iDeCoの月額掛け金上限がアップするかも

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法律・税務・士業全般
個人型拠出年金(通称iDeCo)の月額掛け金上限がアップするかもしれません。
令和7年度の税制大綱にて発表されました。


これまでの上限との比較

企業型DC(勤め先が掛け金を払って加入してくれる確定拠出年金制度)に加入
5.5万円⇒6.2万円に。
※またiDeCoを併用した場合にはiDeCo分は2万円の上限というルールも無くなり、6.2万円以内ならiDeCoを併用できるようになる。

企業型DCがなく、iDeCoのみに加入
2.3万円⇒6.2万円

フリーランスや個人事業主
6.8万円⇒7.5万円

特にiDeCoのみにしか入れなかった方の上限値が大幅アップされました。

運用益はどのくらい変わる?


現在40歳の方が20年積み立てをすると仮定

月額2.3万円 運用利回り3%とした場合 
運用益は203万円!

月額6.2万円 他条件一緒の場合
運用益は553万円!

元本は別なので運用益で350万円の違いが出ます。

所得控除での年間の控除額は?

年収500万円 月額2.3万円積み立ての場合
約5.5万円が年間の控除額となります。

年収500万円 月額6.2万円積み立ての場合
約13万円が年間の控除額となります。

年間7.5万円の違いです。

退職所得控除のルールも変更される予定

イデコ受け取り時に一括で受け取る場合、退職所得控除を使うことができます。

退職所得控除は仮に20年積み立てをしている場合は800万円をイデコの受け取り額から引いた上で1/2にした額を退職所得にできるという制度です。

仮に1000万円の受け取りがあった場合は(1000万円-800万円)×1/2=100万円の所得があったという形で所得税の計算をすることができます。
※それ以外に給与所得などがある場合はそちらと合算して計算します。

会社員の方で会社から退職金がある場合はこのイデコの一時金を受け取ってから5年以上経過すればこの退職所得控除が満額使えました。
しかし今回の改正によってこの5年ルールが10年になると発表がありました。

例えば60歳でiDeCoの一時金を受け取ってから65歳で定年を迎えた場合はiDeCoも会社からの退職所得控除もマックスの控除が使えていたのが、70歳で退職金を受け取らない場合は重複期間についてはマックスの控除が使えないこととなります。

これはiDeCoが60歳からしか受け取ることのできない積み立ての為、65歳でリタイアを考えて運用をしていた方からすると改悪された内容かと思います。

NISAとiDeCoどちらを選ぶべき?

新NISAが大幅に良い方向に改正されたので今回のiDeCoの改正案は残念でした。

ただ一概にNISAをメインにするのがベストとも言いづらく、貯蓄がそれなりにあり給与も高い方はiDeCoの所得控除の恩恵があるのでNISAと併用しても良いと思います。

60歳まで引き出しできないという制約があるのが一番のネックですが、こちらも万が一の資金が手元に十分ある方であれば問題にはならないでしょう。
それと引き出せないというのがむしろ使わなくて安心、という考え方もできます。
(余談ですが私は前職で財形貯蓄に強制加入させられていたのですが、下したいと頼んでも使うからダメと言われて引き出せませんでした。)

企業型DCに加入されている方はもちろん加入して頂いた方が良いのですが、退職から半年経過するまでにiDeCoや転職先の企業型DCに移管しないと運用のできない口座に自動的に移管されてしまいます。この点だけ注意して運用を続けて下さい。

それではまた折を見て投稿していきたいと思います!





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