雨の日の休日。
「今日は子どもたちと何をして過ごそう?」
そんなふうに悩むことってありますよね。
わが家は最近、温水プールに行くことが増えました。
ASDの息子は、とにかく水遊びが大好きです。
最初はプールに入ることを少し怖がっていたのですが、今では大はしゃぎ。
楽しそうに遊ぶ姿を見ていると、「連れてきてよかったな」と思います。
しかも、わが家が利用している温水プールは、療育手帳を提示すると利用料金が安くなる制度があります。
こうした制度があるのは、本当にありがたいことです。
ただ、楽しいことばかりではありません。
わが家にとって、プールで一番大変なのは「帰ること」なんです。
「もう終わり」が、とにかく難しい
そのプールには、11時前に10分間の休憩時間があります。
「休憩だからプールから出る」
大人からすれば当たり前のことなのですが、息子にとっては簡単なことではありません。
ASDの特性もあり、遊びを途中でやめたり、気持ちを切り替えたりすることが苦手です。
以前プールに来た時には、
「まだ遊びたい!」
という気持ちが抑えられず、大きく崩れてしまいました。
そこで今回は、前回の反省をもとに、夫婦で作戦会議をすることにしました。
今回の作戦名は、
「時間差勝負、早めに帰ろう作戦」
です。
果たして、うまくいったのでしょうか。
前回は、帰るだけで大混乱
1か月ほど前にも、同じ温水プールに遊びに行きました。
オープン時間の9時過ぎに到着し、息子も娘も大喜び。
浮き輪を2つ持って行き、家族みんなで思い切り遊びました。
1時間ほど遊んだところで、
「そろそろお昼ご飯だし、出ようか」
と娘に声をかけました。
ところが、
「まだ出ないよ」
とのこと。
まだまだ遊び足りないようです。
この日も、夫婦で簡単な作戦を立てていました。
①私と娘が先に着替える
②プールサイドへ戻って息子をプールから出す
③私が息子と娘を女子更衣室へ連れて行く
④私が息子を着替えさせる
⑤その間に夫も着替えて最後に合流する
この流れなら何とかなるかな。
そう思っていました。
ところが、娘がなかなかプールから出てくれません。
「まあ、11時くらいに出れば大丈夫かな」
そう思っていた、その時。
「まもなく休憩時間です。プールからお上がりください」
館内放送が流れました。
「えっ、もう!?」
私は一気に焦りました。
娘を急いで更衣室へ連れて行き、なんとか着替えます。
ここで、
「どうして夫が息子を着替えさせないの?」
と思われるかもしれません。
実は息子は、気持ちの切り替えがとても苦手です。
プールから出るだけでも大きく崩れてしまうことがあります。
そんな状態の息子を抱えながら、夫が自分の着替えまで済ませるのは難しい。
だからこそ、
「まず私と娘が着替える。その間、夫には息子とプールで待ってもらう」
という役割分担をしていました。
ところが、この作戦も思ったようにはいきませんでした。
私がやってしまった大きな失敗
急いで娘と自分の着替えを済ませ、プールサイドへ戻ると、そこには暴れる息子を必死に抱きかかえる夫の姿がありました。
私は息子を受け取り、娘を連れて女子更衣室へ。
なんとかシャワーを浴びさせ、体を拭き、着替えまで終わらせました。
でも、息子の機嫌は最悪です。
「まだプールで遊びたい」
その気持ちが、なかなか収まりません。
抱っこしようとしても、体をくねらせてスルッと逃げてしまいます。
そして、ここで私は大きな失敗に気づきました。
浮き輪が2つ。
濡れた水着。
タオル。
家族全員分の荷物。
それを全部、私が持っていたんです。
しかも隣には4歳の娘。
荷物をたくさん持ちながら、暴れる息子を抱えて、娘のことも見守る。
今考えても、
「これは無理だったな」
と思います。
そんな私を見て、娘が、
「にいたん、まだプールに入りたかったんだね」
と言いながら、自分から浮き輪を1つ持ってくれました。
その優しさには救われました。
でも、私は息子を抱えながら、必死に出口へ向かうことしかできませんでした。
周りの方の視線も気になり、
「迷惑をかけてしまっている」
そんな気持ちでいっぱいでした。
何とか夫と合流し、ようやく帰ることができました。
失敗したからこそ、次の作戦を考える
家に帰ってから、夫婦で前回のことを振り返りました。
「次はどうしたら、もう少しスムーズに帰れるかな」
そこで決めた今回のテーマは、
「とにかく10時半には動き始める」
でした。
改善したのは3つです。
1.10時半になったら、私と娘は必ずプールを出る
前回は時間ギリギリまで遊んでしまったので、今回は余裕を持って動くことにしました。
2.私と娘が着替えたら、娘と浮き輪を夫に預ける
その間に夫が着替えます。
3.荷物をできるだけリュックにまとめる
前回の反省から、とにかく両手を空けることを意識しました。
「全部完璧にやろう」ではなく、
「前回より少しでも楽にできればいい」
という気持ちで挑戦しました。
そして、いざ実践
今回も息子は大はしゃぎ。
娘も楽しそうに遊んでいます。
そして10時半。
予定どおり娘を説得してプールから上がり、無事に着替えることができました。
ここまでは作戦どおりです。
「よし、今回はいけるかも」
そう思いました。
そして、いよいよ息子をプールから上がらせます。
ところが。
やっぱり、そんなに簡単にはいきませんでした。
やっぱり作戦どおりにはいかない
息子をプールから上げた瞬間、
「まだ遊びたい」
という気持ちが爆発。
この日も大暴れです。
夫は娘と浮き輪を連れて男子更衣室へ。
私は息子を抱っこしようとしました。
でも、5歳になった息子は体も大きくなり、力も強くなっています。
しかもプールから出たばかりなので、体はびしょ濡れ。
抱っこしようとしても、
するり。
まるで体が柔らかいゴムのように、私の腕から抜けていきます。
結局、プールサイドで5〜6分ほど格闘しました。
私は何度も、
「今日はもうおしまいだよ」
「また来ようね」
「楽しかったね」
と声をかけ続けました。
すると、しばらくして少しずつ息子の気持ちが落ち着いてきたのか、
ブーブー文句を言いながらも、最後は抱っこさせてくれました。
ようやく更衣室へ向かうことができました。
もちろん、私は着替えたはずなのに全身びしょ濡れです。
それでも、なんとか着替えを済ませ、夫と娘とも無事に合流。
そして、家に帰ることができました。
100点じゃなくても、前回より良かった
今回の作戦は、100点ではありませんでした。
正直、
「作戦どおりにいかなかったな」
と思う部分もあります。
でも、前回と比べると、少しだけスムーズに帰ることができました。
そして今回改めて感じたのは、
「子どもに合わせて、親もやり方を変えていく必要があるんだな」
ということです。
一度失敗したからといって、
「もうプールには行かない」
とするのではなく、
「じゃあ、次はどうしたら少し楽になるかな?」
と考えてみる。
時間を早めてみる。
荷物を減らしてみる。
役割分担を変えてみる。
それでもうまくいかなかったら、また別の方法を考えてみる。
そんなふうに、親も子どもと一緒に試行錯誤していけばいいのかなと思っています。
子育てをしていると、
「また大変なことになってしまった」
「周りの人に迷惑をかけたかもしれない」
「どうしてうまくできないんだろう」
と、親自身が落ち込んでしまうこともありますよね。
私も何度もあります。
でも、毎回完璧にできなくても大丈夫。
前回より少しだけ良くなった。
それだけでも十分な一歩なんだと思います。
子どものことで、誰かに話を聞いてほしいときは
子どもの気持ちの切り替えが難しい。
外出すると大変なことが起こる。
家族にはなかなか話しにくい。
誰かに話したいけれど、相談するほどなのかも分からない。
そんなことってありませんか?
私自身も、子どもとの毎日の中で「これでいいのかな」と悩んだり、誰かに聞いてほしいと思ったりすることがあります。
だからこそ、悩みを一人で抱え込まなくてもいいと思っています。
解決策をすぐに見つけなくても、
「今日こんなことがあって大変だった」
「こんな時、どうしたらいいんだろう」
と話すだけでも、少し気持ちが軽くなることがあります。
もし今、子育てのことで誰かに話を聞いてほしいと思っているなら、
電話相談でお話ししてみませんか?
うまく話せなくても大丈夫です。
まとまっていなくても大丈夫です。
ただ聞いてほしい、というご相談でも大丈夫です。
一人で抱え込まず、少しだけ誰かに話してみる。
その時間が、明日を少し楽にするきっかけになれば嬉しいです。
お電話でお待ちしています。