いかにも日本の川らしくぐねぐねとうねり、多様な景色を見せる元荒川とは対照的に。
サムネイル画像の通り、全く日本の川の様相とはかけ離れた景色をみせるのが古利根川です。
今回は上流からではなく、合流地点から上っていきましょう。
「利根川水系中川の支流で、流路延長は26.7キロメートル。江戸時代以前は利根川本流がこの河道を流れ東京湾へ注いでいた。
杉戸町・宮代町・春日部市・越谷市・松伏町の境界付近を流れ、中川に合流する。おおむね北葛飾郡市と南埼玉郡市の境界に沿っている。
(Wikipediaより)」
こちらも元荒川と同様、かつての利根川の本流。
徳川家康が今の流れに変える前の、全部集まっちゃっていた時代の流れの跡で、こちらはぐねっていないので元荒川よりも半分以上も短い。
そんなわけで、中川と古利根川の合流地点。
埼玉県北葛飾郡松伏町の弥生橋から見た風景。
合流地点から1kmほどで穏やか過ぎて既に外国の川っぽいですが。
埼玉県越谷市大吉と言う、おめでたい名前の地名のところに堰が現れます。
古利根堰という堰。
堰といえば。
そうです。流れの様相ががらりと変わります。
堰の上流側。
おわかりでしょうか?
※古利根川です。
※古利根川です。
もはやここにセーヌ川を置いても気づかないでしょう。
⚠フランスのセーヌ川です。↓
なんと埼玉にはヨーロッパの川があるのです!
ここはダンマリー=レ=リスという街からル・メ=シュル=セーヌという街側を見た風景。
古利根川周辺は住んでいた頃にも、今も行ったことがないので(東武動物公園は川目当てじゃないですからね・・・。)。
ストリートビューを見た時は驚きました!!
そしてこのシリーズを始めようと思ったきっかけです。
さて、並べても遜色ない古利根川とセーヌ川。
古利根川を見ながらセーヌ川気分でいる県民がいても良いと思う。
が!!東京ならばここまでナイスなビュースポットはないので、周辺の建物は借景として生かしたりするのだが。
川沿いに飲食店はあるものの、ここでは後ほど登場するとんかつ屋以外マジでない。古民家飲食店はあったが、川面を隠してしまい雰囲気に奢っている。
大きな川が多いので、遊歩道は整備されているのに、しかしそれを使う人用に補う施設が全くない。
長野県出身だが東京に出てきて東京慣れした両親が、子供の頃ずっと不満を口にしていた頃のそのままの風景。
ここは五街道のうちでもマイナーな日光街道の影響なのかもしれないですね。
ここまで美しい風景なのに、なんともったいない事だろうか。
しかも古利根川は多くの川と同じく冬は水量が減るので、風景の変化が他の川よりも顕著。
冬の古利根川は日本の川らしい。
どちらも落ち着いていてとても良い風景です。
川なのに堤防がないので川越しでもまっすぐ向こうまで見られる。
そしてまるで湖のような夏の川が、冬になると普通の川に戻る。
※同じ場所です。
この風景の貴重さをここの人は気づいていないのだろうな・・・。
冬は本当に普通の川。
そしてここが古利根川の中で、唯一古利根川を借景にしている風景。
ここは日光街道が古利根川と交わる場所であり、周囲には大きなお寺と神社が並ぶ。古くから賑わっていた場所なのだろうと思います。
その影響か、まるでここが日光街道のような雰囲気。
ここは夏も冬も水量は顕著には変わらないようなので、もしくは昔から料亭などがあった場所なのかもしれないですね。
自信の無さがなせるものなのか、春日部駅の近くにこんな橋が!!!
こんな古い時代の橋脚の橋が、令和の時代に残っているのには心底びっくり!
こんな橋は今時あまり残っていないので、昭和時代のドラマのロケ地に使われるんじゃないだろうか?
しかもあまり大切にされているようにも思えないですしね。
そしてすぐ上流の方にはこんな近代的な橋が・・・。
なんかその対比が埼玉県を象徴しているようにも思えます。
『翔んで埼玉』でも「もっとディスってくれ」というくらいですし。
自分の住んでいるところを悪く言われて何も思わない=無関心
と、いうこと。
それって、自分も周囲も傷つけるという事なんです。
埼玉は美しい。と、心より思う人が増えてほしいです。
ここは東武伊勢崎線北春日部駅近く。
さて、元荒川と古利根川の違い。お気づきでしょうか?
堰から北側は、これまで合流する川や用水路が一つもなかったことです。
ここにきてようやく一本、川が合流します。
そして古利根川の最も特徴的なところは、途中で地図上の名前が変わる事。
東武伊勢崎線の車両基地のそばを流れる隼人堀川(はやとほりかわ)と合流し、古利根川は大落古利根川(おおおとしふるとねがわ)と上に付属がつくようになります。
これは利根川の流れを変えたため水量が減り、埼玉の平野部は元々は湿地帯のため、水を流すことができるようになったそうで。
「大落」とはそれに由来します。
そしてここから次々と湿地帯を干拓した水路と合流していきます。
姫宮落川(ひめみやおとしかわ)。
伊勢崎線の姫宮駅の近くにある川です。
これ以降は川幅がせまくなったからか、平凡な風景が続きますが。
やっぱり合流する場所は川の景色に変化が起こります。
ここらへんはいい感じの田舎の風景です。
そして備前堀川(びぜんほりがわ)との合流点。
うわ絶景!!!
左は備前前堀川(びぜんまえほりがわ)と右が大落古利根川。
なにこれ絶景過ぎるでしょう。
マジでディスっているの訳わからんです。
そして、宮代町の運動公園の中を流れる中落堀川の合流地点から、すぐ北に行ったところ。
葛西用水路という、この小さな用水路から古利根川は始まります。
「葛西用水路(かさいようすいろ)は、埼玉県東部および東京都東部を流れる灌漑用水路である。
利根川から引いた水で埼玉県東部を潤す農業用水として、その後も新田開発が行われるたびに延長や取水口の遷移を行い、最終的に一貫した用水路として完成するのは1760年代であった。(Wikipediaより)」
実は古利根川は流れを変えたのち、元の流れが用水路になったのです。
いうなれば三峡ダムの超ミニ版ですね。
あれはこちらのように水路を作って堰き止めるのではなく、長江をそのまま堰き止めているので、仕組みは違いますが。
橋の横にあるプレートが起点になります。
ダイナミックな元荒川に比べこちらは短調ですが。とにかく風景が美しいのが特徴です。
それではまた次回。
このシリーズは「#シリーズ:埼玉県民は埼玉の良い部分を知らなすぎるので、都民がその魅力を語る。」でまとめています。