリダクションするかで音の感じが変わるんですが、作りたい音によって何db潰すとかは変わるので、一概に「どれくらいを目指せばいい!」とは言えないですね…
無理やり絞り出すとすれば、音量を均す目的の早めのコンプ(1176系とか)は3~5dBくらい、後段に挿す音を整えるようなコンプ(LA-2A系とか)は1~3dBくらいを目指しておけば失敗は少ないんじゃないかな~
たまに見る10dBとか潰してるのは明確にそういうレシピがある人でもない限りあんまりマネしない方が良いと思う()

あとよく言われるのが、効果量を少なめに数本挿すということですね(多段挿しとか言われる)。1つのコンプで強くつぶすと「コンプAを効果強く掛けましたよ~!」って音になるけど、弱めに違う種類のコンプをコンプA、コンプB、コンプCと掛けていくと、効果のかかり方も穏やかになるのでいいらしい。僕は大体2個、多くて4個くらいですね。

おまけ:コンプの種類による違い

音響のマニアやオタクがこだわるところ第一位、多分

上のMcompみたいなのはデジタルコンプってよく呼ばれていて、ものによるけど味付けがない、数値通りに働くタイプのコンプレッサーなんだ。とても使いやすいね。

対してヘッダー画像になってるような、実際の機器を模したプラグイン(アナログモデリングプラグイン)は、潰すときに独特な味付けがついたりするのがある。
実際の機器って、どんな真空管を組み込んでいるかとか、どんな電気回路でどんな抵抗を入れているかとかでそれぞれ音に癖が生まれるんだけど、これらのモデリングプラグインはそれを再現しようとしているものが多い。その結果、音に独特の歪(ひず)みが生まれるので、温かい音とか、厚みのある音とか、とにかくマニア垂涎のいい感じの音になるらしい。

la2a.jpg
これも有名なコンプの1つ、LA-2A TUBE COMPRESSOR

「ああ、1176を通した音だね!」とか「SSLのあのコンプの特徴的な味わい」とかなんとか言っている人がいたら気を付けよう。住んでいる世界が違うゾ
わしらには救えないものじゃ

ここがめんd難しいところでね、僕もアナログモデリングのプラグインは使うけど、このいろんな実機のモデリングを使い分けて使いこなしている人もいて、そういう人は音作りの精度もすごいのでぜひMix依頼してみよう


まとめ

つまりコンプレサーの目的って何???

→音量を均して大音量も小音量も聴きやすくする
→上記の結果、楽器やカラオケ音源となじみやすくする
→声の立ち上がりを(耳に刺さりやすい部分)を潰したり潰さなかったりして距離感や主役、脇役を分ける
→リズム感を調節し、曲に合わせて声のノリを調整する


個人的な備忘録的に書き綴ったけど、興味を持ってもらえたかな?


ちなみにコンプレッサーのかけすぎは「オーバーコンプレッション」と呼ばれていて(かっこいい)、歌で言うと、歌い手の抑揚による表現をロードローラーばりに真っ平に潰すことを言うんだ。

音楽はただ平らに聴きやすくなっていればいいわけじゃなくて、ダイナミクス≒音の大小を残して抑揚や空気感を出してあげないといけないんだって。
だから依頼して納品された音源(歌声)がヌベーっとしたようなブニーっとしたような潰れたように感じたら、「コンプかけすぎじゃないですか?」と言ってみよう。

多分嫌な顔されるよ★
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