【はじめに】お祈りメールを見るのが、もう怖いあなたへ
「今回は、採用を見送らせていただくことになりました……」
メールボックスを開くたびに飛び込んでくる、定型文のようなお断りの言葉。 一件、また一件と「不採用」の通知が届くたびに、まるで自分の人格そのものを否定されたような気持ちになりませんか?
「私には価値がないんじゃないか」 「このまま一生、どこにも就職できないんじゃないか」「早くブラック企業から抜け出したいのに・・・」
夜、布団に入ると不安で押しつぶされそうになる。
その気持ち、痛いほどわかります。
私も人材業界で長く働いてきましたが、どんなに優秀な人でも、転職活動という孤独な戦いの中で自信を失ってしまう瞬間を見てきました。
でも、まずはこれだけは言わせてください。
あなたは、決して「ダメな人間」ではありません。
ただ、ボタンの掛け違いが起きているだけなのです。
貴方を求めている企業に出会うまでのプロセスです。
今日は、少し疲れてしまったあなたの心がふっと軽くなり、
「もう少しだけ頑張ってみようかな」と思えるような話をさせてください。
内定を獲得するために何をするべきかもお伝えします。
転職は「テスト」ではなく「お見合い」です
内定が取れない時、私たちはどうしても「自分は能力が低いから落ちたんだ」と思い込んでしまいます。
しかし、採用の現場にいる私から見ると、それは大きな誤解です。
転職活動は、学校のテストのように「点数が高い人が合格する」ものではありません。 どちらかと言えば、「お見合い」や「恋愛」に近いものです。
企業には、「こういうスキルを持った、こういう性格の人が欲しい」という、パズルのピースがあります。 あなたの形(スキル・経験・人柄)が、
たまたまその企業の穴と形が合わなかった。ただそれだけのことなのです。
どんなに素晴らしいパズルのピースでも、形が合わない場所に無理やりはめ込むことはできませんよね? 落ちたのは、
「今回はご縁(タイミングや相性)が合わなかった」。
本当に、ただそれだけのことです。
だから、必要以上に自分を責めないでください。
「相性が合わなかったんだな、次に行こう!」そう割り切ることから、再スタートを切りましょう。「なぜ落ちたのか?」を冷静に見つめ直す気持ちを少し落ち着けたら、次は少しだけ勇気を出して「現状」を見つめ直してみましょう。
内定が出ない時、そこには必ず「原因」があります。 ここを解消さえすれば、状況は劇的に変わります。まずは原因把握をしましょう!
大きく分けて、原因は3つのどれかに当てはまるはずです。
① 応募している企業と、自分の現在地がズレている
「年収を上げたい」「大手に行きたい」 その気持ちは素晴らしいモチベーションです。しかし、あなたの持っているスキルや経験と、企業が求めているレベルに乖離(かいり)はありませんか?
例えば、実務未経験なのに「即戦力募集」の求人ばかり受けていないでしょうか。 もしここで苦戦しているなら、「応募する企業の基準」を少し広げてみるか、転職エージェントなどのプロに客観的な市場価値を聞いてみるのが近道です。
② 書類選考で落ちている
「会ってくれれば良さが伝わるのに!」 そう思うかもしれませんが、
書類が通らなければスタートラインにも立てません。
書類選考で落ちる人の多くは、「自分の経歴を羅列しているだけ」になっています。
採用担当者は「あなたが何をしてきたか」以上に、
「あなたが自社でどう活躍してくれるか」を知りたいのです。
「この人なら活躍してくれるかも?」と思ってもらえる職務経歴書である必要があります。
※職務経歴書の書き方については、以前書いたこちらの記事で「通る書き方」を徹底解説しています。ぜひ一度、騙されたと思って読んでみてください。
③ 面接で落ちている
書類は通るのに、一次面接や最終面接で落ちてしまう。
これは一番悔しいパターンですが、実は一番「対策でなんとかなる」部分でもあります。
あなたは、面接の準備を「徹底的」にやっていますか?
「なんとなく志望動機を考えて、聞かれたことに答えよう」というスタンスで挑んでいませんか?
下記は最低限準備してください。
なぜ、競合他社ではなく「その会社」なのか?(志望動機)
なぜ、「今」転職するのか?(転職理由)
あなたの強みは、その会社の課題をどう解決できるのか?(自己PR)
「その会社」で自分はどう活躍できるのか?(再現性)
これらを、相手が納得する言葉で語れるまで準備する必要があります。
面接はアドリブ勝負ではありません。「準備力」の勝負です。
想定質問を洗い出し、鏡の前やスマホの録音機能を使って、声に出して練習してみてください。それだけで、通過率は驚くほど上がります。
一人で不安な場合は転職エージェントを活用してください!
【実話】3ヶ月で50社落ちた男性が、1ヶ月半で3社内定を取るまで
ここで、私が過去に支援したある男性(Aさん)の話をさせてください。
Aさんが私のもとに相談に来た時、彼はボロボロでした。
一人で転職活動を始め、3ヶ月で50社近くに応募。
しかし、結果は全て不採用。
「もう、自分はブラック企業から抜け出せないんじゃないか…」
彼は本気でそう思い詰め、表情から諦めに似た感情があふれていました。
私は彼の職務経歴書と、応募している企業リストを見せてもらいました。
驚いたことに、彼が応募している企業群は、彼のスキルセットから見て決して高望みではなかったのです。 では、なぜ受からないのか?
正しい準備をするだけで内定はもらえる
原因は明確でした。
「職務経歴書がやってきた事の羅列になっていて、魅力が伝わらない」
「面接で自信がなさすぎて、マイナスの印象を与えている」
この2点だけでした。正しい準備をすれば解決できる状態でした。
私たちはそこから、二人三脚で修正を行いました。
職務経歴書には、彼が仕事で工夫した「プロセス」と「成果」を数字で盛り込みました。 面接対策では、「なぜその会社なのか」を徹底的に深堀りし、模擬面接を繰り返しました。
すると、どうでしょう。
今まで書類すら通らなかったのが嘘のように、面接の案内が届き始めました。
そして面接でも、準備したことを堂々と話せるようになったAさんの目は、
自信に満ちていました。
「能力」は変わらないが「見せ方・準備」を変えるだけで「結果」は変わる
結果、対策を始めてからわずか1ヶ月半で、
なんと3社から内定を獲得したのです。 50社落ちた人と、3社から内定をもらった人。Aさん自身の中身や能力が変わったわけではありません。 「見せ方」と「準備」を変えただけなのです。
結論:あなたなら、大丈夫。
今、あなたが苦しんでいるのは、あなたの能力が低いからではありません。 「正しい戦い方」と「自分に合った場所」が、まだピタッとはまっていないだけです。
アドバイス:課題を把握して準備を徹底
自分の課題がどこにあるのか(ターゲット選定か、書類か、面接か)を把握し、しっかり準備をすれば、内定は必ず取れます。
ただ、一つだけアドバイスがあります。 転職活動という孤独な戦いを、一人で抱え込まないでください。
自分の強みは、自分では気づきにくいものです。 面接の練習も、一人では限界があります。
信頼できる転職エージェントや、キャリアのプロを味方につけてください。
第三者の視点が入るだけで、あなたの魅力は何倍にも輝きます。
最後に。 これだけ準備をして、対策をして、それでも落ちてしまった時は? その時は、胸を張ってこう思ってください。
「見る目のない会社だな。ご縁がなかっただけ!」
そう思えるくらいまでやりきれば、必ずあなたを必要としてくれる会社と巡り会えます。 夜明け前が一番暗いと言います。 あなたの転職活動の夜明けは、もうすぐそこまで来ています。
大丈夫。あなたなら、できます。
自信を持って、次の一歩を踏み出してください。
あなたの人生に幸あれ!