先日、息子の保育園の夏祭りがありました。
毎年この時期になると、
「今年はちゃんと参加できるかな?」
と、親の方がドキドキします。
私の息子は、知的障害を伴う自閉症スペクトラム(ASD)の5歳です。
去年の夏祭りでは、はっぴを着ることを嫌がってしまいました。
暑さもあって、練習のときには機嫌が悪くなってしまうこともあったそうです。
その時は、
「来年はどうなるかな……」
と、少し心配していました。
でも、今年は全然違ったんです。
子どもの1年って、本当にすごい。
今回は、そんな保育園最後の夏祭りで感じた、息子の成長のお話です。
はっぴが着られるなんて
夏祭り本番。
なんと息子は、ちゃんとはっぴを着て参加することができました。
しかも、全く嫌がる様子もありません。
まるで、最初から着るのが当たり前だったかのような顔をしています。
その姿を見た瞬間、
「えっ、本当に着てる……」
と、胸がいっぱいになりました。
去年のことを思い返すと、本当に信じられないくらいの変化です。
去年は、はっぴに腕を通すことさえできませんでした。
嫌がって着替えることができず、
「今年は無理かな……」
と思ったことを、今でも覚えています。
だからこそ、今年、はっぴを着て登場した息子を見た瞬間は、
思わず感動してしまいました。
たった1年。
でも、この1年でこんなにも成長していたんだな。
そう思うと、胸が熱くなりました。
お神輿も担げるの?
そして、年長さんの出し物はお神輿でした。
私は内心、
「息子はお神輿にはあまり興味がなさそうだな」
「きっと担がずに見ているか、途中で先生に抱っこしてもらうのかな」
なんて勝手に想像していました。
というのも、去年の夏祭りでは和太鼓があったのですが、
音が気になってしまったようで、みんなとは少し離れた場所で
一人で太鼓を叩いていたんです。
それも息子らしいなと思う一方で、
「みんなと一緒に参加するのは難しいのかな」
と、少し寂しく感じたこともありました。
だから今年も、
「みんなと同じように参加するのは難しいかな」
と思っていたんです。
ところが……
今年は違いました。
なんと息子が、満面の笑みでお神輿を担いでいたんです。
思わず夫と顔を見合わせて、
「えーっ!すごいじゃん!」
と、2人でびっくりしました。
もちろん、みんなと同じように「わっしょい、わっしょい」と言いながら、
お神輿を上下に持ち上げることはしません。
そこは、
「うん、息子らしいな」
と、思わず笑ってしまいました。
でも、最後まで笑顔でしっかりお神輿を担いでいる息子。
その姿を見て、本当に胸がいっぱいになりました。
そして、ふと思ったんです。
私はこれまで、息子の「できないこと」に目を向けすぎていたのかもしれない。
でも息子は、私が思っている以上にちゃんと成長していたんです。
「ちゃんと成長してるよ」
そんなことを、息子に教えてもらったような気がしました。
保育園最後の夏祭りで感じたこと
振り返ってみると、保育園生活では本当にいろいろなことがありました。
発達について悩んだ日々。
知的障害を伴うASDと診断されたこと。
あの頃は不安でいっぱいで、
「この先、どうなるんだろう」
と考えてばかりいました。
だからこそ、保育園最後の夏祭りで、こんなにも成長した息子の姿を見ることができたことが、本当に嬉しかったです。
あの頃の私には、きっと想像もできなかった景色でした。
そして来年には、いよいよ小学生。
もちろん、この先も悩むことはあると思います。
新しい環境で壁にぶつかることもあるでしょう。
未来のことを考えると、今でも少し怖い気持ちはあります。
でも、それと同じくらい楽しみな気持ちもあります。
今回の夏祭りを通して、
「子どもは、親が思っている以上に成長していくんだな」
と、改めて感じました。
できないことが、できるようになる。
去年は難しかったことが、今年はできるようになる。
そんな小さな変化を一つひとつ見つけていくことも、子育ての大切な楽しみなのかもしれません。
保育園最後の夏祭りは、私にとっても息子にとっても、
忘れられない大切な思い出になりました。
さいごに
ASDの子育てをしていると、
「この先どうなるんだろう」
「小学校にちゃんと行けるかな」
「周りの子と同じようにできるのかな」
そんなふうに、まだ見えていない未来を心配してしまうことがあります。
私自身も、息子の発達について悩んできました。
でも今回の夏祭りで、去年の息子と今年の息子を比べてみて、
「今はできなくても、これからできるようになることもあるんだ」
と、少しだけ未来を楽しみに思えるようになりました。
もし今、お子さんの発達やASD育児について悩んでいる方がいたら、
無理に一人で抱え込まなくても大丈夫です。
「こんなことを相談していいのかな」
と思うような小さな悩みでも大丈夫。
「誰かに話を聞いてほしい」
「今の気持ちを誰かに聞いてもらいたい」
そんな時は、電話相談をしています。
子どものことを考えていると、心配や不安がどんどん膨らんでしまうこともありますよね。
そんな時に、少し誰かに話してみるだけでも、気持ちが整理できることがあります。
うまく話せなくても大丈夫です。
話す内容がまとまっていなくても大丈夫。
今抱えている気持ちを、そのまま聞かせてください。
一緒にお話ししながら、少しずつ気持ちを整理していきましょう。
あなたが一人で抱え込まなくていいように、そっとお話を聞かせていただけたらと思います。