大切にされたいと思うことは、わがままじゃない
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「もっと連絡がほしい」
そう思った瞬間、
私はすぐに自分を責めてしまった。
忙しい彼に、そんなことを求めたら重いかな。
毎日じゃなくても連絡はくれているし。
私が寂しがりすぎなのかな。
「会いたい」と思っても、
すぐに言葉にはできなかった。
彼には彼の生活がある。
仕事もある。
疲れている日もある。
だから私は、
自分の気持ちを小さくしていった。
本当は会いたい。
でも、少しだけでいい。
本当は電話したい。
でも、迷惑ならいい。
本当は安心したい。
でも、わがままに思われたくない。
そんなふうに、
自分の望みを何度も飲み込んできた。
彼に何かを求めることが、怖かった。
「もっと連絡してほしい」
「会う日を決めたい」
「不安になる時がある」
そう伝えたら、
彼が離れていく気がした。
面倒だと思われる気がした。
重い女だと思われる気がした。
自由を奪われると思われる気がした。
だから私は、
何も求めない女でいようとした。
理解のある女。
待てる女。
困らせない女。
彼の負担にならない女。
でも、そうしているうちに、
私の心は少しずつ寂しくなっていった。
本当は、
大きなことを求めていたわけじゃない。
毎日何時間も電話したいわけじゃない。
全部の予定を私に合わせてほしいわけじゃない。
いつも私を最優先にしてほしいわけじゃない。
ただ、少しだけ安心したかった。
返事ができないなら、
「今日は遅くなるね」と言ってほしかった。
会えないなら、
「来週なら会えそう」と言ってほしかった。
不安だと伝えた時に、
「そんなことで?」ではなく、
「不安にさせてごめんね」と受け止めてほしかった。
それだけだった。
でも私は、
その「それだけ」さえ言えなかった。
なぜなら、
自分の望みを言うことに慣れていなかったから。
小さい頃から、
「我慢したほうがうまくいく」
「相手に合わせたほうが揉めない」
「言わないほうが嫌われない」
そんなふうに思ってきたのかもしれない。
だから恋愛でも、
自分の気持ちより先に、相手の反応を考えてしまう。
これを言ったら困るかな。
嫌な顔をされるかな。
離れていくかな。
そう考えているうちに、
本当の気持ちはどんどん奥に隠れていく。
でも、心はちゃんと知っている。
私は本当は、
もっと安心したかった。
もっと自然に甘えたかった。
「会いたい」と言っても、
重いと思われない関係がよかった。
「寂しい」と言っても、
責めていると受け取られない関係がよかった。
「不安になる」と言った時に、
面倒くさそうにされるのではなく、
一緒に考えてくれる人がよかった。
それは、わがままではない。
恋愛の中で、
大切にされたいと願うことは、
とても自然なことだった。
もちろん、相手にも事情はある。
忙しい日もある。
気持ちに余裕がない時もある。
すぐに返事ができない時もある。
だから、
自分の望みを何でも押しつければいい、
ということではない。
でも、相手の事情を大切にすることと、
自分の気持ちをなかったことにすることは違う。
彼を思いやることと、
自分を我慢させ続けることは違う。
本当は、
どちらかだけが我慢するのではなく、
ふたりでちょうどいい距離を探していくものなのかもしれない。
私は今まで、
自分の望みを小さくすれば、
この恋は続くと思っていた。
でも、望みを小さくし続ける恋は、
だんだん自分の心まで小さくしてしまう。
「これくらいで寂しいなんて」
「これくらいで不安になるなんて」
「これくらいで傷つくなんて」
そうやって自分を責めるたびに、
私は自分の味方でいられなくなっていた。
彼に大切にされたいと思う前に、
私自身が、私の気持ちを粗末にしていたのかもしれない。
大切にされたい。
安心したい。
会いたい。
ちゃんと向き合ってほしい。
その気持ちは、
責められるものではない。
恋愛の中で生まれる、
とても素直な願いです。
その願いを持っているからといって、
あなたが重いわけではありません。
愛される資格がないわけでもありません。
むしろ、
その願いに気づけることは、
自分を大切にする第一歩なのだと思います。
もし今、あなたが
「もっと連絡がほしいと思う自分を責めてしまう」
「会いたいと言うのが怖い」
「大切にされたいだけなのに、わがままなのかなと思ってしまう」
そんな気持ちを抱えているなら、
どうか自分を責めすぎないでください。
あなたは、相手を困らせたいのではなく、
安心したいだけなのだと思います。
あなたは、相手を縛りたいのではなく、
大切にされている実感がほしいだけなのだと思います。
その気持ちは、
ちゃんと受け止めていいものです。
すぐに彼へ伝えられなくても大丈夫です。
まずは、自分の中で認めてあげるだけでもいい。
「私は寂しかったんだ」
「私はもっと安心したかったんだ」
「私は大切にされたいと思っていたんだ」
そう言葉にするだけで、
心は少しずつ自分の場所へ戻ってきます。
恋愛は、
自分を小さくしてまで続けるものではありません。
あなたの気持ちも、
大切にされていいのです。
心葉(ここは)では、
あなたの気持ちを否定せずにお聞きしています。
こんなこと言ったら重いかな。
わがままなのかな。
でも、本当は寂しい。
もっと大切にされたい。
そんな気持ちのままで大丈夫です。
うまく話せなくても大丈夫です。
同じ話を何度しても大丈夫です。
泣いてしまっても大丈夫です。
あなたが自分の本音を責めなくていいように、
そっと一緒に整理していきます。
あなたの心に、そっと寄り添います。