学校へ行かなくなると、時間がたくさんあるからゲームばかりしていて困っている。そんな話をよく聞きます。
最初はゲームばかりしていちゃだめだよと言っていましたが、私の考えは「とことんゲームをやったらいいと思う」「プロゲーマーになるくらいまでやってみらたいいんじゃない」に変わりました。
なぜかというと。
ある時息子が言ったんです。
「ゲームをしている時だけが、学校のことを考えずにすむ」と。
常に学校のことを考えていて、すごく辛いんだなと思いました。
現実逃避できるものが必要で、息子の場合はゲームだった。
起立性調節障害の症状を考えると、長時間や夜遅くまでゲームをしていては体調も良くなるはずがないと考えるのが正しいと思います。
ゲームのやりすぎによる悪影響はいろいろと言われているし、お医者さんからもゲームはほどほどにねと言われていたから。
でも、息子の場合は本人が望むことをするのが一番だと思いました。
「とことんゲームをやってみたら」と言ってからは、本当にゲーム三昧の日々を過ごしていました。
時間の制限もされず好きなだけできる、勉強しなさいとも言われない。
1日に何時間やっていたのかはわかりませんが、完全に昼夜逆転の生活でした。
モンハン、フォートナイト、APEX。夜になると盛り上がって楽しそうに笑う声とキーボードをたたく音が部屋から聞こえてくる。
「最近楽しそうだね」と声をかけると、ネッ友と息子が言うオンラインゲームをとおして仲良くなった人たちのことを話してくれるようになりました。
息子と同じくらいの年齢の人から30代の大人まで、そして海外在住の人もいて、意外なことにいろんな人たちとの交流が始まっていました。
自分でゲームの配信をしていたり、ゲームの配信者さんの手伝いをしていたり、チームを組んでゲームの大会にも参加していたようです。
大会では上位に入賞できたこともあったみたいで、上達したい一心でいろいろ調べているうちにパソコンや周辺機器にも詳しくなっていき、パソコンも自分で組み立てられるようになりました。
ゲームをする中で嫌なこともあったみたいですが、人間関係の学びとして捉えるようにしていたところは、私も見習わなければと思ったことのひとつ。
学校のこと・嫌なことを考えないための現実逃避としてゲームをしていたのが、息子にとってはゲームをとおして仲良くなった人たちの存在がいつしか心の支えになり、不登校を乗り越える力となっていったような気がします。
不登校で家にいる時間が長くなっている子どもに、制限なくゲームをさせることに対して様々な考え方があると思います。
私もゲームについては「本当にこれでいいのか?」と迷うこともありました。そんな時は、息子とゲームについて話をしながら、その時良いと思った方法を試してきました。
大事なのは『ゲームの時間』よりも『どんな気持ちでゲームをしているのか』を知ることなんじゃないかなと思っています。