先日、娘が4歳の誕生日を迎えました。
家族みんなでケーキを囲んでお祝いしたのですが、
今年の誕生日会は、去年までとは少し違いました。
去年までの誕生日会は、正直なところ「お祝いどころではない」
というくらい、毎年バタバタ。
それが今年は、少しだけ落ち着いて、家族みんなで誕生日をお祝いすることができました。
今回は、妹の誕生日会を通して感じた、ASDの息子の小さな成長について
書きたいと思います。
去年までの誕生日会は「お祝いどころではない」
私の息子は知的障害を伴う自閉症スペクトラム(ASD)の5歳。
去年までの誕生日会は、毎年なかなか大変でした。
ケーキにローソクを立てると、息子はローソクの火に興味津々。
火を触ろうとしてしまうので、こちらはヒヤヒヤです。
そして、息子はイチゴが大好き。
ケーキの上にイチゴを見つけると一直線です。
まだハッピーバースデーの歌を歌っている途中でもお構いなし。
イチゴをパクパク食べ始めてしまいます。
それを止めるのに私たちも必死で、ハッピーバースデーの歌は
毎年、ものすごいスピードで歌っていました。
娘もイチゴを取られてしまい、
「にいたんがイチゴ取った」
と半泣きに。
気づけば、誕生日をお祝いするというより、みんなで息子を止める時間になっていました。
「誕生日会って、こんなんだったっけ?」
そんなことを思いながら、毎年バタバタと誕生日会を終えていたんです。
今年は「誕生日会らしい誕生日会」ができた
そして今年。
ケーキにローソクを立てて、テーブルへ。
息子も娘もケーキに釘付けです。
私がハッピーバースデーを歌い始めると、なんと息子も一緒に手拍子をしていました。
「おお、今年は違う!」
私は思わず嬉しくなりました。
ローソクの火を触ろうとしていない。
イチゴを先に食べてもいない。
そんな小さな変化に、私は感動しながら歌を歌い切りました。
そして、
「じゃあ、ローソクをフーってして」
と娘に声をかけると……
なんと、息子と娘が同時に「フーッ」。
思わず私が拍手をすると、それを見た息子も一緒に拍手。
その姿を見て、
「今年はちゃんと誕生日会らしい誕生日会ができたな」
と、なんだかとても嬉しくなりました。
もちろん、その後は、
「じゃあ、ケーキ切ってくるね」
という私の言葉を華麗にスルーして、息子はクリームをペロッ。
このくらいは、もう許しましょう。
それも含めて息子らしいなと思います。
息子の成長を感じた瞬間
今回の誕生日会で、私が一番感じたことがあります。
それは、
「息子も、少しずつ周りを見られるようになってきたんだな」
ということです。
私が拍手をすると、息子も一緒に拍手をする。
一見すると、ほんの些細なことかもしれません。
でも、私にとっては、とても大きな成長でした。
ASDの子育てをしていると、分かりやすい大きな成長を感じる機会は、
正直そこまで多くありません。
だからこそ、
「去年はできなかったことが、今年はできている」
そんな小さな変化に気づけたときは、とても嬉しくなります。
息子はゆっくりだけど、ちゃんと成長している。
今回の誕生日会は、そんなことを改めて感じさせてくれる時間になりました。
さいごに
去年までは、
「無事に終わるかな」
とドキドキしていた誕生日会。
でも今年は、家族みんなで笑いながら、娘の誕生日をお祝いすることができました。
もちろん、まだまだバタバタすることもあります。
でも、そんな姿も含めて「息子らしさ」なんだと思います。
できるようになったこと。
去年とは違ったこと。
ほんの小さな変化でも、子どもの成長に気づけたときは、
とても嬉しいものですよね。
ASDの子育てをしていると、周りにはなかなか伝わりにくい悩みや、
「こんなことで悩んでいるのは私だけかな」
と思ってしまうこともあるかもしれません。
私自身も、子育てをしながら悩んだり、誰かに話を聞いてほしいと思ったり
することがあります。
もし今、子どものことやASD育児について、
「ちょっと誰かに話を聞いてほしい」
「同じような経験をしている人と話してみたい」
「誰にも言えないモヤモヤを聞いてほしい」
そんな気持ちがある方がいたら、電話相談、チャット相談をしています。
うまく話せなくても大丈夫です。
まとまっていなくても大丈夫。
ただ話を聞いてほしい、というだけでも大丈夫です。
一人で抱え込まずに、少し誰かに話してみるだけで、
気持ちが軽くなることもあります。
もしよかったら、お話ししましょう。
あなたの気持ちを、ゆっくり聞かせてくださいね。