先生!昼休みに、T君とS君が…

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マーボ先生!昼休みに、T君とS君が、はじめは鬼ごっこを仲良く遊んでいたのですが、T君が一回タッチしても鬼にはならないんだよと言い出して、S君とM君がそんなの聞いてないといったので、T君がぶって、S君がそれでも他の大勢と一緒に言い続けたので、T君が泣いています。S君は目の下にけがをして保健室で泣いています。

このように、報告を受けたことがあります。S君が、目の下(首よりも上のケガ)をしているのですが、最後まで聞かなければわかりません。この事例では、S君のけがの程度や処置を優先しなければなりません。けれども、この話し方では、重要な情報の伝達が最後になり、しかもぼやけてしまいます。
では、どのように話せばよいのでしょうか。

マーボ先生。ケガの報告です。今日、昼休みに、〇年〇組のS君が、目の下にケガをして、保健室で処置を受けています。出血、変形、変色は見られません。保護者には連絡済です。原因はM君に殴られたことのようです。鬼ごっこのルールで口論になったとのことです。

この報告を受けている側は、
・けがの報告であること
・〇年〇組のS君が、目の下にケガをしていること
・保健室で処置されていること
・ケガの状況
・保護者への連絡
・原因・要因

の順に把握することができます。

 わかりやすく話をするには、聞き手の状況を想像して
まず 「なんの話なのか」
つぎに「いつ」「どこで」
そして「誰が」「どうした」
さらに「どう対応したのか」。
 の順ではなすことが必要です。
何の話なのか分からないまま、じっと話を聞くのはつらいですよね。落語のように、「落ち」を期待して聞く場合でもない限り何の話なのか、はじめに聞き手に伝える必要があります。このことは「朝の会・帰りの会」や「集会での講話」「諸連絡」はもちろん「授業」でも有効です。

先生業の八割くらいは「話す」ことでできています。毎日男性が1日に発する単語数は平均7,000語。女性の場合は平均20,000語というデータがあります。(米メリーランド大学)平均して13,500語として
私たちはきっとその何倍も話していることは想像に難くありません。
話し方を意識して、言葉を磨いていけば私たちはかなりの話者になれることは間違いなさそうです。
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