教科書が変わった!
2022 年度入学生から新学習指導要領の対象となり、それに伴い科目名や取り扱う内容に変化がありました。
「英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ」は「コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」に、「英語表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」は「論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」にそれぞれ変わっています。
変更からちょうど3年が経つので、今年度の卒業生で一通りの完成を見ます。
さて、この二つの内、今回は「論理・表現」を取り上げたいと思います。
2022年度入学生用の教科書を校内で選定する時のこと。
「これは今までと全然違う!」というのが第一印象でした。
新しい教科書には「文法説明」的な内容は記載されていません。
理由は、表現活動を主とした科目の本来の趣旨とは異なるから、ということのようでした。
どの会社の教科書を見ても、それまでの教科書にあった文法の説明欄がなくなっています。
進学校である本校にとっても、他のどの理解度の学校にとっても大問題だと感じました。
なぜなら、文法や語法をしっかり学ぶことによって、生徒は多様な表現や正確さを身につけていくと思うからです。
新しい教科書の構成は各レッスン毎に【テーマ】や【言語表現の働き】が示されています。
現行以前の教科書は【文法事項】を中心に構成されていたので、文法書の該当箇所もまとまっていました。
しかしながら、現行の(本校が使用している)教科書では、レッスンによっては文法で区切るとバラバラの範囲のものが同レッスン内で紹介されることもあります。
この構成も、言葉の機能面を重視した構成によるものだと理解しています。
ただ、模試や大学受験を控えた生徒たちにとってはかろうじて小さく「関係詞」とか「仮定法」などと書かれた教科書は十分役割を果たしているとは言えないと感じます。
どう工夫するか?
私は今年度担当しているのは2年生です。
日々の学習の大まかな流れは以下の通りです。
1. レッスン毎の例文をベースに文法を解説する
2. 穴埋め音読や暗唱、筆写などをして例文を定着させる
3. そのレッスンのテーマに即したリスニング・ライティング・意見のやり取りの活動を行う
4. 2レッスン毎にチェックテストを行う
私なりに工夫している点は、教科書の例文以外にも、多くの例文を文法書から引用して生徒に考えさせることです。
What is the difference between the two sentences?
これら2つの文の違いは何ですか?
Fill in the blanks and complete the sentences.
空欄を埋めて文を完成させなさい。
などなど、私が説明するだけではなく、生徒がパートナーと相談しながら自ら考えることを通じて知識を身につけたり整理することを目指しています。
2年生なので、初めて聞く話ばかりではないはずなのですが、残念ながら忘れていることの方が多い現状です…
以前は、現行の1.5倍程の量の教科書記載の文法事項を高速で説明していました。
現行の教科書は内容が少なすぎて不安な面もあるのですが、その分、自分が大切だと思う所を補足して説明しようという意識に変わりました。
その点で、パワーポイントがかなり役立っています。
「文法説明」を省く、あるいは、自学させるというのには実際の所、限界があると感じます。
「私が説明したがりなだけなのでしょうか?」
でも、生徒がただ1人で文法書を読んだり問題を解くだけでは知り得ないことがどうしてもあります。
また、生徒が間違いやすいポイント、模試によく出てくるところなど、ここは特に大事だ!という点は教員でなければわからない部分でもあると思います。
他の指導方法の模索
余談ですが…
5〜6年前くらいでしょうか?「アクティブ・ラーニング」という言葉が教育界で流行った時には、私も「反転授業」をやってみようかな、と考えたこともありました。
アクティブラーニング…生徒が新しい学習内容を自宅で予習し、授業では講義を行わない学習形態。逆に、従来自宅でやるべきとされている宿題や他者がいないとできない活動を授業内で行う。
しかしながら、私自身が納得のいく形が取れそうになかったのでそれはやめました。
例えば、宿題や課題を他の学習者と協力して解くということは実践できそうだと思います。
でも、その前提として、自宅で教科書や場合によっては動画を視聴して新しい知識を身につけさせる、という点が高校生にはハードルが高いように感じました。
これも、少し前の話です。
現在は、生徒が1人1端末を持つようになりましたので、学習環境や生徒の学習方法の意識も変化しているのでしょうか。
それを生かした指導方法を考えるには、かなりのエネルギーが必要ですね。
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